対読売裁判の開始から11年、訴訟ビジネスの台頭と訴権の濫用の多発
12月21日は、筆者と読売新聞社の係争が始まった日である。今年で11年目にあたる。2007年のこの日、読売新聞(西部本社)の江崎徹志法務室長から、筆者のもとに一通の催告書がメールで送付されてきた。これが係争の発端で、以後、約1年半の間に読売は筆者に対して3件の裁判を起こした。その請求総額は約8000万円にもなった。次の裁判である。
①著作権裁判:黒薮の完全勝訴
②名誉毀損裁判:地裁・高裁は黒薮の勝訴。最高裁で読売が逆転勝訴。
③名誉毀損裁判:読売の完全勝訴
全体の流れを総括すると、前半は黒薮の連勝で、後半は読売の連勝という、不自然な結果になった。