「押し紙」70年⑤、1977年の日販協による「押し紙」調査、搬入される新聞の約1割が「押し紙」に、粉飾決算の疑惑も
【サマリー】「押し紙」を排除する最初の全国的な動きは1977年に始まった。日販協(日本新聞販売協会)が全国の新聞販売店を対象に、「残紙」の実態調査を実施したのである。その結果、販売店へ搬入される新聞の8.3%(全国平均)が「残紙」になっていることが判明した。
この数字を基に部数を試算すれば1日に380万部にもなる。これらの新聞は販売されていないにもかかわらず、販売されたものとして経理処理されている可能性が高く、粉飾決算の疑惑も免れない。