PR業務だけではない、やらせ映画から原発まで、多岐にわたる博報堂に対する疑問
3・11の復興に想像以上の利権がからんでいるようだ。ひらたくいえば、東北の悲劇を逆手に取って、ビジネスを展開する一部の企業が被災地へ乗り込んだようだ。
メディア黒書で特集している博報堂も例外ではない。原発関連の情報を収集していたところ、幾つかの情報が寄せられたので紹介しておこう。
◇日本原子力協会
まず、博報堂は原発関連の事業にも関心を示しているようだ。実際、JAIF(一般社団法人 日本原子力協会)の会員名簿に博報堂の名前がある。
会員社になった目的は不明だが、ひとつには、原発関係の広告営業を有利に展開しようという魂胆があるのではないか。原発と広告の関係については、元博報堂の社員・本間龍氏が著した『原発プロパガンダ』(岩波新書)に詳しい。電力会社から莫大な広告費が広告代理店に流れ、原発プロパガンダを展開している実態が、克明に記録されている。