「CM休止→博報堂による料金の徴収」が発覚、多量の放送確認書代筆も明るみに

2011年の東日本大震災の直後、通販番組を放映してないにもかかわらず、番組を仲介した広告代理店・博報堂がクライアントから料金を徴収していた事が分かった。大震災の直後からCMが自粛され、放送が中止になったり、AC(公共広告機構)に差し替えられたことは、読者も記憶しているだろう。「番組(スポットCMを含む)の休止→料金の請求」は、震災のどさくさの中で発生したようだ。
この不正徴収が発覚する引き金となったのが、博報堂が発行した1枚の書面である。アスカコーポレーション(本社・福岡市)に宛てた書面で、「東日本大震災に伴う特別編成による番組休止のご報告」というタイトルになっている。
博報堂はアスカコーポレーションに対して、この書面を送付し、2011年3月15日の「27:42~28:12分」の時間帯に放送予定だった「噂のお買い得セレクション」(朝日放送)の放送を休止したことを伝えた。
ところがアスカコーポレーションへ宛てた3月31日付けの「請求書」では、3月15日の当該番組が請求対象になっている。請求額は100万円。
※「御見積書」となっているが、これは請求書を併用したものである。通常、「御見積書」は、企画の段階で提示するものだが、博報堂は事後に提出して請求書を兼ねていたという。実際、3月放送分の「御見積書」の日付けが3月31日になっている。
不測の事態でスポットCMや番組が放送されたなかった場合、通常は他の時間帯に振り替えられることが多いが、アスカコーポレーションによると、放送されないまま広告代理店から料金だけを徴収されていた例がほかにも多数あるという。











































