1. 新刊『名医の追放-滋賀医科大病院事件の記録』、本日から書店配本が開始、滋賀医科大病院でいま起きていることを克明に記録、〝黒い巨塔〟の闇に迫る

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2019年10月31日 (木曜日)

新刊『名医の追放-滋賀医科大病院事件の記録』、本日から書店配本が開始、滋賀医科大病院でいま起きていることを克明に記録、〝黒い巨塔〟の闇に迫る

新刊『名医の追放-滋賀医科大病院事件の記録』(黒薮哲哉著、緑風出版)の書店配本が今日(31日)から始まる。数日中に、全国の主要な書店へ配本される。また、インターネットでの販売も始まる。ただし、版元の緑風出版はアマゾンに対しては出荷しないポリシーなので、通販で購入する場合は、アマゾン以外の通販か、大手書店による通販が推奨される。

滋賀医科大病院で、前立腺癌に対する小線源治療の手術経験がまったくない泌尿器科の医師が、患者を手術訓練のモルモットに利用しようとした事件が発覚した。同病院では、2015年1月から独立した小線源治療学講座を開き、それに併設する外来で、小線源治療の世界的なパイオニア・岡本圭生医師が小線源治療を行ってきた。

ところが岡本医師を快く思わない泌尿器科の教授らが、岡本医師とはまったく別に「泌尿器科独自の小線源治療」を計画。本来は、岡本医師が担当すべき患者ら23人を、泌尿器科に誘導した。

だが、岡本医師は“素人”による手術を実施寸前で止めた。幸いに泌尿器科の無謀な計画は学長命令で中止になり、岡本医師が学長命令により23人の治療を引き受けた。そして診察した結果、そもそも小線源治療の適応がない患者や、術前の不要な医療処置で小線源だけの単独治療ができなくなった患者の存在が判明した。

被害患者らは大学病院に謝罪を求めた。ところが滋賀医科大の塩田浩平学長や松末吉隆院長は、岡本医師の業績をねじ曲げ、岡本医師の追放に着手する。

記録性に鑑みて登場人物は、特別な事情がある人を除いて、実名を採用した。

関西の主要メディアやフリーランスのジャーナリストが、この事件を断続的に取材してきた。次に紹介するのは山口正紀さん(ジャーナリスト・元読売新聞記者)の推薦文である。

 高度な技量を要する前立腺癌の小線源治療で名高い名医がいて、全国から患者が押し寄せる滋賀医科大病院。泌尿器科のボス医師らが〈手術未経験〉を患者に隠し、治療を企んだ。その暴挙を告発・阻止し、患者を救った名医が今、病院を追われようとしている。カルテ不正閲覧、QOL調査票の偽造……次々浮上する卑劣な追放工作。
 患者の命より病院幹部のメンツを優先する〝黒い巨塔〟の闇に迫る! ──山口正紀(ジャーナリスト・元読売新聞記者) (2019.10)

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