1. 9ページのウエブサイト制作に2100万円、報じられてこなかった文部科学省の闇、博報堂とのコラボレーション

大手広告代理店に関連する記事

2018年09月22日 (土曜日)

9ページのウエブサイト制作に2100万円、報じられてこなかった文部科学省の闇、博報堂とのコラボレーション

文部科学省の汚職が次々と明るみに出ている。

文部科学省の戸谷(とだに)一夫事務次官が、業者から不適切な接待を受けていたとして減給処分となり、きのう辞職した。

前任の前川喜平氏も天下りあっせん問題で辞職している。事務方トップが不祥事で続けて役所を去る。異常な事態だ。

次官だけではない。小中高や大学の教育をつかさどる局長2人と、官房の総務課長も同じ業者から接待を受けていた。省庁や政界にパイプを築き、情報がほしい大学や企業と行政をつないで利益を得る、ブローカーのような存在とみられている。

この業者との関係をめぐっては、別の幹部2人がすでに収賄の罪で起訴されている。(朝日新聞)

文部科学省の実態については、メディア黒書でも報じてきた。筆者が調査したのは、広告代理店との謎めいた取り引きである。

たとえば「日本人の海外留学促進事業」について言えば、たった9ページのごく普通のウエブサイトの制作で、博報堂に対して2100万円を支出していた。企業を対象として価格の相場は、300万円程度である。個人であれば50万円程度だ。

次に示すのが、裏付け資料である。

ウエブサイト1本が2100万円

以下、文部科学省の疑惑を扱ったバックナンバーを紹介しよう。筆者は、これらの記事の裏付け資料を多くのマスコミにも提供したが、取りあげなかった。筆者一人で、この程度の報道ができるのに、人材が豊富な大手メディアが取材できないはずがないのだが。感覚がおかしいのではないかと本気で思う。

 

【バックナンバー】

加計学園事件への関与が疑われている文部科学省、情報公開制度の運用にも大きな問題、審議会の命令にすみやかに従わず

 

総務省の情報公開・個人情報保護審査会、文部科学省に対して黒塗りにした文書の一部公開を命じる

 

環境省と文部科学省が国家予算を使ってメディア対策、博報堂のレクチャーを受ける、「取材対応演習」に36万円

 

内閣府と文部科学省のずさんな金銭感覚

 

部科学省、“どんぶり勘定”で国家予算を博報堂へ支出、800万円の仕事と8000万円の仕事の違いに疑問

 

博報堂から自民党へ政治献金、深まる文部科学省と博報堂の闇、本当に必要なのか4件のウエブサイトに制作費・約4000万円

 

文部科学省が黒塗りにした情報公開資料の中身が判明、博報堂や博報堂プロダクツなどに3つのウエブサイト制作依頼のデタラメ、総額1780万円に

 

露骨過ぎる全面墨塗りの情報開示資料!真っ黒な文部科学省の博報堂疑惑