2014年01月01日 (水曜日)

2013年12月30日 (月曜日)

◆吉竹幸則(フリージャーナリスト・元朝日新聞記者)

私は94年4月、名古屋本社に転勤。地方版デスクの傍ら、「93年版河床年報」の入手に走り回りました。地方版編集は夕方から深夜にかけての仕事が大半。午前中は時間がありますから、やはり名古屋にいた方がはるかに動きやすくはありました 。 でも建設省は3年前に懲りてか、年報の管理を格段に厳しくしていました。手に入るまで想像以上の苦労がありました。でも、狙った獲物は外さないが私の信条です。やっとのことで手に入れ、計算が完成したのは、その年も夏の終わりに近づいた頃でした。

計算結果は、想像していた通りです。87年河床データに基づき、建設省の言い分通りの言い訳粗度係数で計算し、「61センチオーバー」だった最も「危険な地点」でも、「23センチオーバー」まで、40センチ近く下がっていました。

しかも、河口から26キロまでは、安全ライン以下です。超えるのは、29キロ地点を中心にわずかな区間に過ぎず、マニュアル本来の堤防余裕高「1.5メートル」で見れば、安全ラインより水位は、さらに「27センチ」下回ることになります。

これで狙い通りの原稿が書けます。二の矢、三の矢の続報も予定通りで使えます。「思った通り、堰がなくても、マニュアル本来の安全基準を満たしている」と、私はすぐに記事にするようデスクに頼みました。

しかし、続報を含め、93年河床データに基づく記事なら掲載を約束していたはずのデスクは、またまた「補助の記者を人選するので待って欲しい」などと、一寸伸ばしを続けたのです。

◇約束したはずの続報が没に

秋に入り、私を擁護してくれていた部長は東京社会部長に転勤。新部長に代わり、翌春の統一地方選の準備で、私は地方版デスクから、選挙本部事務局長に異動しました。選挙報道システムの管理・運営が仕事。

またも報道に直接関われる部署ではありません。「選挙準備を優先して欲しい」と言われ、報道延期の理由にもされました。

ただこの間、政官癒着の元凶だった長年の自民党一党支配が崩れ、新生党の細川政権が誕生。堰の本格運用の決断が先延ばしになっていたことも、私には救いでした。

でも、その細川政権も崩壊。自民、社会の連立政権が生まれ、雲行きは怪しくなってきていました。連立の一方の立役者である社会党の野坂浩賢氏が建設相に就任。その言動からも、自然の潮止めになっている「マウンド」と呼ばれる河床の高くなっている部分を削り、いつ堰の本格運用を決断してもおかしくなかったのです。

マウンドがなくなれば、海水の逆流を防ぐ堰は必要です。もう長良川は本州で唯一ダムのない「自然の川」には戻りません。

1995年が明け、私はやっと「社会部デスク」の肩書きがつき、4級にも昇格しました。しかし、仕事は相変わらず選挙本部事務局長のまま。配下の記者を指揮し、河口堰報道を出来る立場にはなれません。桜の季節も過ぎ、長い準備をしてきた統一選もやっと終わりました。

もういくら何でも、待てません。これ以上、優柔不断なデスクを相手にしていても始まりませんから、「選挙も無事終わったので、デスクが約束した河口堰報道を始めさせてほしい」と、部長に直訴しました。

その勢いか、部長は、「載せる」と、決断はしてくれました。しかし、5月15日付けで載ったのは、私が今回の突破口と考えた「23センチオーバー」の1本だけ。それも申し訳程度の社会面の目立たない4段記事だけでした。掲載を約束したはずの続報はまたもボツ。これでは、前回同様、読者の理解が深まる訳はありません。

官僚的な幹部の責任忌避体質だけでは、もう説明がつきません。何としてでも、私の河口堰取材をまともに記事にしない……。そんなもっと強い、どす黒い力が朝日社内の中で働いていたとしか思えません。

権力者の誰かと、朝日幹部の誰かと間で何らかの約束でも出来ているのか。そんなことを推測しました。傍証はいくつかありました。しかし、残念ながら私の調査能力では、真相に迫る直接証拠に辿りつくことは出来ませんでした。

いずれにしても、腐り切った朝日にもう何の期待も持てません。人々の「知る権利」に応え、記者としての職責を果たす…。これ以上、続報を記事にする見通しが立たない以上、ウソで固められた長良川河口堰の真相を暴いて運用を止めるには、もう個人で動く以外、手段はなかったのです。

◇社会党・野坂浩賢議員、「もう遅い・・」

それから数日。私は休みの日を待ちかね、名古屋駅から新幹線に飛び乗り、東京に向かいました。カバンには、「最大出水でも堤防安全」と遠慮がちに小さく載った私の記事とバックデータになる資料も詰め込んであります。

当時の建設相、野坂浩賢氏に直接会いに行くためでした。政治記者時代のツテで親しい社会党議員に頼み、忙しい野坂氏に30分の時間を無理やり空けてもらっていました。

少ない時間です。私は野坂氏に会うと早速、記事とデータを示しました。「現在の長良川は、堰がなくても治水上安全だ。改めてデータを精査し、堰の本格運用は待って欲しい」と、説得を続けました。

野坂氏は苦しそうに、答えました。「君、これだけのことを知っているなら、なぜ、もっと早く、たくさんの記事にしなかったのかね。もう遅い……。遅い……」

朝日社内が腐敗していなかったら、もちろん記事になりました。私は、記事を止め続けられた真相をぶちまけたい衝動にも駆られました。しかし、どの党の所属であれ、記者から見れば政治家はすべて権力者です。権力者の前で、ジャーナリズムは正義の味方を装わなければなりません。

確かに不純な動機で政治家に接近する方法はいくらでもあります。しかし、記者が本気で権力者である政治家と渡り合うには、世論を味方に社会正義を振りかざす以外にありません。間違っても、正義の味方であるはずのジャーナリズムの裏の顔、弱みは見せる訳にはいかないのです。

ジャーナリズムを操縦する誘惑に常に駆られているのが、権力者です。弱みを知られてしまっては、何に利用されるか分かりません。喉から飛び出そうとする言葉を必死に飲み込み、私はただただ、あいまいな答えを繰り返す以外にありませんでした。

◇堰の本格運用にゴーサイン

それからまもなくの5月22日です。野坂建設相は記者会見を開き、堰本格運用のゴーサインを発表しました。野坂氏は会見で「環境も大切だが、安全が第一だ」「国家が国民の血税を使って行う公共事業に間違いはない」とまで、言い切りました。私と交わした話など、おくびにも出さなかったのです。

社会党と自民党との連立政権の仕掛け人でもあったのが野坂氏です。それまでは堰の建設に否定的で、国会議員として建設一時中止を求める署名にも応じていました。それだけに堰反対派は、野坂氏に一縷の望みをかけていたのです。それが、見事に裏切られました。

「与党になった途端、同僚議員からは、あれもこれも地元の公共事業を推進して欲しいとの陳情ばかり。同僚も選挙で苦労している。政治資金もいれば、票も欲しい。事情は分かる。むげにも断れないから、官僚には借りを作るばかりだ。とても自分の思っていた政策などは押し進められない」。

私は別の社会党大臣経験者から、こんな愚痴も聞かされていました。野坂氏も同様だったのでしょう。

情報とカネ・権限を握る官僚。政治家に取り、黙っていても利権・票を与えて くれる有難い存在です。社会党大臣と言っても官僚に囲まれれば、その力と誘惑に抗するのは難しいことです。しかし、市民の期待を裏切った社会党は、この後急速に解体の道を歩むことになります。

ただ私は、野坂氏を責める資格などありませんでした。野坂氏の言う通り、「これだけのこと」を知りながら、十分な記事が書けていなかったのは事実です。「十分」というより、前述通り、ほとんどの記事が止められていました。野坂氏から、「もう、遅い」と言われれば、私にはどうすることも出来ません。

処分も覚悟し、匿名で他のメディアに書くことも考えない訳ではなかったのです。しかし、「朝日の記者としては、朝日の紙面で書くことが本来の姿だ」との私の倫理観が、それを許しませんでした。

私は野坂氏の会見を、統一地方選選挙事務の後始末をしながら、むなしい思いで聞きました。会見を受けた社会面の原稿は、当時の河口堰担当記者が書き、私は1行も書けません。「デスク」の肩書きはあっても、紙面に口出し出来る立場ではなかったからです。ただただ、全身から力が抜けていくのを感じました。

◇偽装ジャーナリスト

私は腐敗し切った朝日社内で、可能な限り闘ってきたという、少しばかりの自負はあります。しかし、そうだからと言って、社会で免罪されるものではないことも承知しているつもりです。その点は、卒直に読者にお詫びするしかありません。

「ジャーナリズム」と称する組織が、最低限の規範・規律、方向性を失い、「ジャーナリズム」たりえない時、つまり「偽装ジャーナリズム」に成り下がれば、組織に所属する「企業ジャーナリスト」は、本来の意味の「ジャーナリスト」たりえません。

どんなに頑張り、もがき、抵抗してみても、「偽装ジャーナリスト」と言われても仕方ないのです。後から考えてみれば、私はこの時点で朝日を辞め、ジャーナリストとしての責任を全うすべきだったのでしょう。

言い訳をすれば、ズルズル引っ張ってきた経過が、私の決断を鈍らせた面はあります。朝日社内にも、「もう少し我慢せよ」「組織もそのうち目が覚める」と、なだめてくれる人も数多くいました。でも、その言葉で私は朝日を辞めなかったのか。そうではなかったのかも知れません。

「朝日を去る勇気がなかっただけだろう」と批判されれば、率直に受け入れます。正直、私には「記者」と言う職業に未練がありました。先輩・同僚の慰めの言葉を理由付けに、私は机の下に忍ばせ続けた辞表をたたきつけもせず、ずるずると「偽装ジャーナリスト」を続けていただけかも知れません。ただその時は無力感にうちひしがれ、辞表をたたきつけるエネルギーすら私に残っていなかったのは、事実でした。

◇国会議員に対する説明を封じられて

その後、とにかくエネルギュシュな河口堰反対運動のリーダー、天野礼子さんの目に「最大出水でも堤防安全」との私の記事がとまりました。その尽力で一部の国会議員が着目。「詳しい説明が欲しい」と、名古屋社会部に担当記者の出席要請が舞い込んだことがありました。

もちろん、執筆記者は私です。行けば、「今回、私は天野さんの紹介で参りました。でもせっかくですが、天野さんの側から、お話する訳にはいきません。建設省の立場に立ち、話を進めたい」から始め、「建設省のマニュアルに忠実に沿えば、堰建設は不要の結論になる」と、説明するつもりだったのです。 しかし社内の検討で、「国会議員の要請でも、記事の説明の範囲なら記者が出掛けるのは問題ない。ただ、吉竹を出すといろいろ支障がある。現在の河口堰担当の若い記者を行かせる」ということになりました。

もちろん、詳しい取材内容を知らない記者にまともな話が出来るはずもありません。中途半端に終わってしまったようです。私は筆ばかりでなく、口までも朝日によってもがれていました。こうして私の取材内容を世間に知らせる最後の機会さえなくなってしまいました。

正義感ぶるつもりはありません。この選択でよかったとも思っていません。読者を裏切っている張本人は、実は私ではないか。そんな思いをずっと持ち続けてきたことだけは、事実です。

◇公共事業で増え続ける借金

申し訳ありません。ここまで書いて来たところで、今回も、紙数が尽きました。また難解な内容になってしまったかも知れません。今年はこれで筆納めとし、来年はこの続きから始めます。

秘密保護法が成立した後も、年末のどさくさに紛れ、さらなる公共事業と防衛費の増額を盛り込んだ来年度予算案が決定しました。この国の民が、なけなしのカネをはたいて消費税の増税に応じた分まで、長良川河口堰など無駄な公共事業でこれまで溜めに溜めた国の借金をまともに返すことさえに使わず、さらなる利権拡大に使おうと言うのです。

挙句に、安倍首相の靖国参拝です。私は以前のこの欄で「アべノミックスのリスクは、安倍首相自身にある」と書いたことがありました。今、まさにそうなりつつあります。韓国は「安倍首相のオウンゴール」とはしゃぎ、これまでヒンシュクを買ってきた国際社会で、反転攻勢に出るつもりのようです。ますます、東アジアはきな臭さが漂って来ています。

来年、この国が「いつか来た道」にこれ以上、のめり込まないよう、私なりにもう一頑張りしなければと、決意を固めているところです。次回は朝日が私に対し、逆恨み。さらに迫害を加えて来たことから始めます。これに懲りず、ぜひ来年もこの欄をご愛読頂ければ幸いです。

世間は厳しさを増しても、皆様、いいお年をお迎えください。

 

≪筆者紹介≫ 吉竹幸則(よしたけ・ゆきのり)

?フリージャーナリスト。元朝日新聞記者。名古屋本社社会部で、警察、司法、調査報道などを担当。東京本社政治部で、首相番、自民党サブキャップ、遊軍、内政キャップを歴任。無駄な公共事業・長良川河口堰のウソを暴く報道を朝日から止められ、記者の職を剥奪され、名古屋本社広報室長を経て、ブラ勤に至る。記者の「報道実現権」を主張、朝日相手の不当差別訴訟は、戦前同様の報道規制に道を開く裁判所のデッチ上げ判決で敗訴に至る。その経過を描き、国民の「知る権利」の危機を訴える「報道弾圧」(東京図書出版)著者。

2013年12月29日 (日曜日)

◆吉竹幸則(フリージャーナリスト・元朝日新聞記者)

特定秘密保護法案が成立しました。だからと言って、ジャーナリズム・ジャーナリストが恐れていては、政治家・官僚のウソは、これからますますはびこります。一部の権力者が情報を独占、この国を思うままに操ることなどあってはならないのです。

憲法が定めるのは、「国民主権」。何より、主権者である国民が「知る権利」を行使、ウソを見抜いて自分たちの住む国の在り方について、自ら判断出来る環境を築いてこそ「民主主義」です。

北朝鮮では、張成沢氏が処刑されました。確かに恐ろしい話です。国民から情報が遮断されている国だから、起こった問題でしょう。しかし、決して他人事ではありません。戦前のこの国だって、そうでした。

権力・軍部にとって都合の悪い情報を流したり、主張をした人は治安維持法で拘束。国民に多くを知らせないまま、世論操縦…。こんな「いつか来た道」に戻らないためには、秘密保護法反対で、久しぶりに盛り上がった国民の声を絶やさないことです。

同じ思いの人が集える結集点を作る以外にないでしょう。そこを根城に秘密保護法を権力者の思うままに運用されないよう監視、出来る限り「権力の秘密」に迫る「不服従の闘い」を強めればいいのです。

残念ながら、邪心もあれば、権力者に弱みを持つ今のメディア経営者・幹部にジャーナリズムとしての見識を期待しても無理です。私がこれまで報告してきている長良川河口堰報道を潰した経緯からもお分かり戴ける通りです。今回の秘密保護法反対キャンベーンでも出遅れました。

最初はおっかなびっくり。国民の声が盛り上がって来て、やっとふらついていた腰が据わったのでは、「後出しじゃんけん」と言われても仕方ありません。

でも、現場にいる記者のすべてが腐っている訳ではありません。ぜひ多くの心ある国民が、「知る権利」に真剣に奉仕しようとするジャーナリスト、協力した情報提供者を支援して戴きたいのです。

そうした人々が万一逮捕されても、根城を拠点に「支援の輪」で包み込めば、権力者がいかに邪悪でも手が出せません。いや、手出し出来ないほど強力な支援の輪を作り上げる以外に、憲法違反の天下の悪法を跳ね返す手段はないと思います。

過去の教訓に学び、人々が少しずつでも勇気を出し合えば大きな輪となります。権力者に対抗する強い力も生まれようと言うものです。どうせ熱しやすく、冷めやすい国民性…。秘密保護法を強行した安倍・自民は、そうタカをくくっているのでしょう。

法案が成立した途端、報道にも規制をかけようとも取れる石破幹事長の発言が、その証拠です。「諦めることのない不服従の闘い」、それがカギを握ります。

◇秘密保護法が成立した今の時代だからこそ…

私の朝日に対する「不服従の闘い」を報告している「公共事業は諸悪の根源」のこのシリーズ、今回でちょうど10回目になりました。私は確かに朝日社内でも、来年にこの欄で報告する裁判でも、社会から孤立していました。不徳の致すところかも知れません。

しかし、過去には沖縄密約を暴こうとした毎日・西山太吉元記者もそうです。戦前に遡れば、真実を語ろうとして治安維持法にかかり、失意のうちに社会から葬り去られた多くの人々も同様でした。

言い訳を許してもらえるなら、私は最初から社内で孤立していた訳ではないのです。志を同じくする多くの同僚もいました。夜な夜な酒を交わしつつ、ジャーナリズムの在り方について熱く語り合った数々の想い出もあります。

しかし、朝日の中にも、国民の「知る権利」をないがしろにする権力者がいました。そんな朝日社内の権力者が河口堰報道を潰し、抵抗すればするほど疎まれ、私に対する人事差別も始まりました。そんな仕打ちを見ていると、むしろ同僚はとばっちりを恐れ、私の元から去って行った気がしています。

国でも様々な組織でも、権力者の力は絶大なものがあります。メディアもサラリーマン組織です。組織の中で生きるサラリーマンなら、それぞれの生活、将来の夢もあります。いくら志があっても余程の覚悟がない限り、人事権を持つ権力者に正論を吐いて抵抗、同僚を支援していくのは無理です。私は、露骨な裏切りをした1,2人を除き、私から去って行った多くの同僚に対しては、恨んでもいません

だからこそなおさら、「知る権利」を守るため、不服従の闘いをしているジャーナリストに対し、組織の外で支援をする心ある人々の輪を作って欲しいのです。秘密保護法が成立した今の時代だからこそ…です。この報告から私の思いの一端でもご理解戴けたらと思っています。

◇続報の掲載を主張し続けたが・・

また、前置きが長くなりました。今回は1993年末、私の追及に「長良川河口堰着工時、治水上、堰を建設しなければならない根拠は持っていなかった」と建設省が認め、やっと1本の私の記事が朝日の紙面を飾った後から、話を起こします。

前回のおさらいです。この1日目の記事の後、私が予定していた続報は、次の通りでした。

2日目 「住民団体から一斉に建設省への不信の声」 3日目 「建設省 1988年に係数算出 自ら発行した記念誌『木曽三川』に掲載」「この係数では、『堰は不要』のシミュレーション 新しい係数算出はやはり言い訳か」 4日目 「『88年の算出係数は正しい』と、岐阜大教授は自信」 5日目 「木曽、揖斐川の係数も88年係数とほぼ同じ 『木曽三川』記念誌に記載」 6日目 「『大水危険』の岐阜県庁の水位図は1972年の古い河床使って計算」 7日目 「治水のための浚渫必要量は1300万トン 1962年の建設省極秘報告書から明らかに」

しかし、デスクに出していた続報原稿のうち、陽の目を見たのは、3日目に予定していた「建設省 1988年に係数算出 自ら発行した記念誌『木曽三川』に掲載」の1本だけ。それも最初の記事の掲載から1週間も経った後に、申し訳程度に小さく載った「気の抜けたビール」であったことも、前回報告した通りです。   当初、私が描いた紙面計画に沿った続報が次々に載らなければ、建設省を袋小路に追い込み、河口堰工事を中止に追い込むことなど出来るはずもありません。私はなお強硬に続報を載せるよう、主張続けました。しかし、デスクは下を向いて肩を震わしているだけ。何故、記事を載せない、載らないのか、理由すら明らかにしませんでした。

94年が明け、梅が咲いても、一向にラチがあきません。私の豊田在勤は「短期間」という約束だったのです。でも、すでに在勤2年を超えていました。膠着状態を打開するため、私はデスクに一つの提案をしました。

当時、最新の長良川河床測量データ、つまり『1993年版河床年報』を、私が入手することです。これも3年前の1990年、長良川の河床データを使ってやっていた「パソコン遊び」の結果から思いついたものでした。

◇堰はなくても長良川は安全

「公共事業は諸悪の根源? 長良川河口堰に見る官僚の際限ないウソ」http://www.kokusyo.jp/?p=3249でも書きました。覚えておられる方もあるでしょう。パソコンゲームの感覚で長良川河床の深さをいろいろに変化させたデータを打ち込み、想定される最大大水時に描く水位シミュレーションの違いを比べました。

その結果、100万トン川底の土砂を浚渫すれば、約10センチ、水位が下がることが分かっていました。

この時も完璧にデータを揃えながら1行も記事にならず、私は東京本社の政治記者への転勤を命じられたのですが、報道出来なかった3年間のブランクに、さらに数百万トン、長良川河床は浚渫されています。この割合を当てはめると、毎秒7500トンという想定される最大大水では、1987年河床データで計算したものより、さらに数十センチ水位低下しているはずです。

3年前、建設省の言い分通りの90年算出の言い訳粗度係数を使った計算でも、安全ラインを最大で61センチ上回るだけでした。余裕高が2メートルありますから、最大水位は、一番危険な地点でも堤防の上から見れば、1.39メートル下です。

建設省はあくまで90年算出の言い訳粗度係数が正しいと言い張っているなら、この係数値を丸呑みして、最新河床で計算してみようと考えたのです。さらに数十センチ想定水位が下がっているなら、この係数値で計算してさえ、最大大水でも安全ラインを上回る地点はほとんどないのでは、と容易に推測出来たからです。

しかも、建設省マニュアル『河川砂防基準』には、堤防の余裕高について次のような基準があります。

想定される大水の時の最大水量毎秒1万トン以上では「2メートル」、5000?1万トンが「1.5メートル」です。長良川は、7500トン。実はマニュアル本来の規定からすれば、余裕高は「2メートル」ではなく、「1.5メートル」なのです。

建設省は、87年河床データを使い、デッチ上げ係数での計算結果によって鬼の首でも取ったかのように、「堰を造り、浚渫しない限り、今すぐにでも水害の危険がある」と主張していました。しかし、マニュアル本来の1.5メートルの安全ラインで見ると、わずかな区間で11センチ上回って流れるに過ぎません。

ではなぜ、長良川を「2メートル」にしていたのか。隣接する木曽川の想定水量は1万1000トンで、余裕高は「2メートル」。事情通によると、「余裕高は多いほど安全性は高い。木曽川並みにしておこう」と、長良川も2メートルに決めたに過ぎず、まともな理屈はないと言うのです。

ならば、93年河床データを入手して計算出来るなら、あと数十センチ水位は下がり、マニュアル本来の判定基準に照らせば最大水位が安全ラインを上回る地点がなくなり、「堰がなくても治水上、長良川は安全」との記事は確実に書けます。

◇続報再開のために新たな出稿計画

もちろん、私はこの話を3年前も知っていました。しかし、前述の通りいろいろ説明のいるややこしい話です。こんな話を書かなくても建設省のウソは暴露出来ますから、続報の一つにも予定していなかったです。

でも、これまでの何のインパクトもない中途半端な報道で、「『木曽三川』に掲載」の原稿も小さく使ってしまっています。3か月以上、続報が載らず、改めて仕切り直して報道を再開する以上、どうしても突破口となる最初の記事が必要になります。

「93年河床年報データを入手。最新河床での計算では、水位はさらに低下」との記事が書けるなら、突破口となります。2日目の続報で、「マニュアル本来の規定では、堰の運用でマウンドを削らなくても、現状の長良川で安全基準を満たしている」として、この仕組みの説明を主体にした記事に繋げるのです。

3日目以降は、幸いまだ建設省には当てていない「治水のための浚渫必要量は1300万トンか? 1962年の建設省極秘計画書から明らかに」を、順序を変えて先行掲載。「『大水危険』の岐阜県庁の水位図は1972年の古い河床を使って計算」と続け、追い討ちをかけます。

これで建設省のこれまでのウソの構図が明らかになります。「もともと90年粗度係数の値すらウソ」が読者に分かるよう、「『88年の算出係数は正しい』と、岐阜大教授は自信」、続けて「木曽、揖斐川の係数も88年係数とほぼ同じ 『木曽三川』記念誌に記載」の原稿を復活させ、とどめを刺す。これで、私の知った事実の大半を、知らせられます。これがその時、私が目論んだ出稿計画だったのです。

私が続報にここまでこだわったのは、決して意地からではありません。一つ一つが、建設省がいかに国民・住民を騙し続けてきたかの事実そのもの。記者が知った事実は、記者・報道機関の独占物ではないのです。読者・国民に「知る権利」があり、記者・報道機関には「知らせる責務」があります。

それにここまで知らせない限り、いかに政府・官僚はウソを重ね、無駄な公共工事を平気で続けるか――その全容を主権者である国民に知らせることが出来ず、工事を中止に追い込むことも困難になるからでもありました。

◇幹部が責任を問われないための配慮をしたが・・

93年河床データから始める今回の報道計画には、もう一つ、朝日の社内事情があります。朝日の社内は国と同様、どうしようもないほどの官僚機構です。官僚は絶対に自ら責任を取りません。責任を問われないためには、どんなことでやります。

先の報道で1回目の記事が掲載された後、大々的に私の書いた続報を掲載すれば、河口堰工事が止まる事態もあり得ます。その時、「完璧に建設省がウソをついている証拠が揃っているのに、なせ、3年前の90年に報道を止めてしまったのか」との批判が社内で起こり、改めて当時の編集幹部の責任が問題になります。朝日の編集幹部はそれを恐れ、私の続報を止める原因・背景になっているのではないかと思えたのです。

93年のデータによる報道から始めれば、90年の私の取材に基づく記事を止めた幹部の責任は問われなくて済みます。読者の「知る権利」のためなら、幹部の責任追及などちっぽけな話です。だからこの報道手法なら、続報掲載にも幹部の抵抗も少ないと踏んだのです。

「続報を使わないのは、90年に記事を止めた幹部が責任を問われるのを恐れてのことか。93年のデータを使うなら問題はないはずだ。その記事から始めれば、続報を掲載してもらえるのか」と、デスクに尋ねました。

デスクは、「それなら」と約束しました。デスクも私と同様の推測をしていたためか、それとも建設省の警戒が強くなっているので、93年の河床年報などどうせ私が入手出来ないと踏んでいたためかは、定かではありません。   ただ私は、石にかじりついても93年年報を入手する覚悟でした。それに何とか手に入れる自信もありました。ここでは「93年年報入手で報道を始めるなら、今度は続報も載せる」との言質を、デスクから取れただけで十分だったのです。

◇露骨な昇給差別が始まる

その矢先のことです。社会部長から豊田支局にいる私に電話がありました。転勤の内示でした。部長はいかにもバツが悪そうに「局長室に河口堰報道を促す文書を送ったことで、君への上の反発が極めて強い。デスクに昇進させられなかった。社会部員といっても、記者ではない。地方版デスクだ。5級のまま昇格もない。しばらく我慢してもらいたい」と告げました。

人事・待遇差別にかかわることです。朝日の昇格制度をもう一度、ここで詳しく説明しておきましょう。

朝日は、役職と別に、「○級」という格付けで給与水準が決まります。9?7級までが、ヒラ部員。6級が主任級、5級は課長級で、キャップなどに就いていることが多いのです。4級が「デスク」と呼ばれる次長級、3級が新任部長級、準2級が古参や主要部長など、2級が局次長、1級が局長クラスです。

「標準昇格期間」と言うのも定められていました。役職がそのままでも遅くとも5年が経てば、上の級に昇格出来る保障制度です。昇格がないと給料も増えません。「標準期間」を経過しても、昇格しないのは、処分を受けたり、病欠や勤務成績が極めて悪いなど、明白・特段の理由がある場合に限られます。給料が下がることもあります。

私は、5級への昇格が、同じ定期試験組の同期に比べても、1年程度早かったのです。しかしこの時、部長から「昇格もない」と通告されたことで、5級据え置きが、7年を数えることになりました。

定期試験に合格し入社した朝日のキャリア組は、最初は横並びでも、5級から急にペースが早まり、3?4年で普通、昇格します。本来、標準期間を過ぎても昇格しない場合、理由を本人に説明する責任が発生します。同期に比べ遅れていることへのまともな説明が出来ず、部長はさぞ心苦しかったに違いありません。

今から思い返してみると、朝日が報道弾圧にとどまらず、私に対し給料・待遇まで、差別を累積的に拡大していったのは、この時期からだったと思います。私は、その後、人事の度ごとに上司から、「悪いな。悪いな。そのうち、何とかするから」と、異口同音に聞かされるようにもなりました。

記者もサラリーマンです。給料はどうでもいいとは言いません。でも私への人事発令が、「社会部員・記者」なら、自分で河口堰報道を出来ます。しかし「地方版デスク」では、それも出来ません。各支局・通信局から送られてくる原稿に目を通し、完全な原稿にして編集部門に渡すのが仕事だからです。

7年昇格がなく、まともな説明もない…。人事で異議申し立てをすることも出来たかも知れません。しかし、部長と編集局長との関係が、さらに険悪になっていました。人事を断れば、曲がりなりにも私を擁護してくれている部長が窮地に立ちます。受けるしかなかったのです。

ただ、「デスクの了解を得て、仕切り直しが出来る原稿の準備にかかっています。地方版デスクになっても、その仕事だけは継続したい」と、デスクとの約束を話し、頼みました。部長も了解してくれたのです。

≪筆者紹介≫ 吉竹幸則(よしたけ・ゆきのり)

フリージャーナリスト。元朝日新聞記者。名古屋本社社会部で、警察、司法、調査報道などを担当。東京本社政治部で、首相番、自民党サブキャップ、遊軍、内政キャップを歴任。無駄な公共事業・長良川河口堰のウソを暴く報道を朝日から止められ、記者の職を剥奪され、名古屋本社広報室長を経て、ブラ勤に至る。記者の「報道実現権」を主張、朝日相手の不当差別訴訟は、戦前同様の報道規制に道を開く裁判所のデッチ上げ判決で敗訴に至る。その経過を描き、国民の「知る権利」の危機を訴える「報道弾圧」(東京図書出版)著者。

2013年12月27日 (金曜日)

MEDIA KOKUSYOに対するサイバー攻撃についての続報。既報したように、本サイトのトップページのタイトル「MEDEIA KOKUSYO」に下にある欄、具体的には、「本サイトについて」「購読はこちらから」「ご利用方法」「利用契約」「プライバシーポリシー」「お問い合わせ」?が表示できなくされた問題で、攻撃の実態が判明した。

■上記写真は、サイバー攻撃の結果、「本サイトについて」(アドレスは、http://www.kokusyo.jp/about_us)が表示できなくなった状態を示している。

サイトの構築をお願いしているGMOクラウドによると、「htaccessファイル」が上書きされていたとのことだった。GMO側で行った設定が、全てなくなっている状況だったとの説明だった。

誰がこのようなサイバー攻撃を仕掛けているのかは、これから調査し、当然、刑事告訴、そしておそらくは検察審査会への告発という段取りになる。たまたま検察審査会についての取材を開始したばかりなので、こうした事件で検察審査会がどの程度機能するかを見極める機会にもなる。

2013年12月26日 (木曜日)

なぜ公明党は新聞の消費税軽減税率適用を強く主張するのか――不可解に思う人もいるだろうが、新聞・TVがタブーとする裏事情がある。それは第一に、印刷委託を通じた一体化だ。公明党の政治資金収支報告書(2012年)を調査すると、毎日新聞を筆頭に18の新聞社系印刷工場で「公明新聞」が印刷され、同党から計14億4千万円にのぼる印刷費と包装費が支払われたことが分かった。

創価学会の機関紙「聖教新聞」にも同じ構造があり、もはや新聞社は“公明党・創価学会の下請け印刷会社”に成り下がった。そして第二の事情が、莫大な発行部数を誇る機関紙(公明新聞、聖教新聞)に軽減税率を適用させ自身の負担を免れよう、という企み。新聞社サイドは同年、計220万円を公明党に献金し、政治家個人に対しても、安倍首相や谷垣法相など約160人の議員個人に献金。まさに新聞と政治の癒着で、新聞への軽減税率が実現しようとしている。(2012年に献金を受けた国会議員氏名と金額一覧はPDFダウンロード可)


【Digest】

◇新聞18社が公明新聞を印刷

◇読売、毎日、神戸などが公明党に寄付金

?◇政党機関紙も、軽減税率の対象に?

◇谷垣法相らへ20万円の献金

◇寄付金を受けた154人の議員リスト

?◇セットで登場した秘密保護と軽減税率問題
 (続きはMyNewsJapan)

2013年12月21日 (土曜日)

新聞に折り込まれるチラシが、広告主には秘密裏に水増しされていることを示す動画を一挙に公開します。これはビデオによる内部告発です。

背景に、「押し紙」(新聞の偽装部数)があります。折込チラシの搬入枚数は、新聞の実配部数ではなくて、搬入部数に対応するので、このような水増しが発生するのです。

これでも新聞に対する軽減税率の適用が必要なのか、再考する必要があります。新聞社が「押し紙」をやめるだけで、新聞販売店の経営は改善します。

山陽新聞の偽装部数 ユニクロの折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 イトーヨーカドーの折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 山田養蜂場の折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 ホームセンターカインズの折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 東進衛星予備校の折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 岡山県民共済の折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 ナカタホームの折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 スーパーティオの折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 天満屋ハピーマートの折込チラシ大量廃棄

山陽新聞の偽装部数 イズミ・ゆめタウンの折込チラシ大量廃棄

2013年12月20日 (金曜日)

MEDIA KOKUSYOで発生している不具合について、サーバーであるGMOクラウドに情報のセキュリテーについて、問い合わせてみた。

結論を先に言えば、セキュリテーについてはまったく問題なく管理しているとのことだった。第3者がMEDIA KOKUSYOに入り込んで、サイトを破壊していることに関しては、第3者がパスワードを傍受して、それを使って管理画面にアクセスしているのではないかとのことだった。

現在、パスワードを共有しているのは、昨年の夏からMEDIA KOKUSYOの構築作業を続けているGMOクラウド社だけである。構築作業を行う上で、やむを得ず、パスワードを変更するたびに通知してきた。

そのパスワードを誰かが傍受すれば、確かに第3者がMEDIA KOKUSYOの管理画面にアクセスすることはできる。

このような情況の下では、サイトの管理責任は当然、パスワードを共有しているGMOクラウド社にもあるので、アクセスが不可になっている「お問い合わせ」欄などを再構築するように、申し入れた。

◇記事の改ざん疑惑

ちなみに過去の記事を点検したところ、一部の記事が改ざんされている可能性があることが判明した。たとえば、京都新聞の「押し紙」に関する記事で、まず、タイトルが消され、「準備中」に改ざんされていた。

さらに内容についても、検証する必要があるので、一時的に記事を非公開にした。

また、次の記事も「準備中」になっている。そのまま紹介しよう。

http://www.kokusyo.jp/?p=741

さらに次の記事は完全に削除されている。

http://www.kokusyo.jp/?p=1393

? ■連絡先xxmwg240@ybb.ne.jp TEL:048-464-1413

2013年12月19日 (木曜日)

MEDIA KOKUSYOの不具合についての続報。昨日(17日)付けの記事で、 読者の皆さんに、「MEDIA KOKUSYOの故障は、現在、回復しているようです。」と通知して、自分のPCで確認テストを実施するようにお願いしました。

結論を先に言えば、不具合は解消していません。何人かの読者から、「会員限定画面」にアクセスできないとの連絡がありました。「会員限定画面」にアクセスしたとき、画面がどのように表示されるかを示した画像を添付してくださった読者もいます。

この方のユーザー名を黒塗りで隠して、画面を紹介します。写真の下に「購読契約が終了しています」と表示されています。

http://www.kokusyo.jp/wp-content/uploads/2013/12/CCF20131219.pdf

◇新たな別の不具合が発生

さらに別の新しい別の問題が発生していることも、読者からの通報で判明しました。KOKUSYOの上部に設定されている、「本サイトについて」「購読はこちらから」「ご利用方法について」、「利用規約」、「プライバシー・ポリシー」、「お問い合わせ」のいずれをクリックしても、画面そのものが表示されません。「Web ページが見つかりません」の表示がでます。

実際に試してみると、トラブルの実態がビジュアルに確認できます。

ここ一両日の間に、何者かがこのような妨害をした可能性が高くなっています。

わたしはサイト構築の契約を交わしているGMOクラウド(昨年の夏にスタートして、現在も作業中)に、「本サイトについて」欄などに関連する何らかの作業を行ったか否かを問い合わせてみました。するとメールで、次のような返事がありました。

現在、当社テスト環境にて、ご連絡いただいております問題の 確認および修正を行っております。  問題

 ・ソーシャルメディアボタンが縦になっている

? ・登録解除の表示がなくなっている

 ・入金済ユーザーだが、詳細ページにアクセスすると   購読契約が終了していますというメッセージが出る

そのため、黒薮さまの本番環境のWordPressにて、なにも 行っておりません。

黒薮さま側でなにか作業等行ってはいらっしゃらないのでしょうか。

GMOクラウドからの連絡内容から判断する限り、第3者がMEDIA KOKUSYOを妨害している可能性が高くなりました。第3者がサーバーに侵入した場合、サーバーのセキュリテーに問題がある可能性も生じます。

現在、使っているサーバーは、GMOクラウド(サイト構築を担当した会社とは別の会社)のものです。

http://help.ac-mgr.com/gmocloud/

今後、調査の範囲を広げる必要があります。

※契約解除の画面が消えているので、契約解除を希望の方は、下記まで連絡ください。

xxmwg240@ybb.ne.jp 電話:048-464-1413

◇GMOに公式に調査を依頼

KOKUSYOに対する妨害行為の背景には、「会員限定部分」を読まれたくない層がいるのではないかと思います。おそらく妨害の主は、言論活動ではまったく太刀打ちできない「群れ」だと想像します。

対抗策として、現在、「会員限定」にしているページを随時、「全文公開」に切り替えていきます。「読まれたくない」記事は、なるべく多くの人に読んでいただく必要があるからです。

同時にGMOの首脳部に対して、公式に調査を要請します。

言論には、言論で対抗するというのがメディアの原則です。誰が言論妨害を主導しているのはか不明ですが、秘密保護法の成立を機に、早くも言論弾圧の兆候が現れています。

2013年12月15日 (日曜日)

MEDIA KOKUSYOで発生している故障については、これまでも何度か報告してきました。前回の報告は、次の記事です。

http://www.kokusyo.jp/?p=3711

サイトを構築し、現在も修正作業を行っているのは、GMOクラウド社です。? 。不具合のタイプは次々と変わっていますが、一連の不具合の発生から1年以上が過ぎても、問題が解決しないので、社名の公開に踏み切りました。読者からも社名の公開を求める声が相次いでいます。

不具合は複数ありますが、特に深刻なものとしては、次のようなものがあげれらます。最近、判明した問題も含めて報告します。

1、有料会員が会員限定画面にアクセスできない。

A)有料会員が「続きを読むを」をクリックすると、「購読契約が終了しています」と表示されます。次の画面です。

http://www.kokusyo.jp/wp-content/uploads/2013/12/CCF20131213_0001.pdf

B)有料会員が記事下の「関連する記事」をクリックすると、やはり「購読契約が終了しています」と表示されます。次の画面です。

http://www.kokusyo.jp/wp-content/uploads/2013/12/CCF20131213.pdf

2、GMOクラウド社が12月9日に、修理作業の完了を通知した後、わたしの方で確認したところ、全く新しい不具合が確認されました。「契約解除」の画面が消えていたのです。

これについて担当者は、メールで「こちら確認いたしました。修正の手配をいたします。」と述べ、新たな不具合の発生を認めています。

3、MEDIA KOKUSYOのトップ画面の「TWITTER」「FACEBOOK」の表示が、上下に重なる不具合が新たに発生しました。この画面で確認できます。(15日現在)。修理前は、左右に並んでいました。

http://www.kokusyo.jp/wp-content/uploads/2013/12/CCF20131215_0001.pdf

4、MEDIA KOKUSYOのトップ画面の右上にある「お問い合わせ」から発信したメールが、まったく届いていないことが判明しました。原因を調べてみると、送付先が変更されていました。以前は、「kuroyabu@kokusyo.jp]で登録していましたが、「info@kokusyo/jp」に変更されていました。

GOMクラウド側は、最初から「info@kokusyo/jp」だったと言っていますが、わたしはメールソフトに、「info@kokusyo/jp」を登録したことはありません。登録しているのは、「xxmwg240@ybb.ne.jpと「kuroyabu@kokusyo.jp]だけです。

最近、「問い合わせ」のメールがまったく来なくなった原因が判明しました。

5、だたし、これらの不具合の原因は分かりません。外部からのサイト攻撃の可能性もあります。これについてGMOクラウドは否定していますが。

なお、GMOクラウドは、これら一連の不具合について、次のように述べている。

なお、当社では当該事象は、納品時問題発生しておらず、それ以降に発生した問題と認識しております。

確かに「購読契約が終了しています」の表示が出るようになったのは、今年に入ってからですが、それ以前のサイト構築時の段階から、2重課金の問題が出るなど、トラブルが断続的に続いていました。今回の「購読契約が終了しています」の表示が出る問題も、わたしは一連のトラブルの続きと認識しています。

2013年12月11日 (水曜日)

緊急企画の案内をさせていただきます。下記の趣旨と日程で、講演会を開催します。

◆緊急企画 「情報公開資料で読み解く最高裁判所」  

森ゆうこ裁判の被告・志岐武彦さんの話を聞く会    

今年の10月2日に1通の訴状が東京地裁へ提出されました。原告は、元生活の党の代表代行で、先の参院選で落選した森ゆうこ氏。被告は、小沢一郎氏に対して起訴議決を行った検察審査会とそれを管轄する最高裁の実態を、情報公開請求などの手法で調査し、森氏へも情報を提供していた志岐武彦氏です。

訴状の中で森氏は、820万円の金銭要求のほかに、志岐氏が主宰するブログから記事を削除するよう求めたり、志岐氏の言論活動に一定の制限を加える請求を行っています。

わたしたち日本ジャーナリスト会議(JCJ)フリーランス部会は、言論の自由を尊重する観点から、訴えられた側の志岐氏から話を聞く場を緊急に設定しました。

 志岐武彦:1942年生まれ。2004年に旭化成を退職後、ウエブサイト「一市民が斬る」を主宰。共著に『最高裁の罠』(K&Kプレス)。

日時:12月18日(水)18時30分?20時30分 場所:文京区民センター「2A室」       (東京都文京区本郷4?15?14)

参加費:無料

主催:日本ジャーナリスト会議(JCJ)フリーランス部会

問い合わせ先:TEL048(464)1413(黒薮)まで

【補足】  そもそも森氏は、名誉毀損裁判を提起する必要があったのでしょうか?両者の係争の背景には、検察審議会により小沢一郎氏が起訴相当の議決を受け、法廷に立たされた事件があります。この事件をめぐり、森氏は最高裁の責任を追及しつつも、「検察の罠」を強調し、志岐氏は「検察審査会を管轄している最高裁の罠」を主張しています。

論争の中で相手の発言を捉えて、裁判に持ち込むのは、論争の敗北を認めたことにならないでしょうか?。しかも、森氏は日本代表する辣腕政治家です。

その森氏が「一市民」を訴えた背景に何かあったのか、また、なぜマスコミはこの提訴を一切報じなかったのかも、今後、検証する必要があります。そのための第1歩として、今回の企画をわたし自身が所属する日本ジャーナリスト会議(JCJ)フリーランス部会へ持ち込んだところ、企画が決定しました。

ちなみに、現在の最高裁事務総局は次のような問題も抱えています。

森氏の調査で最高裁が使っている検察審査会の審査員を決めるクジ引きソフトがイカサマである事実が明らかになっており、裁判員制度の裁判員のクジ引きソフトについても必然的に検証の必要が生じていること。

最高裁判事が退官後に大手の弁護士事務所や民間会社に顧問などの肩書きで再就職(広義の天下り)している事実。

(参考記事【MNJ】:最高裁判事の半数が天下り 法律事務所に30人中10人が再就職、癒着の温床に)

新聞社に対して多量の公共広告を出稿している事実。

(参考記事【MNJ】:最高裁は“うちでの小槌” 電通など広告3社に4年で広告費25億円、新聞各社に「言い値」で分配)

上告事件、あるいは上告受理申立事件の一部を慎重に審理していない疑惑。

?(参考記事【KOKUSYO】:最高裁に対して情報公開請求 対読売裁判の調査官の氏名開示を求める 本当に審理しているのか? )???

2013年12月10日 (火曜日)

2013年12月10日 (火曜日)