2014年07月11日 (金曜日)

このところ新聞とテレビが脱法ハーブに関するニュースを連日のように報じている。これらの報道に接していると、あたかも連鎖反応のように脱法ハーブが引き金となった交通事故が多発しているような印象を受ける。

しかし、次のような見方もできる。この種の事故は今に始まったことではないが、警察が記者クラブに情報を提供しなかったために、ニュースにはなり得なかった可能性である。

わたしはメディアを利用して国が、脱法ハーブ撲滅のキャンペーンを展開しているのではないかと疑っている。報道する側も自覚がないまま、脱法ハーブがからんだ交通事故のニュースを機械的に垂れ流している。

脱法ハーブが原因となった交通事故に関する一連の報道は、6月24日に東京・池袋で37歳の男性が脱法ハーブを吸って車を運転して事故を起こし、8人を死傷させた事故が発端である。

その後、次のような事故が新聞やテレビで報じられた。以下、池袋のケースも加えて時系列を示した。

【6月24日】池袋で脱法ハーブを吸った男性が交通事故を起こし、1人が死亡、7人が負傷した。

【7月2日】愛知県豊橋市で、乗用車が民家のフェンスに衝突。運転していた男が脱法ハーブを吸って事故を起こしたことを認めた。

【7月5日】東京都北区赤羽で車がバイクとタクシーに衝突。事故を起こした男が脱法ハーブを吸って、車を運転していたことが判明した。

【7月6日】   栃木県警が脱法ハーブ「α-PVT」を販売目的で所持していた男を逮捕した。

【7月8日】 東京都板橋区で、乗用車が電柱に衝突。運転手が脱法ハーブなどの薬物を吸っていたことが判明した。

【7月8日】 仙台市内で無免許運転の男が衝突事故を起こした。県内の店で脱法ハーブを手に入れ、車内で吸ったことを認めた。

【7月11日】 東京都立川市で車が電柱に激突して運転手が死亡。車のダッシュボードから、脱法ハーブが見つかった。

◇警察庁と厚労省の動きに連動

わずか2週間ほどの間に、脱法ハーブが原因となった交通事故が次々と報じられたのである。この一種奇妙な現象の背景に何があるのだろうか。結論を先に言えば、世論誘導の可能性である。

2013年の3月28日、厚労省の秋葉副大臣は記者会見を開き、薬物使用に関する調査結果を公表した上で、対策を打ち出している。対策は、パンフレットの作成、ポスターやチラシの作成などである。

■裏付け資料PDF

このころから脱法ハーブを取り締まる動きが本格的に生まれ、6月24日の池袋の事故を機に、厚労省と警察庁が腰を上げた。『朝日新聞』(7月3日付けデジタル)によると、7月3日に、厚労省は「各都道府県や地方厚生局麻薬取締部などに、脱法ドラッグの指導と取り締まりの強化を要請し」、「警察庁も同日、摘発強化を全国の警察本部に指示した」のである。

こうした厚生省と警察庁の動きに連動して、マスコミが脱法ハーブが引き金になった交通事故を集中的に報じるようになったのである。

◇世論誘導と洗脳  

脱法ハーブを排除するための世論誘導であるから、批判の声は上がらないが、問題はこのような「洗脳」が、他分野でも進行している可能性だ。自覚がないまま、メディアにより世論が誘導される体制が社会に組み込まれていると言っても過言ではない。

記者クラブで与えられた情報を基に記事を書いていると、世論誘導の片棒を担ぐことになりかねない。報道するニュースの選択は、やはり自分の頭で考えて決めるべきだろう。一方、視聴者と読者は、信頼できるメディアを慎重に見きわめたほうがいい。

2014年07月10日 (木曜日)

「Yahoo!みんなの政治」によると、安部内閣の支持率は次のようになっている。調査期間は、6月26日~6月28日。

支持する:32.6%

支持しない:66.5%

■出典:「Yahoo!みんなの政治」

安部内閣が集団的自衛権の容認を閣議決定したのは、上記の世論調査が実施された後の7月1日である。従って低い支持率の原因が、改憲に対する警戒心にあるとすれば、閣議決定が完了した現時点での支持率はさらに下がっている可能性が高い。

ちなみに「Yahoo!みんなの政治」の世論調査は、2重投票できない仕組みになっている。さらに投票数も、今回の場合、4、4230票で新聞社による世論調査とは比較にならないほど多い。

たとえば日本新聞協会が中央調査社に依頼した消費税の軽減税率の適用措置に関する世論調査の回答者は、たったの1210名だった。「Yahoo!みんなの政治」の投票総数の36分の1である。

しかも、発注先の中央調査社の会長が、新聞協会の幹部であったことも発覚している。

■参考記事:消費税軽減税率、新聞への適用是非を問う世論調査の発注先会長は新聞協会重役 

また、MEDIA KOKUSYOでも既報したように世論調査の専門家集団とされる新聞通信調査会の理事の大半が、共同・時事の関係者であることも判明している。

■参考記事:新聞の優位性を示す世論調査を実施した新聞通信調査会の理事の大半は、共同・時事の関係者、理事のひとりにセクハラで失脚の共同通信の前社長・石井聰の名前も

新聞社の世論調査は信ぴょう性に欠ける。

◇新自由主義=構造改革と軍事大国化  

安部内閣の支持率低下は、何を象徴しているのだろうか。既に述べたように、それは改憲に対する警戒心であると思われるが、厳密に言えば、それは小泉内閣の時代から本格化した新自由主義=構造改革と軍事大国化に対する不支持である。枝葉末節はあるにしても、究極はこれら2つに集約できる。

たとえば新自由主義=構造改革について、分かりやすい例をあげれば、消費増税と法人減税の相互関係がある。法人税を減らすのが、安部内閣の方針(長期的にも税率が下がっている)であるが、改めて言うまでもなく、これは大企業の税負担を軽減することに目的がある。

そのためには小さな中央政府に再編(構造改革)して、財政支出を抑制する体制を整えることで企業の税負担を減らすと同時に、福祉や医療などの公的サービスを民間に置き換えることが必要になる。かくて医療のビジネス化など規制緩和策が並行して行われているのである。

それでも財源が不足するので、消費税を値上げすることでそれを補おうという政策だ。安部内閣は、発足してまもなく、アベノミックスの第2の矢、公共事業の大判ぶるまいを断行したが、現在の時点からこれを検証すると、結局のところ、公共事業の財源を消費税アップで国民がカバーした図式になる。

とはいえ新自由主義=構造改革は、マスコミが宣伝するように単に小さな政府を目指すだけではない。携帯電話の基地局設置に年間50億円もの補助金を支出することに象徴されるように、成長分野の産業にはどんどん財政を支出する。

エリートの養成もその一端である。東京・品川区で石原知事が学区を廃止して、学校格差を容認した政策がその典型である。企業に貢献できる少数のエリートを養成するのが目的だ。その他の「落ちこぼれ」は、「美しい国」を愛する心を精神教育やスポーツで育てる。

司法改革の中で、法科大学院を設置したのも、広義の新自由主義=構造改革の政策である。企業法務の専門家を養成する政策が背景にある。が、司法改革制度が失敗に終わったことは、誰もが認めることである。

国境なき時代を見据えて、バイリンガルの弁護士からなる大手法律事務所も生まれたが、弁護士の数が増えすぎて、スラップの温床となっている。

◇海外派兵と多国籍企業の関係  

軍事大国化については、その背景にあるものが隠されている。「戦争が出来る国にする」のが目的と言った安部批判が盛んだが、抽象的で分かりにくい表現である。社会通念からして、戦争を好むバカはいないからだ。

軍事大国化の目的は、新自由主義=構造改革と連動して、企業活動が海を超えて地理的に拡大した結果、武力で多国籍企業を守る体制を財界が望むようになったからである。

■参考:経済同友会・「実行可能」な安全保障の再構築

海外派兵と多国籍企業の関係を示す典型例は、ラテンアメリカにおける米国の軍事介入に焦点をあてると分かりやすい。派兵の本質が見えてくる。  年代順に米軍による軍事介入(軍事訓練の指導も含む)とCIAによる介入を追ってみよう。

■1954年 グアテマラ

■1961年 キューバ

■1964年 ブラジル 

■1965年 ドミニカ共和国 

■1971年 ボリビア 

■1973年 チリ

■1979年~ニカラグア内戦

■1980年~エルサルバドル内戦

■1983年 グレナダ

■1989年 パナマ

◇「ダウンサイジング オブ アメリカ」  

1996年、今から約20年前にNYT(ニューヨーク・タイムズ)で連載されたルポ、『ダウンサイジング オブ アメリカ』(邦訳は、同名で日経新聞社から刊行)は、新自由主義が吹き荒れた米国の実態を次のように伝えている。今、日本で起こっていることではないだろうか。

ニューヨークタイムズが労働省統計を分析したところによると、1979年以来、米国では4300万以上の仕事が失われてきた。消滅した仕事の多くは、店の廃業や工場移転などごく普通の経済の変動が原因になっている。そして、この間、失われた雇用をはるかに上回る雇用が創出されてきた。

しかし、消えてなくなりつつある仕事のほとんどは高級ホワイトカラーのもので、その多くは大企業での雇用だ。男性と同じように女性の職も失われている。地位の高い仕事も多い。スピード違反の走行距離計がカチカチなり続けるように、消えていく仕事の数は毎日うなぎ登りに増えている。   米国の家庭をのぞいて、いかに多くの人々が傷ついているかを見てみよう。

安部内閣の支持率32.6%は、まさしく現在日本の実態を反映しているのである。

2014年07月09日 (水曜日)

 最高裁判所に対してわたしは、9日、次の内容の情報公開を請求する。

 平成25年(受)第1261号事件を担当した裁判官・小貫芳信、裁判官・千葉勝美、裁判官・鬼丸かおる、裁判官・山本庸幸、さらに担当調査官(氏名は不明)が、本件の内容について検討したことを示す全文書。

平成25年(受)第1261号事件とは、わたしが2009年に読売新聞社に対して5500万円の損害賠償を求めた裁判である。そもそもの発端は、読売が2007年の暮れから、わたしに対して次々と裁判による攻撃を仕掛けてきたことである。読売がわたしを被告として起した裁判は次の通りである。

1、仮処分申立(著作権)  2007年12月

2、著作権裁判       2008年2月

3、名誉毀損裁判1    2008年3月

4、名誉毀損裁判2    2009年7月(被告・黒薮、新潮社)

読売が支払いを求めた金額は、約8000万円。これらの裁判を担当したのは、自由人権協会代表理事の喜田村洋一弁護士や同協会事務局長の藤原家康弁護士、それに元最高裁判事が再就職(広義の天下り)しているTMI総合法律事務所の升本喜郎弁護士らだった。

◇黒薮優位から読売優位へ

「1」から「4」の裁判の結果は次の通りである。

1、仮処分申立(著作権):黒薮敗訴。 

2、著作権裁判:地裁から最高裁まで黒薮勝訴。

3、名誉毀損裁判1:地裁と高裁は黒薮勝訴。最高裁で読売が逆転勝訴。

4、名誉毀損裁判2:地裁から高裁まで読売が勝訴。

わたしはこれらの訴訟が「一連一体」の言論弾圧にあたるとして、江上武幸弁護士ら弁護団の全面支援を受けて、福岡地裁へ読売を提訴したのである。

このうち「2」については、裁判の途中でとんでもない事実が発覚した。喜田村弁護士らが、訴訟の根拠とした「著作物」の名義人を読売の江崎法務室長に偽り(判決では、実際は、喜田村弁護士か彼のスタッフが作成したとされた)、それを根拠にして、著作者人格権を主張していたことが分かったのだ。前代未聞のでっちあげ事件である。当然、門前払いのかたちで敗訴した。

この件については、現在、日弁連に対して喜田村弁護士の懲戒請求を申し立てている。

■参考:袴田事件と類似した事件の構図、喜田村弁護士に対する懲戒請求、準備書面(1)を公開 

◇年間4500件の上告事件  

さて、わたしが読売に対して起した損害賠償裁判は、地裁から最高裁までわたしの敗訴だった。[2]で認定された喜田村弁護士らの名義人偽りの件も、最高裁は不問に付したのである。

最高裁に上告した後、わたしは広義の上告事件の扱い状況について調べてみた。その結果、次のようなことが分かった。

まず、上告件数。「上告事件」とは、憲法違反を根拠とした申し立てである。「上告受理事件」とは、判例違反を根拠とした申し立てである。

《2010年》

上告事件  :2036件

上告受理事件:2485件

合計    :4521件

 ■裏付け資料・最高裁判所における訴訟の状況PDF

◇人員体制は、たったの50名  

意外に知られていないが、最高裁事務総局には、調査官と呼ばれる裁判官がいる。次に示すのが、調査官のリストである。人員数は37人。これに最高裁判事14名が加わって、事件を処理する。

■調査官リストPDF

つまり裁判関連の資料を精査するのは、51人である。事件の件数は、年ごとに変動があるが、かりに4500件とすれば、ひとりの裁判官が1年に担当する件数は、単純に計算して82件である。

上告審は複雑な事件が多いことを考えると、こんな疑問が出てくる。

「最高裁は、本当に事件を精査しているのか?」

◇村上正敏裁判長の判決  

そこでわたしは、自分が関わってきた事件が最高裁でどのように検証されたのかを知りたいと思い、情報公開へ踏み切ったのである。

なお、訴因となった「1」から「4」の裁判のうち、「4」名誉毀損裁判は、読売の「押し紙」の有無をめぐる裁判だった。東京地裁の村上正敏裁判長は、被告側が証拠として提出した魚住昭氏の『メディアと権力』、河内孝氏の『新聞社』を指して、裏付けがないと認定している。現場の取材もせずに、よくこれだけ大胆なことが言えるものだと、驚いている。

本当に裏付けがないのか、これから再検証していきたい。

■最高裁の決定PDF

2014年07月08日 (火曜日)

天下りや政治献金の問題を考えるときには、政治家や官僚になにを期待して金銭提供や再就職のあっせんが行われたのかを推論しなければならない。MEDIA KOKUSYOでも繰り返し報じてきたように、電話会社の労組から政界への献金が行われたり、官僚たちが電話会社に天下っている客観的な事実がある。その実態については、後述するとして、まず、電話会社が特別に恩恵を受けている国策を明らかにしておこう。

携帯電話の基地局を設置する電話会社の事業を国が支援している実態は意外に知られていない。たとえば総務省は携帯電話などの通信網を整備する事業に対して、補助金を支給している。これについて、総務省のウエブサイトは、次のように説明している。

地理的に条件不利な地域(過疎地、辺地、離島、半島など)において、市町村が携帯電話等の基地局施設(鉄塔、無線設備等)を整備する場合や、無線通信事業者が基地局の開設に必要な伝送路施設(光ファイバ等)を整備する場合に、当該基地局施設や伝送路の整備費用に対して補助金を交付する。

この事業に割り当てられた経費(一般会計)は、2011年度が58億円で、2012年度が47億1400万円である。補助金を受けて設置された基地局の数は、2009年から2011年の間で、1105局にも及ぶ。

■裏付け資料①PDF

■裏付け資料②PDF

その一方で携帯基地局から発せられるマイクロ波の人体影響は、ほとんど顧みられることがない。それは日本の電波防護指針を外国と比較してみるとはっきりと分かる。

日本の基準:1000μW/c㎡

EUの提言値:0.1μW/c㎡

ザルツブルグ市の目標値:0.0001μW/c㎡

日本の基準はEUの10万倍のあまさである。実質的には規制になっていない。   日本の場合、この基準を守っている限りは、自由に基地局を設置しても違法行為にはならない。住民が撤去を求めて提訴しても敗訴に終わる。これは電話会社にとっては、大変なメリットである。

ちなみにWHOは、2011年5月に、携帯電話の通信に使われるマイクロ波に発癌性がある可能性を認定している。通常であれば、認定された段階で、安全基準を全面的に見直さなければならないが、総務省はまったく手を付けていない。国がしっかりと電話会社の権益を守っているのだ。

その他、電話会社が受けるメリットは、公共事業の発注がある。詳細については、日を改めて報告したい。

◇政治献金 ーたじま要議員へ800万円

一方、政治家や官僚は、携帯電話ビジネスを優遇する国策に対して、電話会社やその関係者から、どのような「見返り」を受けているのだろうか。次に示すのは、2012年度に、NTTグループ労組の政治団体「アピール21」から流れた献金を自主申告した政治資金収支報告書の記録である。

セミナー料など①:10、768、889円

セミナー料など②:15、512、051円

推薦料    10、800,000円

寄附      : 2、795、350円

 合計      :39,876,290円

大口献金を受けた著名な政治家は、次の通りである。

菅直人   :300万円

横路孝弘   :300万円

石橋みちひろ:300万円

吉川さおり :300万円

たじま要  :800万円

■出典:政治資金収支報告書

電話会社などが受け受け取る年間約50億円の補助金と、電話会社の労組が支出する約4000万円の政治献金を秤にかけると、どちらの側がメリットを得ているかは一目瞭然である。約4000万円は、NTT労組(アピール21)の支出とはいえ、それにより業界全体が恩恵を受けているのだ。

◇NTTグループへの天下りのリスト

天下りの実態については、ソフトバンクが公開したデータと、『週刊現代』が暴露したデータがある。このうちソフトバンクのデータは、わたしの友人が偶然に見つけたものである。

■出典:(87ページ)PDF   

貝沼孝二(政策統括官) NTTコム監査役

野欣司(郵政大学校長) NTTドコモ監査役

高橋幸男(郵政省郵務局長) NTT 常勤監査役

杉山栄亮(通信政策局情報管理課長) NTTドコモ取締役

西井烈(簡易保険局長) NTTデータ取締役副社長

小野沢知之(放送行政局長) NTTドコモ代表取締役副社長

村瀬龍児(郵政大学校長) NTTドコモ代表取締役副社長

舘野忠男(関東電気通信監理局長) NTT都市開発常勤監査役

志村伸彦(東海郵政監察局長) NTTドコモ東北代表取締役社長

白井太(事務次官) NTTデータフロンティア会長

磯井正義(関東電気通信監理局長) NTTデータ常務取締役

高木繁俊(前郵政省簡易保険局長) NTTデータ代表取締役副社長

松野春樹(事務次官) NTT 代表取締役副社長

松本利太郎(郵政大学校校長兼中央郵政研修所所長)NTTデータ監査役

加藤豊太郎(郵務局長) NTTドコモ代表取締役副社長

結城淳一(大臣官房首席監察官) NTT西日本代表取締役副社長

阿部邦人(局長)NTTドコモ取締役

中野礼一(郵政省東京郵政局長) NTT都市開発常勤監査役

寺西英機(局長) NTTデータ副社長執行役員

有村正意(通信政策局長) NTTドコモ関西代表取締役社長

品川萬里(郵政審議官)NTTデータ代表取締役副社長

井上陽二郎(東海郵政局長) NTTドコモ取締役

中西冨美夫(東京簡易保険事務センター所長) NTTドコモ取締役DIG推進室長

中山治英(東京郵政局長) NTTドコモ中国代表取締役社長

柳衛寛重(大臣官房首席監察官) NTTデータ取締役

栗谷川和夫(局長) NTT東日本監査役

田中征治(技術総括審議官) NTTドコモ取締役

足立盛二郎(郵政事業庁長官) NTTドコモ代表取締役副社長

金澤薫(総務事務次官) NTT 代表取締役副社長

新保智(郵政公社郵政総合研究所長) NTTデータ常勤監査役

関口純一(総務省郵政研究所次長)NTT東日本監査役

庄司一郎(簡易保険事業本部副本部長) NTT東日本取締役

蝶野光(東海総合通信局長) NTT東日本監査役

松井浩(総務審議官)NTTドコモ代表取締役副社長

須田和博(郵政行政局長) NTTデータ常務執行役員内部監査担当

◇業界団体への天下り

『週刊現代』(2009年4月18日)が暴露した業界団体への天下りリスト。

(社)デジタル放送推進協会

(社)電波産業界

(社)デジタルラジオ推進協会

(社)日本民間放送連盟

(社)日本CATV技術協会

(社)電気通信事業者協会

(社)日本ケーブルテレビ連盟

(社)情報通信技術委員会

(社)移動通信基盤委員会

(社)衛星放送協会

(財)マルチメディア振興センター

(財)テレコムエンジニアリングセンター

(財)海外通信・放送コンサルティング協力

(財)テレコム先端技術支援センター

(財)日本データ通信協会

(財)日本無線協会

(財)放送セキュリティセンター

(財)電波技術協会

(財)移動無線センター

(財)全国地域情報化推進協会

(財)東京ケーブルビジョン

2014年07月07日 (月曜日)

政府機関ではないにもかかわらず、実質的に米国政府が軍事的な世界戦略の政策決定を行う際のシンクタンクとして機能し、日本の政策決定に大きな影響を及ぼしている米国CSIS (戦略国際問題研究センター)。この組織と安部内閣をはじめ、日本の右派勢力との関係を調べたところ、両者間に日本経済新聞社が介在して、「プラットホーム」を提供していることが分かった。

既に前出の記事で述べたように、CSISは、リチャード・ アーミテージと、ジョセフ・ナイによる『日米同盟』と題するレポートで日本に対し、集団的自衛権の容認、原発の再稼働、TPPへの参加などを提言し、これを受けて安部首相が、第2次安部内閣が発足した後の2013年2月にCSIS本部を訪れ、日本の軍事大国化を誓っていたことが、CSISのウエブサイトで明らかになっている。

■参考記事:米国CSIS (戦略国際問題研究センター)のウエブサイトで読み解く解釈改憲の舞台裏、安倍首相が米側に「強い日本を取り戻します」

その後、独自の調査をしたところ、既に述べたようにCSISと日本の右派勢力の間に日経新聞社が介在していることが分かった。

◇日本の政策提言機関  

まずは次のウエブサイトを紹介しよう。

日経・CSISバーチャルシンクタンク

なお、わたしは政治を専門に取材しているわけではない。そのために、これからわたしが書くことは、一部の人々の間ではすでに周知の事実になっている可能性が高い。従って、以下は新たな事実を指摘するものではない。実際、以下の記述の裏付けは、一般公開されている上記ウエブサイトで簡単に取れる。

まず、日経・CSISバーチャルシンクタンク(以下、VC)の目的は、次のように定められている。やや長文になるが全文を引用しよう。

【引用】 組織や年齢の壁を取り払って活発な議論を展開し、中堅・若手世代の優れた発想を政策に反映させるとともに世界に発信する―。日本経済新聞社が米戦略国際問題研究所(CSIS)の協力を得て創設する「日経・CSISバーチャル・シンクタンク」は日本にこれまで存在しなかった新しい形の政策提言機関を生み出そうとする試みです。

バーチャル・シンクタンクはインターネット上の電子会議システムを通じて参加者が議論を重ね、リポートや提言をまとめる「仮想研究所」のことです。こうした研究の進め方が先行して始まった米国には、若手核物理学者が核問題について提言するPONIなど大規模な研究者のネットワークが誕生しています。

  日経・CSISバーチャル・シンクタンクは米国で広がる新しい手法を使い、企業や官庁、大学などで活躍する若手・中堅世代の有為の人材に日本の国家戦略を自由に議論してもらうための「場」を提供する試みです。機密保護に優れた電子会議システムを日本経済新聞社が提供し、フェロー同士が安心して密度の濃い議論をできるようにします。

これを読む限り、VCは「CSISの協力を得て創設」した組織で、「企業や官庁、大学などで活躍する若手・中堅世代の有為の人材に日本の国家戦略を自由に議論してもらうための『場』を提供する試み」だという。つまり米国CSISと共同で、日本の進路を模索することを意図しているようだ。

◇日経新聞の自殺行為  

こうした試みの最大の問題は、政策を決定する権限のない組織が、安部内閣と極めて親密な関係にある米国のシンクタンクと一体になって、日本の進路を決めようとしていることである。これはもはや法治国家の姿ではない。主権がだれにあるのかを取りちがえた行為である。

日本人が、自国の進路を自分で決めるのは自由である。当然の権利である。ところがVCには、米国CSISや日本の企業人、官僚、大学の研究者などが、からんでいるのだ。日本の進路を決めるのは、選挙で選ばれた国会議員であること完全に忘れている。

しかも、VCのまとめ役になっているのは、なんと新聞社である。この事実ひとつを取り上げても、異常としか言いようがない。たとえば、米国のNYT(ニューヨークタイムス)が、米国の政界で同じ役割を演じるだろうか?ありえない事である。フランスのルモンドが日経新聞社と同じことをやるだろうか。ありえない事である。ジャーナリズムの実績と伝統を、ことごとくドブに葬り去る自殺行為を断行するはずがない。

日本の新聞人は、ジャーナリズムを完全に取りちがえている。

VCの共同代表である日経新聞社の喜多恒雄社長の次の「あいさつ」自体が、それを物語っている。

【引用】 今般、米CSISとの長年の信頼・協力関係に基づいて立ち上げるバーチャル・シンクタンクには、そうした問題意識も込めています。日本経済新聞社を中心とする日経グループは、この新しい組織をCSISと共に力強く支え、お互いに刺激し合う関係を築いていきたいと考えています。

◇石破茂、前原誠司、リチャード・アーミテージ  

さて、VCにはどのような人物が参加しているのだろうか。主要なメンバーとして、北岡伸一(座長)、石破茂、前原誠司、リチャード・アーミテージ、ジョセフ・ナイ、マイケル・サンデルなどの名前がある。

アドバイザー一覧

「アドバイザー集団」としては、自民党、民主党、みんなの党の議員が参加している。

「アドバイザー集団」一覧

繰り返しになるがVCは、日本の主権は誰にあるのかという、根本的な問題を取りちがえている。

2014年07月04日 (金曜日)

東京都調布市の調布市議会は、6月18日、携帯電話の基地局の設置に関する陳情を全会一致で採択した。陳情の内容は、携帯基地局の設置をめぐって電話会社と住民の間にトラブルが多発している状況を踏まえて、事前にトラブルを回避するために電話会社に住民の理解を得ることを義務づけたものである。

基地局の設置を禁止するものではないが、電話会社の戦略に一定の影響を及ぼしそうだ。

■参考:写真で見るさまざまな形の携帯基地局

調布市には、「町づくり条例」があり、陳情は、この「町づくり条例」の施行規則に明記する対象項目に、「その他、携帯電話基地局等で景観や周辺環境に影響を与えるもの」という項目を付け加えるよう検討を求めたものである。陳情が採択されたことで基地局設置に際して、電話会社は事前に住民の理解を得なければならなくなった。

しかも、電磁波による人体影響について理解を得るだけではなくて、景観問題にも配慮しなければならなくなった。

基地局設置をめぐるトラブル回避のための条例は、鎌倉市などにもあるが、調布市のように、極めて短期間のうちに、全会一致で採択された例はめずらしい。その背景に携帯基地局の設置をめぐるトラブルが全国に広がっている事情がある。基地局設置を規制する流れが本格化すると、これまで右肩あがりだった電話会社のビジネスにも、大きな影響を及ぼしそうだ。

◇ソフトバンク、1月から住民とトラブル  

条例の採択に至った事件の発端は、今年1月、ソフトバンクが調布市柴崎2丁目にある3階建マンションの屋上に、携帯基地局を設置したことだった。設置場所が低層ビルの屋上なので、通りを挟んだ向かいのマンションの3階~5階に住む住民は、ベランダのすぐ目の前に基地局を見ることになった。

■基地局とマンションの位置関係を示す図=PDF

住民は人体影響を懸念するだけではなくて、精神的な重圧を受け続けることになる。当然、「撤去してほしい」との声が上がった。

反対の声はマンション全体に広がり、住民たちは、「携帯基地局を考える会」を結成。今回の陳情提出と採択に至った。幸いに現在のところ電波は発信されていない。

「考える会」の世話人を務める田村良夫(仮名)氏は、陳情内容について次のように話す。

「私達には、急に電波が発射されるかもしれないという不安があります。採択された『陳情』は、電磁波による健康被害を前面に押し立てていません。極めてゆるい内容の陳情です。こうせざるを得ない理由は、電磁波による健康被害についての理解は、とても社会に行き渡っている状態とは言えないからです。むしろ安全神話が根強く、スマホの普及など高速通信のニーズが強い状態が背景にあります」

携帯基地局の問題は、地方議員が超党派で解決にあたるケースが増えている。昨年の秋には、東京目黒区でも自民党から共産党まで超党派の議員が住民と連帯して、NTTドコモに基地局設置の計画を撤回させた。その背景には、中央よりも、地方議会の方が住民の声により耳を傾けざるを得ない事情があるようだ。

■採択された陳情 

■調布市議会・建設委員会への申入れ書 

2014年07月03日 (木曜日)

元参院議員の森ゆうこ氏が、元旭化成の役員で『最高裁の罠』(K&Kプレス)の著者・志岐武彦氏に対して、500万円の金銭支払いと、言論活動の一部禁止をもとめた名誉毀損裁判の判決が今月の18日に言い渡される。それにともない、同日の夜に、志岐氏を「支援する会」が、次のスケジュールで報告会を開く。

日時:7月18日(金)18:30~20:30

会場:豊島区民センター 第3・4会議室(東京都豊島区東池袋1-20-10)

18:30~19:00 判決報告(山下幸男弁護士)

19:00~20:30 シンポジウム「市民が掘り起こした最高裁の闇」

コーディネーター:黒薮哲哉

発言:志岐武彦(本裁判の原告)

石川克子(市民オンブズマンいばらき・幹事)

熊本美彌子(福島原発事故で東京に避難中。福島原発告訴団の一員)

■報告会のチラシ=PDF (拡散歓迎)

■本裁判の詳細「森ゆうこ元参院議員が提訴した裁判 背景に小沢事件をめぐる最高裁事務総局の闇 」

なお、この裁判から新たに別の裁判が派生したようだ。最高裁問題を考える上で格好の機会といえる。詳細が分かりしだいに、報告したい。

2014年07月01日 (火曜日)

日本新聞協会のウエブサイトによると、2000年度と2013年度の一般紙の総発行部数は次のようになっている。

2000年:47,401,669

2013年:43,126,352

減部数の割合は、13年間でわずか9%である。新聞離れが話題になり、新聞とは無縁の世代が占める割合が年ごとに大きくなっていると言われているにしては、統計上の部数はあまり減っていない。その原因は、おそらくこれらの部数の中に、広義の「押し紙」が含まれているからである。

が、数字とは裏腹に、新聞離れがかなり進行している実態があちこちで指摘されるようになっている。

◇経営コンサルタントの現状認識  

新聞購読者の数が右肩さがりに減っていけば、当然、近い将来に新聞販売店の経営が成り立たなくなる。こうした状況の下で、販売店の経営指導に乗り出す経営コンサルタントも登場している。かれら経営の専門家は職業上、どうしても科学的に新聞離れの客観的な状況を把握しなければならない。

虚偽の数字を前提にアドバイスしていたのでは、対策にならないからだ。

興味深いことに、経営コンサルタントの現状把握が、彼らのPR広告に色濃く現れている。次に引用するキャッチフレーズは、いずれも業界紙に掲載されたPR広告で使われているものである。

【1】  顧客を増やしたいのはどの業界でも同じです。新聞業界においては、無読者層が増え、インターネットの台頭で紙媒体が落ち込む中、20~40代の購読者を獲得することが急務だと存じます。しかし現実的に厳しい状況が続くのが予測されます。逆手に取れば、今お付き合いいただいている消費旺盛な50代~70代の方に、もっと購読していただける手段・手法または事業を検討いただく事をご提案申し上げます。

【2】   読者の高齢化は大チャンス!  新聞販売店にしかできないこと!  あれこれやるから「失敗」する!  スタッフに元気があれば何でもできる!  配達以外の「価値」を創造しよう!  販売店数が大きく減少する時代だからチャンス!

「1」「2」いずれのケースも、新聞とは別の物品の宅配へ参入することを提案している。かりに13年間に本当に9%しか、新聞の読者が減っていないのであれば、他業種に参入する必要性は生まれない。

と、なれば新聞協会の新聞部数に関するデータは、実配部数を正しく反映していない可能性が高い。新聞だけでは、販売店が経営できないほど、実配部数が減っていると考えるのが妥当だ。

ちなみに読売が新聞の販売部数で朝日新聞を抜いたのは、1977年。発行部数は、720万1056部だった。この時、経営コンサルタントが新聞以外の品目への宅配参入を提案したという話は聞いたことがない。

◇「押し紙」に関する2つの判例

読売の「押し紙」については、「押し紙」の存在を認定する判例と、認定しない判例がある。前者は、真村裁判の判決(福岡高裁・西理裁判長)。後者は新潮社とわたしを被告とする裁判(東京地裁・村上正敏裁判長ら)。

どちらの判例が正しいのか、今後、時間をかけて検証を続ける必要がある。裁判官は、普通の人には絶対に与えられることがない他人を裁く特権を国から与えられているわけだから、後日、判決が誤っていたことが事実で判明した場合は、当然、職を辞するべきだろう。

2014年06月30日 (月曜日)

昨年の12月に業界紙の『新聞之新聞』(2013/12/11)に、新聞通信調査会という団体が行った2013年度のメディアに関する全国世論調査の結果が掲載された。それによると「欠かせない」「役に立つ」メディアの第1位が新聞になっている。

記事のリードは次のとおりである。

新聞通信調査会はこのほど、第6回「メディアに関する全国世論調査(2013年)」の結果を発表した。それによると、各メディアの情報の信頼度はNHKテレビ、新聞、ラジオ、民放テレビなどの順となり、前回調査で最低となった信頼度は、NHKテレビが2.4ポイント、新聞が1.8ポイント、上昇するなど若干の回復がみられた。(略)

■出典=PDF 

世論調査は、質問の設定方法により、ある程度まで回答を主催者が望むものへ誘導できる。それは半ばメディアリテラシーの暗黙の常識として考察しなければならない事柄である。

が、新聞通信調査会が実施したこの調査は、「誘導」以前の大きな問題がある。

◇セクハラで失脚した元社長が

次に示すのは、新聞通信調査会の理事のリストである。経歴がよく分からない人もいるが、大半は日本を代表する2大通信社である共同と時事の関係者である。

長谷川和明(理事長)

鈴木 元(常務理事)

山内豊彦(理事)-共同

佐藤睦(理事)

田中吉男 (理事)-時事

江口伸幸 (理事)-時事

山田計一 (理事)-共同

井口智彦 (理事)-時事

門田衛士 (理事)-共同

菱木一美 (理事)-共同

石川聰 (理事)-共同  

中村輝子 (理事)-共同

石井和行 (理事)

西澤豊 (理事)-時事

このうち石川聰氏は、セクハラで失脚した共同の元社長である。

参考記事=サイゾー

◇調査する側が第3者機関ではない

改めて言うまでもなく、共同、時事の両社は地方紙に記事を配信している。その意味では、中央紙よりも大きな影響力を持つ。その2大通信社の関係者が理事の大半を占める新聞通信調査会が、メディアについての世論調査を実施しているのである。

本来は、この種の調査は、新聞社とは無関係の第3者機関が実施しなければならない。

そういえば、消費税軽減税率の新聞への適用の是非を問う世論調査でも、実際の調査を行ったのが、日本新聞協会の重役が会長を務める中央調査会であった事実が明らかになっている。

参考記事:消費税軽減税率、新聞への適用是非を問う世論調査の発注先会長は新聞協会重役

新聞業界に有利な調査結果を公表することで、新聞に対する軽減税率の適用を勝ち取ろうという意図が見え透いている。

2014年06月27日 (金曜日)

今年の2月21日付けのMEDIA KOKUSYOで、「最高裁が(株)NTTデータに、裁判員候補者名簿管理システムの開発と保守名目で2億4300万円を支出、相場は700万円?」と題する記事を掲載した。その後、裁判員制度に関して、最高裁が支出したお金の調査を続けたところ、同じ時期に他にも、巨額の出費がおこなわれていた疑惑が判明した。

(株)インテルに対する、8226万7500円の支出である。

「疑惑」と書いたのは、入手している資料が最高裁に対する請求書であるからだ。請求されたが、支払わなかった可能性もゼロではないからだ。

21日付けの記事で指摘したのは、次の事実である。

■2009年1月、最高裁が裁判員候補者名簿管理システムの開発・保守費として、(株)NTTデータに対し、総計で約2億4300万円の大金を支払った疑惑があることが分かった。支出の詳細は次の通りである。(請求書の日付は、平成21年1月9日)

、裁判員候補者名簿管理システムの開発:1億9099万5000円   

  (裏付け資料=PDF)

 2、裁判員候補者名簿管理システム開発のアプリケーション保守:5197万 5000円

(裏付け資料=PDF)

この約2億4300万円という数字をどう評価すべきだろうか。

比較対象として、森ゆうこ元参議院が作成した「検察審査会調査報告書」と題する資料を紹介しよう。作成日は、2011年6月30日。この資料に検察審査会のくじびきソフトを開発・保守するための費用として、最高裁(注:検察審査会は最高裁が管轄している)が支払った額が表示されている。5281万円である。

  (裏付け資料=PDF)

ところが複数のシステム設計の専門家によると、このシステムなら500万円から作ることが可能で、通常は700万円程度、どんなにボッタクリでも1000万円だという。(森氏の『検察の罠』(日本文芸社)による。)

  (裏付け資料=PDF)  

◇情報公開請求へ

今回明らかになった大口の出費(疑惑)は、2枚の請求書により裏付けられている。請求元は、株式会社インテックの公共ソリューション事業推進部。詳細は次の通りである。(請求書の日付は、平成21年1月8日)

、裁判員候補者名簿管理システムの運用保守・平成20年(6月~12月)運用保守費用:4289万2500円

 (裏付け資料=PDF)

、裁判員候補管理システムの開発監理支援:3937万5000円

(裏付け資料=PDF)

合計で8226万7500円になる。

「1」から「4」の請求の中味もよく似ている。

具体的にこれらの出費の中身は何だろうか?上記の2億4300万円の出費も合わせて明細を公開するように、最高裁に求めることになる。

2014年06月25日 (水曜日)

新聞に対する消費税の軽減税率適用をめぐる運動がエスカレートしている。新聞発行本社と、政界に政治献金を行ってきたことで知られる日販協(日本新聞販売協会)が共同歩調を取っている。

業界紙『新聞情報』(6月18日付け)によると、日販協の中部地区本部が17日に名古屋市の朝日会館で開いた「平成26年総会」に、次の新聞発行本社の関係者が出席したという。

毎日新聞、朝日新聞、読売新聞、岐阜新聞。

同紙によると、日販協の志村会長は、軽減税率について次のように述べている。

 日販協は新聞協会とも消費税率10%時に軽減税率5%を適用するという旗を降ろしていない。世界にもまれな新聞の戸別配達システムは民主主義のインフラ。その旗を降ろすことはこの正当性、妥当性を損なう恐れがある。

新聞関係者は、「新聞を読む人=知的」とか、「戸別配達制度=民主主義のインフラ」とか、いささか論理が飛躍して失笑を誘いかねない主張を繰り返している。発達心理学の専門家でもない者が、軽々しく「新聞を読む人=知的」などと主観的な発言を繰り返している。

「戸別配達制度=民主主義のインフラ」という理論に至っては、我田引水に描き出した理想のイメージと事実の違いを認識する姿勢が欠落しているとしか言いようがない。少数の新聞社が巨大部数を支配すれば、新聞社の主筆の気分ひとつで世論が誘導される危険性があり、それがエスカレートすると新聞は、国策をPRする道具と化す。ちょうど国民を戦争に駆り立てた戦中の新聞のように。

少数新聞社による読者の独占は、危険極まりない。戦後、GHQはあえて、このような体制を残したのである。

◇ 再販制度の既得権の次は・・・

繰り返しになるが日販協は、昔から政界工作を行ってきた。新聞発行本社が公然と政界工作を行うのはさすがにはばかれるので、その代役を担ってきたと言っても過言ではない。

次に示すのは、日販協の政治団体である日販協政治連盟の政治資金収支報告書である。

■平成24年度・政治資金収支報告書  

1人当たりの献金額は5万円程度。決して高額ではないが、献金先の議員が優に150名を超えている。

政治献金を支出していながら、新聞社はこれらの議員が所属する政党の政策を冷静に評価できるのか、大きな疑問がある。しかも、すでに再販制度など新聞業界の既得権を政界が握っているのだ。それに加えて、軽減税率問題でも、同様の癒着の構造が生まれようとしている。

わたしは新聞関係者に対して、昔から政治献金の支出がジャーナリズムとは相容れないあるまじき行為であることを繰り返し指摘してきたが、まったく他人の批判に耳を傾け反省する気配はない。その意味では、「押し紙」の存在や折込チラシの水増し詐欺の事実を絶対に認めない態度とも共通している。

よくもこれだけ奇妙な論理を最上段に掲げ、みずからの立場を正当化し、反省を回避して、みずからの既得権を追求できるものだと思う。

 

 

2014年06月24日 (火曜日)

 吉竹幸則(フリージャーナリスト・元朝日新聞記者)

この経過について、二つの法理を座標軸に整理してみます。 朝日は、苦し紛れに1993年、私の取材のほんの一部を記事にしたことをもって、朝日は自らの正当性の根拠にしました。「真実性の法理」は、報道機関の実務の基本です。取材の裏付けが不十分なものは、記事になりません。しかし、朝日が私の取材の一部でも記事にしたことで自らの正当性を主張するなら、私の取材は裏付け十分で、記事になるべき「真実性の法理」を満たしていたことを、朝日自身が明確に認めたことを意味します。

一方、「不利益変更法理」では、雇用主の「裁量権・人事権」の発動が、「業務上の必要性が存しない場合」「他の不当な動機・目的をもってなされたとき」「労働者に対し通常甘受すべき程度を著しく超える不利益を負わせるものであるとき」には、「濫用」に当たるとしています。雇用者の労働条件を不利益なものに変更する場合、この条件に照らして「高度な説明責任」を雇用主に課し、雇用者に納得のいく説明義務を果たしていない場合も、「不法行為・債務不履行」が成立します。

まず、私がしようとした河口堰報道は、目的の「公共・公益性」があります。何より「権力監視」が使命の朝日が、記者に課す「仕事の目標」にそうものです。その一部が記事になったことをもって、朝日が自らの「正当性」を主張したことで、私の取材に「真実性の法理」があることは、朝日、私双方ですでに争いのない事実です。

なら、その報道の大半を止めた朝日の編集権・裁量権の発動は、自らの「使命」にも背き、「業務上の必要性が存しない場合」「他の不当な動機・目的をもってなされたとき」に該当、「濫用」になります。

少なくとも、私に「信頼回復」を求め記者職を剥奪。人事・待遇で差別したのは、朝日による「不利益変更行為」です。私に対し納得のいく「高度な説明責任」があります。しかし、何も答えずと言うより、答えられなかったことで、「不法行為・債務不履行」の成立は免れません。

◇新聞経営者の「行動規範」と記者の「行動基準」

私は、この論理の組立てで訴状や準備書面を作って行きました。裁判では、それを立証する証拠も必要です。

前回のこの欄でも書いたように、朝日の経営者が編集権・裁量権を行使するに当たり守らなければならないのは、「朝日新聞社行動規範」です。一方、私が果たさなければならない役割は、「朝日新聞記者行動基準」です。

「行動規範」では、「国民の知る権利に応えるため、いかなる権力にも左右されず、言論・表現の自由を貫き」「市民生活に必要とされる情報を正確かつ迅速に提供」「あらゆる不正行為を追及」「特定の団体、個人等を正当な理由なく一方的に利したり、害したりする報道はしません」「言論・表現の自由を守り抜くと同時に、自らを厳しく律し、品格を重んじなければならない」としています。

「記者行動基準」では、「記者の責務」として、「記者は、真実を追求し、あらゆる権力を監視して不正と闘うとともに、必要な情報を速やかに読者に提供する責務を担う。憲法21条が保障する表現の自由のもと、報道を通じて人々の知る権利にこたえることに記者の存在意義はある」と定めています。

これを証拠として提出すれば、逸脱したのは朝日の経営者か、それとも私かは、どんな裁判官にも歴然と分かるはずです。朝日の社内ホームページにあったこの各規定・規則をコピーし、訴状に添付することにしました。

また、「記者行動基準」では「記者は自らの職務に誇りをもち、特定の個人や勢力のために取材・報道をするなど独立性や中立性に疑問を持たれるような行動をとらない。公正で正確な報道に努め、いかなる勢力からの圧力にも屈せず、干渉を排して、公共の利益のために取材・報道を行う」と、記者の「独立と公正」を保証しています。トナミ訴訟の論理構成に沿えば、この目的に沿う私の河口堰報道とそれをした私の記者としての身分は、朝日の社内法規に照らし「法的保護」の対象になることも付け加えておきました。

さらに、朝日が私に「高度な説明責任」を果たしていない証拠も添えました。私が「信頼回復」を求められて以降のうんざりするほどの朝日とのやり取りの文書です。定年まで延々と続きましたので、結局、私が朝日に出した質問、申し入れ書の類は34本。朝日から私への回答文は、15本もあります。

もともと裁判になっても証拠になるように続けて来た文書でのやり取りです。大量コピーは大変でした。でも、証拠としては十分過ぎるほどの量です。

◇「記者には、報道実現権がある」

ここまで書いていくうち、私の頭の中も整理出来ました。組織が明示している社内規定・編集方針に合致、取材不足のない原稿・記事なら、新聞経営者が記者に求める仕事の目的・成果そのものです。「真実性の法理」、「不利益変更法理」に基づけば、労働契約上、記者は経営者・上司に「仕事の成果」である記事を載せることを求めることが出来、その「成果」をもって適正な評価を受けられることになります。

私は、この権利を記者の「報道実現権」と名付けることにしました。何も、記者が特別な職業と思い上がって、この権利を唱えたのではありません。職業に貴賎の区別などあろうはずもありません。

企業の多くは、職種別に採用しています。その試験に合格し、職に就いた雇用者を合理的な理由もなく、みだりにその職種から外されないことを保証しているのが、「不利益変更法理」です。どの職種の雇用者も自らの職に誇り、生きがいを感じて仕事をしています。

組織・会社から明示された仕事の目標の実現に真摯に努力し、成果を出したなら、公正・公平に評価され、人事・待遇に反映されるのも、「不利益変更法理」上、当然の帰結です。

教師として採用された人には「教育実現権」があり、バスの運転手には「運転実現権」、裁判官には、「判決実現権」があります。雇用者に共通する「仕事目的実現権」を、記者という雇用者に当てはめただけの話です。記者の仕事は記事を書くこと、報道だから、「報道実現権」と言い表したのです。

なぜ、こんな命名をしたのかと問われれば、新聞経営者が報道弾圧に再び手を染めれば、記者がいちいち「○○訴訟の○○判決によれば」と言うより、「記者には、報道実現権がある」と言う方が、何かと便利で、対抗し易くなります。

私が勝訴したら、新聞の見出しにもなり、「キーワード」にして、パソコン入れれば、判例検索も出来ます。私の訴訟は金ではなく、二度と報道弾圧を起こさせないのが目的です。私は勝訴を信じていました。後々のことを考えると、この方がベターとその時は簡単に考えていたのです。

◇弁護士にアドバイスを受ける

もちろん私は、記者に「報道実現権」があるからと言って、「記者が書いたものを何でも載せろ」などと、無茶なことを主張した訳ではありません。新聞経営者にも「編集権」があります。記者の「報道実現権」と対等な存在だと、私は主張しました。

裁判所に出す文書は、小難しく法的に表現しなければなりません。「どちらがどちらに優先・優越するとかという抽象的な議論にはなじまない。双方が報道機関の目的を自覚し、真摯に努力する限り、意見・見解が根本から対立する関係にはなく、もともと協調的である。

対立が顕在化するのは、どちらかに不当な恣意・邪心が存在するからであり、どちらに正当性があるかは、憲法、労働に関するものなど各種法令・判例、社内規則、職場慣行などに照らし、個別具体的に検討しなければならない」と、私は主張しました。

何も特別な主張ではありません。雇用者には「労働権」、雇用主には「裁量権」があります。本来対等で、対立する場合は「不利益変更法理」に照らし、どちらに濫用があるか、具体的事実に照らし法廷で審理する。この定着した労働訴訟の判例・流れを私の訴訟にも適用すべきだと、主張したに過ぎません。

こうして出来上がった私の原文を、弁護士に見せました。すると、「裁判所は保守的だ。『報道実現権』という言葉を使ったばかりに腰が引け、定着した判例に基づく主張でも、認めない可能性がある」として、次のようなアドバイスをくれました。

「君が人事・査定・昇給・昇格で差別を受けながら、朝日は『高度』どころか、何の説明責任も果たしていない。これだけで『不利益変更法理』上、朝日の不法行為・債務不履行が成立する」。「コンプライアンス委員会が審査を拒否したことは、提訴権の侵害であることも明白」。

「朝日はあなたをブラ勤にして社内にさらし者にした行為は、公衆の面前であなたの社会的評価をおとしめたことになり、名誉毀損が成立する」。「ありもしない紛争処理ルートを『ある』と、君をルール無視の不良社員であるかにように社内ネットに載せて、全社員に公開したのだから、『虚偽の事実の公表』であり、やはり名誉毀損だ」。

その上で、「これらは『報道実現権』の成否に関係なく、朝日の違法性になる。万一、『報道実現権』を裁判官が認めなくても共倒れしないよう、それぞれ独立した『不法行為・債務不履行』『名誉毀損』として構成する方がいい」ということでした。

私は司法記者の経験から、裁判官が記者同様、職業的情熱・良心に溢れた人ばかりの集団でないことも知っていました。法律書の丸覚えで難関の司法試験を受かっても、世間常識に疎い人もいれば、たちどころに何でも理解出来る頭のいい人ばかりの集まりでもありません。記者と同じく上昇志向が強く、上の意向ばかり気にする「ヒラメ」も増えていました。弁護士の言われたことには、なるほど一理あります。

さらに弁護士は、六法全書を取り出し、民法413条を指差しました。契約関係上、一方が当然受け取らなければならない債務を恣意的に受け取らず、相手に不利益が生じれば、「受領遅滞」として、責任を負わなければならないとする条文です。

なるほど労働契約も、一つの民法上の契約です。雇用主は、明示した目標に合致した「労働成果」を従業員が出したなら、遅滞なく受け取る。つまり、仕事の成果を実現させる義務があり、恣意的に受け取らず、雇用者に不利益が生じれば、「受領遅滞」として雇用主の不法行為が成立するという法的論理の組み立てなのです。

これは、とても司法記者レベルでは、思いつかない構成です。弁護士は、「これを書面に盛り込めば、裁判官も素人の書いた文章とは思わないだろう。弁護士が法廷に出ない本人訴訟だからと言って、裁判官になめられることもない」と言い、ニヤリとしました。

 ◇17年の人事・昇格・昇格・査定の差別

あれやこれやの弁護士の忠告を加えた書面は長文になりました。しかし最後に、私にとっては気の重い作業が一つ残っていました。「カネの問題ではない」と思っていても、訴訟をする以上、損害賠償として金銭的な要求を朝日にしなければ、裁判として成り立ちません。

でも、プロの選手は、自らの選手としてのプライドをかけて実績や実力を主張して年俸交渉します。私もプロの記者だった以上、きちんと金銭的請求をすべき時は、する必要があると思い直しました。

改めて、1990年の報道弾圧を起点に、2008年の定年まで17年余にわたる人事、昇格・昇給・査定での差別額の算出に取りかかりました。

書面には算出根拠を詳しく書きました。ここでは省略しますが、少なくとも同期22人のほとんどが最低でも私より2階級上の2級、あるいは1級に昇格、取締役になったのも2人います。

それに3級はみなし管理職のようなものです。準2級より上に昇格して、初めて急カーブで給与が上がるのが朝日のシステムです。私のように3級に長く留められたら、「記者手当」と称し、打ち切りで時間外手当相当分か支給される4級の記者より、給与は低くなります。

朝日が社員に公表している標準的な昇給カーブと私の賃金カーブをパソコンに入れ、その差額を損害額を積み上げていきました。すると、河口堰報道を止められ、豊田支局に左遷された時期を境に私の賃金カーブは標準と比べてもガクンと下がっています。二つのカープを重ね合わせると、それが歴然としました。

標準的なカーブは右肩上がり。しかし、私のカーブはその頃からほとんど上がらず、記者職を剥奪され、広報室長就任以降は、急激に下がっています。その結果、17年間の累積です。差別累計はゆうに1億円を超えていました。なるほど、私が最初描いた賃金カーブで組んだ住宅ローンの支払いに窮したはずです。「武士は食わねど」とやせ我慢して来ましたが、ますます腹が立ってきました。

さらに、大半の同期は取締役にはならずとも、定年後も朝日天下り人事でテレビ局を始め、グループ会社の社長や取締役に就任、それなりの収入を得ている人が大半です。記者時代の実績で、評論家や大学教授に転身した人もいます。もし、河口堰報道が日の目を見ていたら、「無駄な公共事業・財政再建」は今日的課題です。早くから着目し、取り組んできた記者として、私の活躍の場はいくらでもあったはずです。

しかし実質10数年、記者職から外され、ブランクのある私は、定年後もブラブラするしかありません。こうした逸失利益や慰謝料、利子まで加えていくと、本来の請求額はその数倍になるはずです。取りあえず内金とし3000万円を請求することにしました。

◇判例をベースにした完璧な訴訟

もちろん、私の目的は、「カネの問題」ではありません。「長良川河口堰報道で、記事にしようとした記者に対して、報道弾圧し続けた事実を認め、読者、原告(私)に謝罪するとともに、組織による透明性のある検証を行い、内容を朝日新聞紙上に掲載。再発防止策を講じよ」との謝罪措置を、まず第一に求めることにしました。

記者の権利を守るためにも負けてはならない大事な裁判です。弁護士の添削も受けた訴状、準備書面を何度も読み返しました。私の主張は、定着した判例に基づくものです。司法記者に戻ったつもりで、出来る限り客観的に読んだつもりですが、どう考えても負ける要素は見つかりませんでした。

記者の勘で判決予想もしてみました。まともな裁判官なら、私の「報道実現権」を認めるはずです。国家権力に弱いヒラメなら、弁護士も危惧したように、判決文に「『報道実現権』を認める」という文言は盛り込まないかも知れません。その点では5分5分です。

しかし、労働訴訟で「不利益変更法理」は動かし難い判例です。私が記者の職を剥奪され、昇格・昇給でも不利益を受けました。朝日はその人事に正当性があるか否かについても、私に何らの説明責任を果たしていません。これは覆しようなない不法行為です。コンプライアンス委員会への提訴権の侵害や名誉毀損も証拠上も明白です。

これらは、裁判所も私の主張を認めざるを得ないでしょう。どんな形にせよ私が勝訴さえすれば、朝日の経営陣はこんな明々白々な報道弾圧は、今後出来ません。どう転んでも、私の裁判の目的は果たせると判断しました。

◇心がやっと解放された

これが、定年後一旦立ち止まり冷静に考えたつもりの私が、裁判に踏み切った理由です。やっとこれで、大衆の面前で朝日との本当の「決着」が出来ます。私を押し止めるものは、もう何も残っていませんでした。

昔、私が司法記者として仕事をしていたのが名古屋地裁です。「記者」の肩書きを失った私が久しぶりに訪れ、訴状を提出したのは2008年7月はじめのことでした。

その時、長年味わったこともない何ともすかすがしい思いがしたことだけは、はっきり覚えています。振り返れば、長良川河口堰報道を最初に止められたのは、1990年です。それ以来18年間、私は重い石を抱え込んだままでした。その心がやっと解放された瞬間だったのです。

ここで、今回の紙数も尽きました。以降は次回に譲りたいと思います。実は、ここから裁判は私の思い描いたのとは、全く別の方向に進んで行きます。次回以降も、我慢してお読み戴ければ、幸いです。

≪筆者紹介≫ 吉竹幸則(よしたけ・ゆきのり) フリージャーナリスト。

元朝日新聞記者。名古屋本社社会部で、警察、司法、調査報道などを担当。東京本社政治部で、首相番、自民党サブキャップ、遊軍、内政キャップを歴任。無駄な公共事業・長良川河口堰のウソを暴く報道を朝日から止められ、記者の職を剥奪され、名古屋本社広報室長を経て、ブラ勤に至る。記者の「報道実現権」を主張、朝日相手の不当差別訴訟は、戦前同様の報道規制に道を開く裁判所のデッチ上げ判決で敗訴に至る。その経過を描き、国民の「知る権利」の危機を訴える「報道弾圧」(東京図書出版)著者。