新聞の病気、水増しされ大量廃棄される(株)マルイ・ウエストランドの折込広告
メディア黒書のシリーズ「折り込め詐欺」の実態。8回目は、(株)マルイ・ウエストランドの折込広告である。撮影は2011年。同社の折込広告が、水増しされ、配布されないまま、段ボール箱に詰められて廃棄されている場面を紹介しよう。
同じようなことが、多くの新聞社の販売店で行われている。その温床になっているのが「押し紙」である。
「押し紙」とは、新聞社が新聞販売店に対して、搬入する新聞のうち、配達されないまま回収される新聞のことである。たとえば2000部しか配達していない販売店に3000部を搬入すると、過剰になった1000部が「押し紙」である。偽装部数ともいう。
ただし、予備紙(配達中の破損などに備えて余分に確保しておく新聞で、通常は、搬入部数の2%)は、「押し紙」に含まれない。
公正取引委員会の見解は、実際に配達する新聞の部数に予備紙をプラスした部数が、正常な新聞販売店経営に必要な部数であって、それを超えた部数は、機械的にすべて「押し紙」と定義している。従って梱包されたまま回収されている新聞は、不必要で予備紙とは定義することができない。明らかな「押し紙」である。
新聞社は、「押し紙」についても、卸代金を徴収する。
【参考動画】