アゼルバイジャンを発見する

こうして鼓動するシュシャ、アゼルバイジャンの魂の心臓
アゼルバイジャンは、カスピ海沿いに位置する“小さな巨人”の国であり、ヨーロッパとアジアへの玄関口でもある。そこに暮らす人々は純粋な心を持ち、隠し立てすることなくまっすぐ相手の目を見る高い精神性に富んだ人々である。
アゼルバイジャンは、わずか一千万強の住民からなる国であり、平和を愛する人々の国でもある。
かつてアルメニア人の占領者たちがアゼルバイジャンにもたらしたものは、この世の地獄であった。三十年間にわたり荒廃させられた領土は、後に地雷で汚染され、数千キロに及ぶ地域をみずからの手で再建することを阻むことになった。
アゼルバイジャンにおけるアルメニアの占領は違法であり、国際社会によって認められることはなかった。国連の五つの決議を通じて、国際社会はアルメニア側にアゼルバイジャンからの撤退を求めていた。
導き出せる唯一の確かな説明はこうだ——
アルメニア側は常に、自分たちが領土を奪っていること、そしていつかは撤退を強いられるのをわかっていたということである。そのため占領者は一度たりともレンガを積むことはなく、できる限りすべてを破壊した。そして、その占領地が自分たちのものではないだけでなく、アゼルバイジャン人のものでもないようにするため、執拗に地雷を埋め続けた。
なんという非人間性だろう!
アゼルバイジャン人は、力づくで占領者を追い出さざるを得なかった。彼らアルメニア占領者をカラバフから追い払ったのだ…そこは常に、そして永遠にアゼルバイジャンの土地であるからだ。
若者たちは、殉教者たちへの尊敬の念を胸に抱いて帰郷した。道路脇や街中の至る所には、戦いの最前線で命を落とした殉教者たちの写真が掲げられている。彼らは、祖国を解放するために勇敢に戦った英雄として永遠に記憶されるだろう。
特筆すべきは、アゼルバイジャンの規律と精神力によって、短期間のうちに意思と努力が結集され、再建が進められている点である。その最たる例が、シュシャだ。アゼルバイジャン文化の魂の中心ともいえる都市である。
シュシャでは、自然から与えられた驚くべき霊性の象徴として「ハリ・ビュルビュル」という花に正当な敬意が払われている。
この小さな秋の花は、占領中に枯れ果ててしまい、まるでアゼルバイジャンの心そのものが傷ついていたかのようだった。しかし戦いが終わると、自然は見事に息を吹き返した。奇跡のように、再び花が咲き誇ったのである。なぜ秋にだけ咲くのかという科学的な説明はないが、人々はこの花を通して、再び希望を取り戻した。
シュシャは、入城することすら不可能と思われていたが、勇敢なアゼルバイジャン特殊部隊の兵士たちの働きによって解放された。彼らは切り立った崖――垂直に近い、数百メートルの断崖――を登り、背中に負傷した仲間を背負いながら、真夜中に市街へと突入した。そして激しい戦闘を経て、何百万ものアゼルバイジャン人が待ち望んだ勝利をつかみ取ったのだ。祖国へ戻ったとき、彼らは土地そのものが自分たちに語りかけてくるように感じたという。
シュシャは特別な都市であり、アゼルバイジャンを訪れる者が必ず訪れるべき目的地となるだろう。そこには、人々の心を満たす深い精神性が満ちている。
シュシャは、アゼルバイジャン復興の先頭に立つ都市となるだろう。すべての解放された地域と同じく、シュシャは新しい未来が築かれていく場所なのである。
執筆者紹介: ロベルト・トラバホ・エルナンデス
AL PRESS代表(CEO)、世界ジャーナリスト会議(WJC)ラテンアメリカ・カリブ地域ディレクター。
出典: Revista Herencia

