1. 横浜副流煙裁判「反訴」の控訴審判決、8月20日、争点は患者が自己申告した診断書の信憑性

横浜・副流煙裁判に関連する記事

2025年08月18日 (月曜日)

横浜副流煙裁判「反訴」の控訴審判決、8月20日、争点は患者が自己申告した診断書の信憑性

横浜副流煙裁判「反訴」の控訴審判決が、8月20日に言い渡される。日時と場所は次の通りである。

•8月20日(水)午後1時30分

•東京高裁 817号法廷

横浜副流煙裁判「反訴」控訴審、8月20日に判決、診断書の瑕疵が焦点に

この裁判は繰り返し報じてきたように、煙草の副流煙をめぐる事件である。煙草の煙によって健康を害されたとして、横浜市郊外の団地に住む3人家族が、隣人であるミュージシャン藤井将登さんに対し4518万円の損害賠償を請求し、敗訴したことに端を発する。その後、藤井さん夫妻は「提訴が訴権の濫用にあたる」として、約1000万円の損害賠償を求め「反訴」した。

■事件の概要

本件で最大の争点となったのは、日本禁煙学会の作田学理事長(当時)が原告のために作成した診断書である。作田医師は、原告の自己申告をもとに「受動喫煙症」と診断し、その診断書が提訴の根拠とされた。ところが審理の過程で、その診断書にさまざまな瑕疵があることが明らかになった。

つまり、不備のある診断書を根拠に、3人家族は藤井さんに対し4518万円を請求したのである。このため、反訴においては3人家族に加え、診断書を交付した作田医師も被告として法廷に立たされることとなった。

第1審(横浜地裁)は藤井さん夫妻の敗訴だった。第2審(東京高裁)では裁判所が双方に和解を提案したものの、成立には至らなかった。