「押し紙」問題に取り組む人々へ「黒薮」名の成りすましメール、現代の社会病理
「黒薮」の名前で成りすましメールが発信されている。メールの特徴は、2点ある。
①全文が英文で書かれていること。差し出し人に「黒薮」の名が入っているものと、メディア黒書のアドレス「xxmwg240@ybb.ne.jp」が入っているものがある。両方とも表示されているものもある。
②メールが不特定多数の人々ではなく、おもに「押し紙」問題に取り組んでいる人々に特定して送られていることである。
②について言及してみよう。
◇現代の社会病理
たとえば最近、筆者のもとに寄せられた通報によると、真村裁判の原告・真村久三氏や、彼の弁護団の面々、それに「押し紙」問題に取り組んでいる小坪慎也・行橋市議、さらに筆者の対読売裁判を支援した出版労連の関係者のところへも、成りすましメールが送られた。
不思議なことに筆者が住んでいるマンションの管理人のPCにも、「黒薮」名の成りすましメールが送られた。しかし、筆者はこの管理人とメールでコンタクトを取ったことはない。とすれば、インターネットとは別のルートで情報を収集している可能性も疑われる。ずばりスパイ活動である。
ただ、「押し紙」問題を押さえ込もうとしている勢力による犯罪とは限らない。犯人が彼らであると思わせることを意図して、まったく別の勢力がやっている可能性も否定できない。
メディア黒書は、さまざまな問題を扱っているので、現段階では、だれが成りすましメールを送り続けているのかはまったく分からない。メディア黒書とは無関係な勢力による犯罪の可能性もある。
目的は、いわゆる「ガス抜き」ではないかと思われる。現代の社会病理にほかならない。当然、この事件も取材対象になっている。