1. 森裕子氏は参院選出馬には不適切、還付金受給の疑惑、高速ガソリン代470万円 、恫喝裁判の敗訴

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2016年06月03日 (金曜日)

森裕子氏は参院選出馬には不適切、還付金受給の疑惑、高速ガソリン代470万円 、恫喝裁判の敗訴

森裕子元参議院が、今夏の参院選に新潟選挙区から野党統一候補として立候補する。野党共闘は全国各地で予定されており、「野党連合VS自民党」の構図が鮮明になっている。自民党が大勝するという当初の予想がはずれるのではないかとの見方も出始めている。

筆者は、野党連合の勝利を願うが、森裕子元参議院については、選挙での勝敗以前に出馬すべきではないという見解を持っている。

森氏の言動については、市民運動家の志岐武彦氏が運営する次のウエブサイトに詳しく記録されている。

■一市民相手に恫喝訴訟を起こし、完全敗訴した森裕子元参院議員は、野党統一候補にふさわしいか!『森裕子vs志岐武彦裁判の顛末記』

森氏の何が問題なのかを、志岐氏のブログも交えて、手短に紹介しておこう。森氏は、たとえ当選しても、桝添東京都知事のように、極めて苦しい立場に追い込まれる人物である。

◇一市民に対する恫喝裁判の敗者

志岐氏のブログにもあるように、もともと森氏と志岐氏は、共同戦線を張って小沢一郎氏が検察審査会により法廷に立たされた事件の背景にある策略を調査していた。

特に志岐氏は、卓越した調査能力を発揮して、検察や裁判所から膨大な量の文書を開示させ、策略の主導者が最高裁事務総局であることを突き止めた。志岐氏から調査結果の報告を受けていた森氏も、最高裁事務総局の疑惑を追及する活動を続けていた。

ところがある時期から森氏は、志岐氏とは別の見解を打ち出す。策略の主導者は、検察であるとする見解だ。当然、志岐氏と森氏は意見が対立した。ネット上で論争になった。森氏は、『検察の罠』を出版し、これに対抗して志岐氏は『最高裁の罠』を出版した。

これに歌手で作家の八木啓代氏が加わった。(八木氏は、後に名誉毀損で10万円の賠償命令を受けた。参考:判決全文

見解の変更は自由だ。それ自体は非難される性質のことではない。

が、問題は森氏が志岐氏を名誉毀損で提訴したことである。しかも、500万円のお金を要求した上に、志岐氏の言論活動の一部禁止を求めたのである。

裁判は、志岐氏の勝訴だった。裁判の中で、志岐氏側の山下幸夫弁護士は、小沢一郎氏と彼の代理人だった弘中 惇一郎弁護士の証人尋問を求めた。だれが検察の捏造報告書をメディアに流出させたかを解明するために、両氏の尋問が必要だったのだ。

※捏造報告書の流出ルートは、検察か小沢サイドの2つしかない

が、両氏の尋問は実現することなく結審となった。

参考小沢一郎・森裕子サイドは、捏造捜査報告書の流出犯として検察を名指するが、自分たちに向けられている疑惑の説明責任はどうなのか? 流出ルートは2つだけ、参院選を前に検証が不可欠

◇高速ガソリン代470万円

最近、民主党山尾志桜里議員によるガソリン代の高額出費が問題になったが、
森議員のガソリン代は山尾氏の比ではない。たとえば2013年度は、約470万円にも達している。山尾議員と同様に、森氏も記者会見を開いて説明すべきだろう。だれが考えても尋常ではない金額であるからだ。

■2011年から13年度の森氏の「高速ガソリン代」(エクセル)

この問題については、今月発売の『財界にいがた』が詳しく報じている。

◇還付金受給の疑惑

次に示すPDFのは、森氏が支部長を務めていた民主党新潟県参議院選挙区第1総支部の政治資金収支報告書の一部だ。

■政治資金収支報告書の一部

この政治資金収支報告書によると、森氏は自分で自分の政党支部に年間640万円の寄付をしている。この寄付に対して、所得税還付を受けていれば、マネーロンダリングに該当する。この金額についても森氏は、説明すべきだろう。弁明が必要だ。