2021年05月21日 (金曜日)
新聞通信調査会の世論調査、新聞が最も信頼できるメディアに
日本新聞販売協会(日販協)が発行する『日販協月報』(2021年3月)が「新聞の信頼度はトップ」と題する記事を掲載している。これは新聞通信調査会の調査で判明したものである。『日販協月報』は、次のように調査結果を伝えている。
新聞通信調査会は1月23日、「第13回メディアに関する全国世論調査」の結果を発表した。各メディアの情報を「全面的に信頼している」場合は100点、「全く信頼していない」場合は0点、「普通」の場合は50点として点数をつけてもらったところ、「新聞」は69.3点と前回調査より0.3上昇し、昨年に続きトップを維持した。
NHKは69点で、新聞に続いて2位。以下、3位は民放テレビの62点。4位がラジオの55.3点。5位がインターネットの49.7点となった。
各メディアの新型コロナウィルス報道の印象については、「情報が正確だった」ではNHKテレビが1位、「必要な情報を伝えていた」「科学的でわかりやすかった」「東京や大阪など一部の地域ばかりを取り上げていた」「政府の批判ばかりしていた」「不確かな情報で煽っていた」「感染者のプライバシーを侵害していた」では民放テレビが1位(複数回答)で、良い印象も悪い印象も民法テレビが他のメディアよりも強い結果になった。
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新聞通信調査会の西澤理事長は、時事通信社の社長でもある。その他、次のような経歴の持ち主だ。
西澤豊:時事通信社の社長で、「社外では、電通取締役、日本国際フォーラム政策委員[3]、内外情勢調査会会長、地方行財政調査会理事長、日本新聞協会監事、中央調査社会長などを務める」(ウィキペディア)。■出典
西沢氏は、通信社の取引先である新聞社が加盟する日本新聞協会の監事も務めている。
一方、米山司理・副理事長の経歴は次のようになっている。
1949年、千葉県生まれ。73年、一橋大学経済学部卒業。同年、共同通信社入社。ロンドン特派員、経済部次長兼編集委員を経て現在、経理局次長 ■出典
ちなみに新聞通信調査会の事務所は、日本新聞協会と同じプレスセンタービルの中にある。
読者はこの調査結果をどう評価するだろうか。 わたしは世論誘導の疑惑があると思うのだが。