1. 米モンサント社に2200億円を命じる判決、内部資料の力

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2019年09月03日 (火曜日)

米モンサント社に2200億円を命じる判決、内部資料の力

電磁波問題に取り組んでいる市民グループが発行しているミニコミ紙『がうす通信』(7月12日)に、米国の大手農薬メーカー、モンサント社が被告になっている裁判のニュースが掲載されている。モンサント社の除草剤・ラウンドアップを使って癌になったとして全米で1万3000件の訴訟が起こされているというのだ。

既に3件の判決が出ていて、いずれも原告の訴えを認めた。このうち今年5月には、カリフォルニア州の裁判所の陪審が、原告夫妻に対して20億5500万ドル(2200億円)の支払を命じる判決を下した。

モンサント社が敗訴した原因は、内部の機密資料が外部に漏れて、それが証拠として裁判所へ提出されたからだ。ラウンドアップの成分のひとつであるグリホサートに発癌性があることを同社が認識していたことが機密文書に明記されていたのだ。その結果、モンサント社に勝ち目はなくなった。

モンサント社はすでにドイツの製薬会社・バイエルに買収されているが、株価が半分以下に下落して、大規模なリストラが続いているらしい。

内部資料の影響がいかに大きいかを示す事件である。【ウェブマガジン】