1. 日本年金機構から仕事を受注していたSAY企画はファミリー企業か?

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2018年04月03日 (火曜日)

日本年金機構から仕事を受注していたSAY企画はファミリー企業か?

日本年金機構の仕事を請け負っていながら、データ入力業務を中国の会社に再委託し、多量の入力ミスを発生させたSAY企画の本社へ足を運んでみた。所在地は、東京都豊島区池袋1丁目48の10にあるビルの中。池袋のビジネス街のはずれで、近くに高い煙突をもつゴミ焼却工場がある。

10階に同社の窓口になっている事務所があるほか、複数の部屋を占有して業務を展開しているようだ。

筆者が最も驚いたのは、事務所が入っているビルのセキュリテーである。誰でも自由に出入りできる。15分ほど事務所の前で人の出入りを観察していたが、まったく警戒もされなかった。

このビルで年金に関する重要な業務が行われているのである。個人情報を扱っている会社の事務所は、通常は、セキュリテーが厳重になっているものなのだが。

SAY企画がどういう経緯で日本年金機構から仕事を受注したのか本当の理由はよく分からない。株主構成も不明だ。SAYが再委託した中国の企業名も分からない。

切田精一社長は、記者会見を開いたが、それで事件が解明されたわけではない。

筆者が入手した会社登記によると、役員構成からみてファミリー企業の可能性が
高い。取締役が切田精一氏、監査役が切田一枝氏。また、閉鎖された登記によると、取締役として、「切田順子」、「切田一彦」、「小見川仁」といった名前が並んでいる。

会社登記の「目的」の欄には、本業の情報処理業務のほか、「広告宣伝に関する事業」とか、「各種イベントの企画、製作、実施」とか、まるで広告代理店のような業務内容が記されている。

どのような経緯で日本年金機構との関係を構築したのか謎が多い。

参考までに、会社登記(閉鎖分も含む)を公開しておこう。

SAY企画の登記簿

【情報提供は、048-464-1413まで】