1. 本日発売『紙の爆弾』、「山口敬之元TBS記者レイプ疑惑に『不起訴相当』検察審査会の内幕」

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2017年11月07日 (火曜日)

本日発売『紙の爆弾』、「山口敬之元TBS記者レイプ疑惑に『不起訴相当』検察審査会の内幕」

本日発売の『紙の爆弾』が、「山口敬之元TBS記者レイプ疑惑に『不起訴相当』検察審査会の内幕」と題する筆者のルポを掲載した。ジャーナリストの伊藤詩織氏が山口氏にレイプされたとして刑事告訴し、最終的に検察審査会が「不起訴相当」の議決を下した事件を中心に、検察や検察審査会の腐敗ぶり、また安倍官邸との癒着ぶりをレポートした内容である。

このうち検察審査会については、過去にPC上の架空の審査員が架空の審査会を開き小沢一郎氏に対して「起訴相当」議決を下していた疑惑などを取りあげた。この事件の疑惑の根拠については、メディア黒書で繰り返し取りあげてきた通りである。また、鳩山一郎検察審査会では、裏金づくりが行われていた。

これら二人の民主党(当時)の政治家は、民主党が政権の座にあった当時、検察審査会の陰謀で下野させられた疑惑があるのだ。そして両人とも、検察審査会の元締めである最高裁事務総局との戦いを放棄した。伊藤詩織さん事件にもおなじ脈絡はないのか?

【参考動画】小沢一郎を強制起訴に追い込んだ 検察審査会と最高裁の闇 〜『最高裁の罠』の著者・志岐武彦氏に聞く〜

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『紙の爆弾」が掲載した今回の記事は、全6ページ。冒頭の部分を紹介しておこう。

 天国から地獄へ落ちたような経歴の持ち主である。一九六六年東京生まれ。慶應大学を卒業してTBSへ入社。後にワシントン支局長。一六年に退社してフリージャーナリストになったが、準強姦事件を起こした疑いが浮上して、一躍、時の人になった。起訴はまぬがれたが、安倍官邸との距離が異常に近かったことや、森友・加計事件で警察・検察の信用が地に堕ちていたこともあり、不起訴の背景についてさまざな憶測が流れた。

  自書『総理』によると、安倍首相と知り合いになったのは、小泉内閣の時代、安倍首相がまだ官房副長官の任にあった時期である。番記者として「出会った当初からウマが合った」という。「時には政策を議論し、時には政局を語り合い、時には山に登ったりゴルフに興じ」る間柄だった。「安倍晋三という政治家の栄光と挫折そして復活を、足かけ16年にわたって至近距離で見てきた」のである。麻生副総理とも親密で、海外の宿泊先で麻生氏が「人払い」をした後、二人だけで政治談に耽った。その場で、麻生氏から安倍氏への秘密のメッセージを託された。 

 このように安倍内閣の閣僚たちとの親密な関係を武器に、山口敬之氏はTBSの時代の二〇〇七年、安倍首相辞任をスクープした。
  そのはながた記者の髭とメガネの顔が、地下鉄やJRなどの車両に吊された『週刊新潮』の中吊り広告で、公衆の目に曝されるようになったのは、今年の春である。・・・・・・・・・・・・・・