1. 紛らわしい政府広報、環境省らが国家予算でヤマト運輸の広告を出稿?

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2017年06月16日 (金曜日)

紛らわしい政府広報、環境省らが国家予算でヤマト運輸の広告を出稿?

 

 まぎらわしい政府広報が新聞紙上に現れている。政府広告なのか、それとも企業広告なのか、勘違いしそうなデザインとキャッチフレーズだ。

クールビス(地球温暖化防止・CO2削減)のキャンペーンの中で制作させれた広告で、キャッチフレーズは、「宅配。再配達の削減にご協力を!」「1回で受け取りませんか」などと、なっている。

しかし、広告主は、宅配業者ではなくて、環境省・経済産業省・国土交通省の3者である。右画像(政府広報)と記事冒頭の写真を対比してほしい。トラックのイラストと写真が極めて類似している。

宅配業者が再配達を少なくして、経費を削減しようとしていることは周知の事実である。それに環境省らが応えたのだ。

この政府広告は、国策プロパガンダにより、企業が露骨な恩恵を受けていることを示している。

車の走行を減らして地球温暖化防止に貢献しようという意図のようだが、どこか的が外れている。たとえば、「押し紙」を取り締まるほうが、環境保全にはよほど効果的だ。紙資源の無駄づかいを防止できるほか、「押し紙」回収車の走行を完全に止めることもできるからだ。

この広告を作成した広告代理店については、今後、調査する予定。