1. 朝日は47万部減、読売は13万部減、長期低落傾向に歯止めはかからず、8月のABC部数

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2015年10月06日 (火曜日)

朝日は47万部減、読売は13万部減、長期低落傾向に歯止めはかからず、8月のABC部数

【サマリー】2015年8月度の新聞のABC部数が明らかになった。この1年で朝日は約47万部を減らし、読売は約13万部を減らした。新聞の長期低落傾向に歯止めがかかっていないことが分かった。

2015年8月度の新聞のABC部数が明らかになった。中央5紙の長期低落傾向には、まったく歯止めがかからず、新聞産業が奈落の底へ一直線に進んでいる実態が明らかになった。具体的な数字は次の通りである。(括弧)内は、対前年同月差である。

朝日新聞  6,783,437 (-468,840)
読売新聞  9,101,798(-132,046)
毎日新聞  3,248,393(- 55,430)
日経新聞  2,726,561 (- 37,422)
産経新聞  1,599,127 (-  1,865)

1年の間に朝日は約47万部、読売は約13万部を減らしている。

読売はガストなどファミレスで新聞を無料提供しているが、従来のこのPR戦略に加えて、最近では英字新聞「The Japan News」も配布している。そのThe Japan Newsの発行部数は、2万2106部である。対前年同月差は、-1238部である。読売本紙に比べて、事業規模は極めて小さい。

読売KODOMOは、18万6228部で、対前年同月差は2万6439部の減部数となった。

地方紙・ブロック紙は、この1年で総計27万4851部を減らした。

なお、ABC部数には「押し紙」が含まれているので、ABC部数がそのまま実配部数を反映しているわけではない。

■2015年8月度のABC部数