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TWITTERで警察OBが読売新聞東京本社内で働いている問題を取り上げたところ、「黒書」宛てに、この件について詳しく教えてほしいとの問い合わせがあった。ジャーナリズム企業が警察と協働していることが信じがたいと言わんばかりの反応だった。
読売といえば、渡邉会長が次々と裁判を仕掛けるなど、司法に強く依存しているイメージが強いが、実は警察との関係はもっと濃密と言っても過言ではない。
それは読売の元社主・正力松太郎氏が戦前の言論弾圧・言論妨害の実働部隊・特高警察の出身という歴史的な事実を見るだけで想像できる。
読売新聞社のHPによると、読売グループの中に全国読売防犯協力会という組織がある。警察OBを受け容れているのは、この組織である。
現在、全国読売防犯協力会で、次の警察OBが働いている。
佐藤福次郎参与 :岩手県生まれ。警視庁鑑識課員、野方署刑事組織犯罪対策課長などを歴任し、2007年4月から現職。柔道5段。
柏田榮文参与 : 宮崎県生まれ。警視庁捜査第二課員、築地署生活安全課長などを歴任し、2008年4月から現職。趣味はゴルフ。
鍋倉光昭参与 : 鹿児島県生まれ。機動捜査隊・鑑識課・警視庁光が丘署刑事・組織犯罪対策課長などを歴任し、2011年4月1日から現職。趣味は家庭菜園。
髙橋稔北海道支社参与: 北海道長万部町生まれ。北海道警察機動隊長、岩内署長などを歴任し、2008年4月から現職。趣味はジョギング、ゴルフ。
髙嶋光生西部本社参与: 福岡県久留米生まれ。福岡県警察学校教官、監察官室係長を歴任し、福岡空港警察署地域課長として地域活動に従事した。2009年4月から現職。趣味はマラソン、登山、サッカー。平成元年いぶすきマラソン(フルマラソン)に出場。3時間12分台で完走。
植村繁久参与:鹿児島県生まれ。交通捜査課、大阪府西堺署交通課長、交通部審理官などを歴任し、2011年4月1日から現職。趣味は魚釣り。
全国読売防犯協力会が覚書を交わしているのは、次の警察である。数字は、覚書を交わした日付。
高知県警 2005年11月2日
福井県警 2005年11月9日
香川県警 2005年12月9日
岡山県警 2005年12月14日
警視庁 2005年12月26日
鳥取県警 2005年12月28日
愛媛県警 2006年1月16日
徳島県警 2006年1月31日
群馬県警 2006年2月14日
島根県警 2006年2月21日
宮城県警 2006年2月27日
静岡県警 2006年3月3日
広島県警 2006年3月13日
兵庫県警 2006年3月15日
栃木県警 2006年3月23日
和歌山県警 2006年5月1日
滋賀県警 2006年6月7日
福岡県警 2006年6月7日
山口県警 2006年6月12日
長崎県警 2006年6月13日
茨城県警 2006年6月14日
宮崎県警 2006年6月19日
熊本県警 2006年6月29日
京都府警 2006年6月30日
鹿児島県警 2006年7月6日
千葉県警 2006年7月12日
山梨県警 2006年7月12日
大分県警 2006年7月18日
長野県警 2006年7月31日
福島県警 2006年8月1日
佐賀県警 2006年8月1日
大阪府警 2006年8月4日
青森県警 2006年8月11日
秋田県警 2006年8月31日
神奈川県警 2006年9月1日
埼玉県警 2006年9月14日
山形県警 2006年9月27日
富山県警 2006年9月29日
岩手県警 2006年10月2日
石川県警 2006年10月10日
三重県警 2006年10月10日
愛知県警 2006年10月16日
岐阜県警 2006年10月17日
奈良県警 2006年10月17日
北海道警 2006年10月19日
新潟県警※ 2003年3月26日
沖縄県警 2008年6月12日
◇警察、行政、自治会の繋がりを重視
具体的な活動は、警察の協力下で、読売新聞販売店(YC)を通じた防犯に取り組むことである。読売防犯協力会のHPによると、活動の骨子は次の通りである。
(1)配達・集金時に街の様子に目を配り、不審人物などを積極的に通報する
(2)警察署・交番と連携し、折り込みチラシやミニコミ紙などで防犯情報を発信する
(3)「こども110番の家」に登録、独居高齢者を見守るなど弱者の安全確保に努める
(4)警察、行政、自治会などとのつながりを深め、地域に防犯活動の輪を広げる
このような活動は、警察にしてみれば、YCを通じて情報を入手する結果を生みかねない。YCを通じて町のどこにどのような人が住んでいるかを把握することも可能になる。
住民の安全を守ることそのものは非難されるべきことではない。しかし、それが警察の情報収集に悪用されれば大変なことになる。このあたりの対策は出来ているのだろうか?
◇グアテマラの「民間自衛パトロール」の例
中米グアテマラの内戦(1960年~1996年)中に、軍による民間人を利用した極めて狡猾な戦術が取られたことがある。1982年、リオス・モント大統領(冒頭写真)の下で、「民間自衛パトロール」が組織されたのだ。
これは民間人が銃を持って住民を「警備」するシステムである。協力しなければ、解放戦線のシンパと見なされて危険が及ぶ。つまり民間人の手でなかば強制的に、解放戦線のシンパを摘発させるシステムが構築されたのだ。
このグアテマラの「民間自衛パトロール」と読売防犯協力会の活動を同列に考えることはできない。時代も、国も異なる。しかし、民間人を警察組織に組み込んでいく戦術は共通している。それは昔から世界のあちこちで行われてきた方法でもある。
それにしても、1000万部を誇るジャーナリズム企業がこれでいいのだろうか。【掲載日のみ全文公開】

新聞社と警察の関係について情報が寄せられた。新聞販売店に出入りするある職種の方からの情報提供である。かりにこの人を池田(仮名)さんとする。
池田さんは、新聞社(地方紙)の販売局員と親しい。その関係で販売店経営を希望する人が、販売局員との仲介を依頼してくるケースがあるという。
池田さんが、依頼を引き受けて、新聞社の担当員に話をつなぐと、依頼人の詳しい住所や履歴を質問されるのが常だという。身元調査の基礎データにするのが目的だそうだ。
その身元調査は公安警察に依頼するのが慣行化しているという。店主として採用しない人物としては、組合運動の経験がある者や共産党員などである。頭が切れる人はNGである。
提供された情報の裏付けを取ったわけではないが、十分にあり得る話だと思う。警察と新聞社の関係は、読売のケースに見られるように、防犯協力会などを介したものだけではなくて、新聞記者が日課としている「察まわり」を通じても構築される。
日常的に個人情報を収集している公安警察が、新聞人の要請に応じて身元調査に協力しても不思議はない。
◇警察情報がほしいゆえに・・・
新聞社は、警察と協調関係をつくることで、具体的にどのようなメリットを得るのだろうか。
1、事件についての情報が入手しやすくなる。
警察の幹部と記者が親密な関係になれば、事件情報の入手が容易になる。
同時に、このような状況がえん罪事件の温床となる。情報というものは、ほとんどの場合が恣意的な操作で加工されたものであるからだ。記者に情報を解析する能力がなければ、簡単に騙されてしまう。
警察がある人物を事件の犯人に仕立てあげたいと考えれば、それを前提とした情報だけを公開する。それをメディアが鵜呑みにして報じる。えん罪の大半は、こうして発生するのだ。
2、暴力的な新聞拡販の取り締まりを避けることができる。
数年前までは、恫喝めいた新聞拡販が堂々と行われていた。それにもかかわらず恫喝行為の取り締まりはほとんど行われていなかった。
最近はさすがに住民からの批判が多いのか、恫喝めいた拡販の取り締まりが行われるようになっているが、被害者が重傷でも負わない限り、逮捕されることはめったにない。(1500/2500文字、◇ノーヘル、積載オーバー、◇派出所へ新聞を無料投函)

全国読売防犯協会をご存じだろうか。同協会のホームページは、これは「各地の読売新聞販売店(YC)が地域の犯罪防止にひと役買おうと作ったボランティア団体」である。設立の目的として、次の3点を明記している。
■「防犯は販売店業務の一環」と明確に位置づけ、所長・従業員の意識を高める
■警察・自治体など外部との窓口を一本化し、連携を強化する
■販売店の足並みをそろえ、本格的な防犯活動を広範に展開する
設立の引き金となったのは、「2003年 2月 読売新聞の紙面で「治安再生」企画スタート」したことである。従って、設立の背景に読売新聞社の合意があったことは容易に想像できる。販売店は原則として発行本社の指導下に置かれているからだ。
協会の本部は、「黒書」でも既報したように、読売新聞東京本社の内部に設置されている。この本部では、警察OBを中心としたスタッフが在籍している。(スタッフの個人名と略歴は、ここをクリック)
◇都道府県警察と覚え書き
なぜ、ジャーナリズム企業と警察の「協働」が問題なのか、わたしなりの意見を述べる前に、2004年の設立から、現在までに、読売防犯協力会と覚え書きを交わした警察と日付を紹介しておこう。これも同協会のホームページから得た情報である。
高知県警 2005年11月2日
福井県警 2005年11月9日
香川県警 2005年12月9日
岡山県警 2005年12月14日
警視庁 2005年12月26日
鳥取県警 2005年12月28日
愛媛県警 2006年1月16日
徳島県警 2006年1月31日
群馬県警 2006年2月14日
島根県警 2006年2月21日
宮城県警 2006年2月27日
静岡県警 2006年3月3日
広島県警 2006年3月13日
兵庫県警 2006年3月15日
栃木県警 2006年3月23日
和歌山県警 2006年5月1日
滋賀県警 2006年6月7日
福岡県警 2006年6月7日
山口県警 2006年6月12日
長崎県警 2006年6月13日
茨城県警 2006年6月14日
宮崎県警 2006年6月19日
熊本県警 2006年6月29日
京都府警 2006年6月30日
鹿児島県警 2006年7月6日
千葉県警 2006年7月12日
山梨県警 2006年7月12日
大分県警 2006年7月18日
長野県警 2006年7月31日
福島県警 2006年8月1日
佐賀県警 2006年8月1日
大阪府警 2006年8月4日
青森県警 2006年8月11日
秋田県警 2006年8月31日
神奈川県警 2006年9月1日
埼玉県警 2006年9月14日
山形県警 2006年9月27日
富山県警 2006年9月29日
岩手県警 2006年10月2日
石川県警 2006年10月10日
愛知県警 2006年10月16日
岐阜県警 2006年10月17日
奈良県警 2006年10月17日
北海道警 2006年10月19日
沖縄県警 2008年6月12日
改めて覚え書きを交わした警察組織のリストを前にすると、「1000万部」の巨大メディアと警察組織が、極めて広範囲でかかわりをもっていることが再認識できる。
◇警察との協働が危険な理由
防犯活動に異論を唱える者はいない。それゆえに両者の関係を批判する視点は発見しにくいかも知れない。わたしが「危険」と考える根拠は、幾つかある。(2700/4100文字、◇グアテマラ軍と自衛団、◇「支持政党は?宗教は?」)

読売新聞は11月2日付け朝刊で、創刊135周年の特集を組んでいる。その中で、読売防犯協力会の活動を紹介している。
読売新聞社は、メディアとしての事業のほか、「福祉」「文化」「環境」などの分野で幅広い社会貢献活動を行っています。
と、前置きしたうえでY防協の活動について次のように述べている。
(略)
全国約7700店の読売新聞販売店は、47都道府県の警察と防犯協力に関する覚え書きを締結。配達、集金中の110番通報協力、「こども110番の家」への全店登録推進、高齢者の見守り、チラシなどによる防犯情報の発信など、幅広い活動を展開しており、警察、自治体、地域住民の方々から高い評価をいただいております。
読売新聞社の活動に販売店を巻き込んで、防犯に協力するということらしい。販売店に対してそれだけ強い指導権限を持っているということだろう。本来、販売店は個人事業主なのだが。

読売防犯協力会がこれまでに覚書を交わした警察組織を再度紹介しておこう。
福井県警、香川県警、岡山県警、警視庁、鳥取県警、愛媛県警、徳島県警、群馬県警、島根県警、宮城県警、静岡県警、広島県警、兵庫県警、栃木県警、和歌山県警、滋賀県警、福岡県警、山口県警、長崎県警、茨城県警、宮崎県警、熊本県警、京都府警、鹿児島県警、千葉県警、山梨県警、大分県警、長野県警、福島県警、佐賀県警、大阪府警、青森県警、秋田県警、神奈川県警、埼玉県警、山形県警、富山県警、岩手県警、石川県警、三重県警、愛知県警、岐阜県警、奈良県警、北海道警、沖縄県警
この中には、北海道新聞から汚職で追及を受けたことがある北海道警や鹿砦社の松岡社長を逮捕するなど言論弾圧事件を起こした兵庫県警も含まれている。警察が国民の権利を守ってくれると考えるのは、あまりにもナイーブではないか。
さて、新聞社とは別種の企業でも、警察との親密な関係は観察できる。典型例を紹介しよう。

読売と警察の関係について考えるとき、元社長の正力松太郎氏の経歴にふれないわけにはいかない。正力氏は、戦前の特高警察の出身である。新聞経営者としての正力氏の力量を高く評価する声も多いが、わたしは新聞人が警察の出身という事実そのものが問題だと思う。
警察は権力の側であり、ジャーナリズムとは縁もゆかりもないからだ。思想を変革して新聞人になるのであれば、みずからの過去を自己批判するのが最初のステップだろう。
◇特高から新聞人へ
正力氏は、大正12年警視庁警部部長の時代に虎ノ門事件の責任を問われて免官になるが、翌大正13年には読売新聞社を買収して・・・

Y防協とは、読売防犯協力会のことである。『Y防協だより』(2005年5月)は、事務局に警視庁OBを迎えたニュースを掲載している。
全国読売防犯協力会事務局は4月1日付で警視庁OBの渡邊貞治(さだじ)氏を、参与に迎えました。渡邊氏は、昭和38年に警視庁に入庁、以来刑事畑一筋で、平成12年刑事指導官を最後に定年退職しました。その後、暴力団追放運動推進都民センターに相談委員として5年間勤務。今年4月1日、読売新聞東京本社に販売企画調査部特約嘱託として入社し、全国読売防犯協力会事務局の専従となりました。
◇田代さん暴行事件
新聞社の内部に警察関係者が入っていれば、新聞拡販のときに発生しがちなトラブルの対処が厳格に行われてしかるべきだろう。しかし、実際は必ずしも、常道を逸した拡販活動の取り締まりが行われているとはいえないようだ。
たとえば2008年9月11日に千葉県船橋市で、読売新聞の拡販員が暴行事件を起こしている。

黒書でもなんどか取り上げた読売防犯協力会という組織をおぞんじだろうか。同協会のホームページによると、「設立の狙い」は次のようになっている。
■「防犯は販売店業務の一環」と明確に位置づけ、所長・従業員の意識を高める。
■警察・自治体など外部との窓口を一本化し、連携を強化する。
■販売店の足並みをそろえ、本格的な防犯活動を広範に展開する。
つまり警察と連携して防犯活動を展開する組織のようだ。
◇本部は読売の本社内に
読売防犯協力会の本部は、読売本社の内部にある。スタッフは警察のOBなど。HPで紹介されている面々は次の通りである。
遠藤秀夫事務局長:(神奈川県出身。事務局初の専従スタッフとして2004年9月から現職)
更江篤参与:(和歌山県出身。警視庁少年育成課員、原宿署副署長などを歴任し、2006年4月から現職)
佐藤福次郎参与:(岩手県生まれ。警視庁鑑識課員、野方署刑事組織犯罪対策課長などを歴任し、2007年4月から現職)
柏田榮文参与:(宮崎県生まれ。警視庁捜査第二課員、築地署生活安全課長などを歴任し、2008年4月から現職)
髙橋稔北海道支社参与:(北海道長万部町生まれ。北海道警察機動隊長、岩内署長などを歴任し、2008年4月から現職)
高橋みさ事務局員:(岩手県生まれ。2008年4月から現職)
◇警察網と新聞販売網
一方、これまでに覚書を交わした警察組織は次の通りである。

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