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お知らせ
新聞社と電話会社、日本の深刻な社会病理

 新聞社の「押し紙」問題と、携帯電話の基地局問題を通じて、日本の深刻な社会病理を感じている。

  「押し紙」問題の背景にあるのは、部数至上主義である。結果、高価な景品を使ったり、時には「恫喝」を繰り返して新聞の購読契約を取り付ける手口が、長いあいだ放置されてきた。部数を延ばすことで、販売収入だけではなくて、広告収入をも増やそうというのが、新聞社の経営方針である。

 本来、ジャーナリズムは真実を伝えることを命としているが、日本の新聞社は、ビジネスの方により熱心だ。どこか歪んでいる。

 一方、電話会社は、携帯ビジネスに奔走して、携帯電話の基地局がもたらす健康被害のリスクをほとんどかえりみない。トラブルになっている地域の住民に話を聞いてみると、自分たちが知らないうちに、基地局が設置されていたというケースが目立つ。
 
 抗議すると電話会社は、携帯電話の利便性ばかりを強調するという。しかし、住民の中には、「携帯など、通じなくてもかまわない」という人も少なくない。

 実は、わたしも数年前に埼玉県朝霞市の自宅のすぐ真上に、基地局を設置されかけたことがある。ドコモとAUだった。ドコモには、「取材」もした。すると1通の手紙が送られてきた。内容は、今後の取材を拒否するというものだった。

 おかしなことに、この手紙を読売が裁判に利用した。黒薮がいい加減な取材しかしていない証拠として裁判所へ提出したのだ。もちろん読売から、わたしに対し、この件に関して取材の申し込みはなかった。

 その後、わたしはドコモとAUに、住民に迷惑をかけたことを謝罪するように申し入れたが、いまだに謝罪していない。まったく反省していない証である。

  実際、ドコモはその後、わたしの住居から300メートルほど離れた、埼玉土建労働組合のビルの上にアンテナを立てた。さらに2キロほど遠方に、大きな鉄塔が2本立った。(この2本の鉄塔の所有者は確認していない。)

◇現在の「エコノミック・アニマル」
 かつて日本人は東南アジアの人々から、「エコノミック・アニマル」と呼ばれた。が、それは過去のことではないようだ。

 新聞社にしても、電話会社にしても、企業の収益を伸ばすためには、手段を選ばなくなっている。わたしや真村久三氏に対する読売の裁判攻撃は、その具体的な実例ではないか。

 住民の合意を得ないまま携帯電話の基地局を建てる電話会社の姿勢も、常識を逸しているとしかいいようがない。それが将来、どのような健康上のリスクを発生させるか想像できないのだ。会社の方針となれば、簡単に良心を捨ててしまうのが当たり前になっている。

◇善悪を判断する能力を失った
  このようなメンタリティーの人々が増えている下で、徴兵制が導入されたら、日本は一気に戦争に突き進む可能性がある。

  どのようなプロセスを経て、日本人のかなりの人々が自分の頭で物事の善悪を判断する能力を失ったのだろうか。結論を先に言えば、それは受験体制ではないかと思う。1960年代の中教審「期待される人間像」あたりからおかしくなっていったのではないか。

 受験は、教師の説明を鵜呑みにして暗記できる生徒が有利になる。疑問を挟む者は排除される。ある教師がこんな話をしていた。

「自衛隊員や警察官の子供はたいてい学校の成績がいいんです。なぜだか分かりますか?。生まれた時から、目上の人に従順に行動するようにしつけられているからです」

  つまり従順な人々の中からエリート層が生まれるのだ。そのエリート層が新聞社や電話会社に就職する。その結果、どのような悲劇が起こっているからは、すでに述べた通りである。

 もちろんすべてのエリート層が同じコースをたどるわけではない。なかには知的な力を使って、立派な仕事をしている人もいる。。

◇「スタンピード現象」
 故・斉藤茂男氏がよく「スタンピード現象」という言葉を使われていた。これは野生動物の行動を表現する言葉である。

 キリンやシマウマなどの野生動物は群れをなして生活する。群れの先頭が東へ駆け出せば、群れ全体が一斉に同じ方向へ駆け出す。先頭が方向転換して西へかじを切れば、群れ全体が西へ向かう。

 新聞社や電話会社の実態の中に深い闇が見えてくる。(全文公開)

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ゴーストライター
堂々と「押し紙」を回収。「押し紙」世界一。
新聞販売黒書の主宰者・黒薮哲哉の著書紹介
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