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チラシ詐欺の疑惑調査が必要、折込定数がAB部数を上回る地域

 日本折込広告協議会が毎日更新している折込定数(折込チラシの適正枚数)が、ABC部数を超えている地域がいくつかある。改めて言うまでもなく、折込定数がABC部数を上回った場合、たとえ1部たりとも「押し紙」がなくても、チラシが水増し状態になる。広告主の被害がより大きくなる可能性が生じる。

  単純な例を引いて説明すれば、次のようなケースである。

折込定数:1500枚
ABC部数:1000部

 この場合、チラシを折り込む新聞が1000部しか搬入されていないのに、折込チラシが1500枚搬入される。「押し紙」がなくても、500枚のチラシが過剰になってしまう。もちろん広告主は過剰になったチラシの分まで、代金を支払わされている。

◇水増しが多い北海道・東北
 北海道と東北地方の例を紹介しよう。折込定数の日付は3月1日。ABC部数は09年下期のものである。(770/2100文字、◇岡山は改善へ、◇新聞社の不正は免責に)

北海道:折込定数(1,937,849)  ABC(1,787,496)
青森県:折込定数(485,360)     ABC(442,862)
岩手県:折込定数(433,600)     ABC(374,061)
宮城県:折込定数(738,710)     ABC(713,318)
秋田県:折込定数(403,300)     ABC(366,561)
山形県:折込定数(384,000)     ABC(397,631)
福島県:折込定数(684,850)     ABC(752,839)

 ABC部数よりも折込定数が多い地域は次の通りである。北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県である。言葉を換えれば、山形県と福島県の除いた道県において、広告主はチラシの水増し被害にあう可能性が高い。

  少なくともチラシ水増しの大きな温床がある。

◇岡山は改善へ
 住民によりチラシ回収の場面をビデオに撮影された岡山県のケースはどうだろうか?岡山県の場合は、次のようになっている。

岡山県:折込定数(702,450)  ABC(702,876)

  山陽新聞のチラシ問題がネットで報じられたのが原因なのか、現在では若干折込定数がABC部数を下回っている。報道の成果である。

 さらに鳥取県と島根県を検証してみよう。

鳥取県:折込定数(249,780)  ABC(245,132)
島根県:折込定数(271,960)  ABC(271,297)

 鳥取県と島根県は、折込定数が若干ABC部数を上回っている。

◇新聞社の不正は免責に
 チラシの水増し行為により、販売店は「押し紙」による損害を相殺する。それゆえに水増しを中止することは、販売網の崩壊に繋がりかねない。それゆえに水増しを中止できないのではないか。

  トヨタのリコール問題に見るように、一般企業が不祥事を働けば、企業の存続にかかわる。ところが新聞社だけは、なにをやっても免責される。新聞社が権力構造の一部に組み込まれているからではないか。

広告画像
ゴーストライター
堂々と「押し紙」を回収。「押し紙」世界一。
新聞販売黒書の主宰者・黒薮哲哉の著書紹介
配達されずに破棄される折込チラシ
 
 
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