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引き続き読売側の準備書面[4](作成は、自由人権協会理事の喜田村洋一弁護士ら4名)を紹介しょう。読者は次の記述を読んで何を感じるだろうか。司法制度そのものを否定する思想が読みとれないだろうか。
◇「被告に対する攻撃」
(略)
原告(真村さん)は、本件訴訟及び別件訴訟で、多数の傍聴人を動員し、法廷を被告を攻撃する運動の場に利用している。原告は、別件訴訟において、審理の開始にあたり、裁判所が当事者又は訴訟代理人の意見を聞き、その後の審理・進行を考える上で参考にするという趣旨で行われる「意見陳述」を、その趣旨に明らかに反する形で行った。
すなわち、原告は、別件訴訟の第1回口頭弁論期日で、原告本人とその訴訟代理人の計3名による合計約30分間もの意見陳述を要請し、さらに、第2回口頭弁論期日においても意見陳述を求めている。
第2回口頭弁論期日で原告が求めた意見陳述はなされていないが、原告代理人が提出した「意見陳述」(平成21年1月20日付)を見ても明らかなとおり、それは損害の算定方法といった極めて技術的な内容であって、法廷でこのような意見陳述をしても訴訟の進行に全く役に立たないことは明らかである。
原告の意図は、単に傍聴人向けに意見陳述をしたいということだけであり、このような原告の訴訟追行は、法廷という場を借りて被告に対する攻撃を行っていることに他ならない。
論理を整理すると次のようになりそうだ。
1,真村さんが多数の傍聴人を動員して、法廷を読売攻撃の運動の場にした。
2、真村さんらが第1回口頭弁論で合計3名30分の意見陳述を行った。
3、第2回口頭弁論では、意見陳述は行われなかったが、意見陳述書によると、それは「損害の算定方法といった極めて技術的な内容」だった。
4、訴訟追行は読売に対する攻撃にほかならない。
◇意見陳述に反対
端的に言えば、読売は意見陳述に反対しているのだ。傍聴にも反対しているように感じる。
意見陳述は裁判の重要なプロセスである。傍聴者がいる場合は、特に必要不可欠というのが一般的な考え方である。
そういえば読売は著作権裁判では、催告書の削除を求めてきた。結局のところ意見陳述を嫌うのも、催告書を削除させようとするのも、言論抑圧の思想が根底にあるからだろう。この点については、警察の思想や読売社史を再検証する必要もある。
[1]に関して言えば、「族長」でもない真村さんに多数の傍聴人を動員する影響力があるはずがない。読売の販売政策が社会的に批判の的になっているので、機関紙などに折り込まれたビラを読んで多数の人々が傍聴に詰めかけるのではないか。

言論・表現の自由を尊重すべき新聞社が、裁判の準備書面でおかしな持論を展開している。読売独特の持論が述べられているのは、真村裁判(平成21年[ワ]第1083号)の第4準備書面である。書面を作成したのは、自由人権協会理事の喜田村洋一弁護士ら4名である。2009年9月28日付けである。
まず、最初に紹介するのは、「(3)信頼関係の破壊・(エ)原告(真村)による被告(読売)への攻撃・(d)訴状の公開」の部分である。信頼関係が破壊されたので、真村さんとの商契約解除は正当という趣旨に沿って、「訴状の公開」を問題視する記述である。
「訴状の公開」とは、具体的にはわたしが2008年5月29日に「MyNewsJapan」に発表した「読売、最高裁が地位保全した店主を解任 また司法判断を無視」と題するルポに添付した真村裁判の訴状の公開を指している。
◇MNJの記事
本題に入る前に記事の内容を紹介しておこう。引用はリードの部分である。
最高裁が昨年末に販売店主としての地位を保全したはずのYC広川(福岡)店主・真村久三氏を、読売新聞社が7月31日付で解任した。真村氏は改廃通告を受けた1カ月前から対策を練り、7月下旬に福岡地裁に地位保全の仮処分を申請、第1回審尋が8月7日に行われる。地位は再度認められる可能性が高いが、それを不服とする読売がさらに訴訟を続ける可能性も高い。狙いは司法制度を悪用した個人攻撃と考えられ、読売の司法軽視の姿勢が改めて見えてきた。
わたしがルポに添付したのは、真村さんの弁護団が作成した仮処分命令申立書だった。わたしが取材して手に入れたものだから、何の違法性もない。
ところが読売はこの件で真村さんに攻撃の矛先を向けたのだ。具体的に読売の準備書面から(d)の部分を引用してみよう。
加えて、(真村さんが)別件訴訟を提起した2008年5月29日、インターネット上のウェブサイト「My News Japan」に、被告を誹謗中傷する記事とあわせて、訴状が掲載されたが(乙18)、この時点では、被告には訴状は送達すらされていなかった。被告は、外部メディアを通じて、原告による別件訴訟提起の事実を知らせたのである。
提訴日に「My News Japan」に原告の訴状が公開され、原告本人のコメントや写真までも掲載されていたことからすると、原告が用意周到に、記事を執筆した自称フリージャーナリスト・黒薮哲哉(以下「黒薮」という)と共働し、事前に公表の準備をしていたこと、原告が被告を攻撃する意思を有していたことは明らかである。
◇取材源への攻撃
読売の真村さん攻撃の本質は何か?結論から先に言えば、取材源に対する攻撃である。
取材源に圧力をかけることで、報道を萎縮させる戦術は、最近のスラップの特徴だ。その典型としてオリコンが記事の取材源である烏賀陽弘道さん(職業はジャーナリストであるが、記事の執筆者ではない)だけを名誉毀損で訴えて、掲載誌の編集部は訴えなかった事件がある。また、新銀行東京のケースも同じで、取材源の男性だけが訴えられた。
真村さんのケースも同じではないか。情報源である真村さんが攻撃され、わたしとMy News Japanは対象外になっている。
◇取材に応じる自由
真村さん提訴の記事を書いたわたしの立場からすれば、読売の主張はメディア企業の視点とは思えないほど奇妙なものだ。ライターが入手した情報について、多方面に取材するのは当たり前である。訴訟関係の取材であれば、弁護士を取材するのが大原則だ。原告である真村さんの取材も不可欠になる。
当然、真村さんにも取材に応じる権利はある。店をつぶされた当事者であるからだ。
提訴の記事をメディア媒体に掲載した時点で被告に訴状が被告に届いていないケースは、特に珍しいことではない。それをもって取材源と「協働」したというのであれば、読売新聞社は報道に支障をきたすのではなだろうか。
読売の主筆で新聞文化賞の受賞者、渡邉恒雄氏は、政界工作人としても有名だが、政治家と歩調を合わせてメディアで世論を形成する行為こそ「協働」ではないか?

「押し紙」という言葉をグーグルで検索すると、214万件の検索結果が表示される。ヤフーで検索すると、82万件(18時の時点)。
真村裁判が福岡地裁で勝訴した2006年9月ごろは、わたしの記憶に誤りがなければ、100件の検索結果にも満たなかった。ここ数年の間に急激に「押し紙」問題が認知されるようになっている。
◇新聞関係者がタブー視
いまや「押し紙」という言葉は、タブーの領域を脱しようとしている。なおもかたくなに「押し紙」をタブー視しているのは、新聞関係者である。彼らは胸を張って「押し紙」は存在しないと主張し続けている。

全国旅館政治連盟からの政治献金の支給先として、国民政治協会と山本一太議員の他に、次のような名前が政治資金収支報告書に記録されている。平成20年度を例に検証してみよう。
通商産業エネルギー政策研究会(細田博之):120万円
細田博之時局講演会:20万円
望月義夫君と語る会: 6万円
宏池会と語る会: 6万円
伊吹文明セミナー: 20万円
政治献金を支払わなければ、業界の権益が守れないというのであれば、政治献金で政策が左右されていることになる。業界内にいる事業者もたまったものではない。

全国旅館政治連盟は、自民党の政治資金団体・国民政治協会に平成20年度、500万円の献金(公式には法人会費)を行っている。山本一太議員には、120万円を献金(公式には通常会費)。さらに他の自民党議員や自民党関連の団体にも、多額とはいえないが献金を行っている。
全国旅館政治連盟は、全国旅館生活衛生同業組合連合(全旅連)の政治連盟である。全旅連とは、どのような団体なのだろうか。
◇全旅連
全旅連は、昭和33年に設立された。ホームページによると、会の目的は次のように定義されている。
都道府県生活衛生同業組合の中央連合体として旅館・ホテル営業について衛生施設の改善向上、その衛生水準の維持向上を図り、あわせて利用者又は消費者の利益の擁護に資するため、営業者の組織の自主的活動を促進するとともに、組合員の経営の安定をもたらすための措置を講じ、もって公衆衛生の向上及び増進に資し、国民生活の安定に寄与することを目的とする。
山本一太議員の父親にあたる山本富雄議員は、全旅連の会長を務めたこともある。同氏が平成7年3月に死去された際には、自民党群馬県連と全旅連が合同葬を営んでいる。つまり以前から自民党と親密な関係にあったといえる。

新聞業界から山本一太参議院議員へ5年間で3000万円を超える献金がなされていた問題は既報したとおりである。しかし、山本議員に対する大口献金はこれだけではない。
群馬県選挙管理委員会に対して情報公開を請求して、平成16年度から20年度までの政治資金収支報告書を調査したところ、全国旅館政治連盟から総額で、600万円の政治献金が行われていたことが判明した。

ガスト(ファミリー・レストラン)に、相変わらず読売新聞が多量に搬入されている。同紙は8月から10月末まで宣伝キャンペーンを張っていたが、それが終わってもキャンペーン名を「ウインターキャンペーン」に変更して同じような拡販活動を続けている。
朝食を注文した客に新聞を無料提供するらしいが、わたしが観察した限りでは、客であればだれでも自由に新聞を閲覧できるようになっていた。ただし読み終われば、元に戻す。キャンペーンのシールは、新聞に張らずに、新聞台の上にまとめて置いてあった。
◇20紙以上が影響
一方、新聞の提供サービスを廃止した業界もある。『新聞通信』(11月19日)によると、JALとANAがエコノミークラスで新聞の機内サービスを中止することを決めたという。これにより地方紙を含めると20紙以上が影響を受けるという。

When the Mountains Tremblesは、米国の映画人らが制作したもので、グアテマラ内戦(1960~1996年)を先住民の視点から記録している。第2次世界大戦の後、ラテンアメリカで最初にゲリラ活動が始まったのはグアテマラである。1954年のCIAとユナイテッド・フルーツ・カンパニーによるクーデター勃発の数年後である。日
本ではゲリラといえば、テロ活動のようなイメージがあるが、この記録を見ると、軍部のテロに対する正当防衛だったことが分かる。
紹介している部分は、解放戦線のオルグの場面。語り手として登場しているの女性は、ノーベル平和賞受賞者のリゴベルタ・メンチュ。彼女の生死の証言は、『私の名はリゴベルタ・メンチュウ』(新潮社)に詳しい。

新聞業界から山本一太参院議員に5年間で3千万円を超える政治献金がなされていた事実が明らかになった。山本議員は、再販制度や新聞特殊指定の問題が政治課題に上がった際、新聞業界の既得権を守るために代理人並みの働きをした経緯がある。
献金の中心的な役割を果たしてきた地元・群馬県新聞販売組合の本部が、上毛新聞社と同じ住所であることも判明した。特定業界の既得権を守る見返りに多額の献金を受けとる行為は本来、あっせん収賄罪に問われるべき内容。批判を恐れたためか同議員は、自民党支部を迂回させて自身の政治団体に献金を流し込んでいることも分かった。 (続きはマイニュースジャパン)

新聞販売黒書でたびたび報じてきた毎日新聞・箕面販売所の「押し紙」裁判が大詰めを迎えている。この裁判は、同店の店主が「押し紙」でこうむった損害の賠償として、6300万円の支払いを求めて、07年に提訴したものである。
関係者によると、大阪地裁は毎日が約1900万円の和解金を店主に支払う案を示した。しかし、毎日がこれを拒否。そのために来年の1月24日に、店主の本人尋問が行われる見込みになったという。
裁判所が一定の和解金を提示しているにもかかわらず、毎日がこれを受け入れなかったのであるから、当然、

週刊新潮VS読売の「押し紙」裁判の第3回口頭弁論は11月24日の午前10時から、東京地裁526号法廷で開かれる。
◇推定の記述に対する名誉毀損を主張
この裁判は『週刊新潮』(6月11日)に掲載された黒薮の記事に対して、読売が名誉を毀損されたとして5500万円の損害賠償などを求めているものである。わたしにとっては、読売から仕掛けられた3件目の裁判である。
この裁判の最大の特徴は、推定の記述に対して読売が名誉毀損を主張していることである。具体的には、読売の「押し紙」を30%から40%と推定する記述などである。
かりに推定の記述が名誉毀損になるのであれば、「・・と感じる」「・・と思う」といった表現も許されないことになり、言論表現の幅が著しく狭まる。メディア関係者にとっては、まさに死活問題である。

朝日新聞社と朝日ビルディングが2013年に竣工する中之島フェスティバルタワー(高さ約200メート)が、国土交通省の「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に指定された。これにより工費の一部を国が補助するようだ。
かつて中央紙は国有地の払い下げという恩恵にあずかって新社屋を建てた後ろめたい歴史を持つが、今度は朝日が国から補助金を受けてビルを建てることになりそうだ。メディア企業が国の補助を受けることは、国策を批判しない編集体制を取るに等しい。ジャーナリズムの放棄を意味する。

新聞販売業界は普通の市民には、想像もできないどろどろとした世界である。それが具体的にどのようなものなのかを如実に語る生々しい資料が、古いファイルから出てきた。
ここで紹介するのは、「平成14年(ヨ)第232号 地位保全仮処分命令申立事件」である。
この事件は読売新聞・販売店(群馬県館林市)の店主が、地位保全を申し立てた事件である。裁判所は読売による販売店改廃を認める決定を下したが、決定(判決)で認定されている事実が興味深い。
改廃の受入れを迫られていた店主に対して、ある有力な店主が「おみやげと称して現金1000万円を渡」したというのだ。

10月29日付け山陽新聞の夕刊に日本ABC協会の広告が掲載されたことをご存じだろうか?広告のキャッチコピーは次のようになっている。

当紙の部数はABC協会が確認しています
フェアであるために
広告活動の合理化のためには、
自称ではない第三者が証明した部数の提供が欠かせません。
明確なデータを提供する それが私たち新聞雑誌部数公査機構
(Japan Audit Bureau of Circulations)の仕事です。
先月、岡山県議会は山陽新聞に折り込まれている県広報『晴れの国おかやま』が、水増しされ、破棄されている問題を取り上げた。今回の広告はこれに対するABC協会の言い訳のようにも感じられる。
新聞の部数を調査する上でABC協会は本当に第3者と言えるのだろうか?。

読売新聞は11月2日付け朝刊で、創刊135周年の特集を組んでいる。その中で、読売防犯協力会の活動を紹介している。
読売新聞社は、メディアとしての事業のほか、「福祉」「文化」「環境」などの分野で幅広い社会貢献活動を行っています。
と、前置きしたうえでY防協の活動について次のように述べている。
(略)
全国約7700店の読売新聞販売店は、47都道府県の警察と防犯協力に関する覚え書きを締結。配達、集金中の110番通報協力、「こども110番の家」への全店登録推進、高齢者の見守り、チラシなどによる防犯情報の発信など、幅広い活動を展開しており、警察、自治体、地域住民の方々から高い評価をいただいております。
読売新聞社の活動に販売店を巻き込んで、防犯に協力するということらしい。販売店に対してそれだけ強い指導権限を持っているということだろう。本来、販売店は個人事業主なのだが。

読売防犯協力会がこれまでに覚書を交わした警察組織を再度紹介しておこう。
福井県警、香川県警、岡山県警、警視庁、鳥取県警、愛媛県警、徳島県警、群馬県警、島根県警、宮城県警、静岡県警、広島県警、兵庫県警、栃木県警、和歌山県警、滋賀県警、福岡県警、山口県警、長崎県警、茨城県警、宮崎県警、熊本県警、京都府警、鹿児島県警、千葉県警、山梨県警、大分県警、長野県警、福島県警、佐賀県警、大阪府警、青森県警、秋田県警、神奈川県警、埼玉県警、山形県警、富山県警、岩手県警、石川県警、三重県警、愛知県警、岐阜県警、奈良県警、北海道警、沖縄県警
この中には、北海道新聞から汚職で追及を受けたことがある北海道警や鹿砦社の松岡社長を逮捕するなど言論弾圧事件を起こした兵庫県警も含まれている。警察が国民の権利を守ってくれると考えるのは、あまりにもナイーブではないか。
さて、新聞社とは別種の企業でも、警察との親密な関係は観察できる。典型例を紹介しよう。

全印総連(全日本印刷出版産業組合総連合会)は、6日の正午から、東京・一ツ橋の毎日新聞社前で、販売店の改廃事件を知らせる街頭宣伝を行った。この日、ティッシュペーパーと一緒に配布されたチラシは約500枚。毎日による売店改廃や団交拒否を非難する内容になっている。
また、千代田区労協の街宣車が出動して、元店主がみずからマイクを手に改廃の体験談を語った。新聞のビジネスモデル崩壊や「押し紙」の実態、福岡の対読売訴訟についても紹介された。

1986年、チリの映画監督ミゲル・リティンは、偽のパスポートを所持し、ビジネスマンに変装して、亡命先から軍事政権下の祖国へ潜入した。コマーシャルの撮影を口実に合法的に送り込んだ映画チームと協力し、軍事政権の「傷跡」を映像で記録した。紹介する画像は、冒頭の部分。
潜入体験については、『チリ潜入記』(岩波新書)という題で、コロンビアのノーベル賞作家で『百年の孤独』(新潮社)の著者、ガルシア=マルケスがまとめている。。

このところ新聞販売黒書の読者から、「NHKへ『押し紙』問題を告発しろ」というアドバイスをよく受ける。NHKは公共放送なので、少なくとも形の上では、タブーは存在しないことになっている。

読売と警察の関係について考えるとき、元社長の正力松太郎氏の経歴にふれないわけにはいかない。正力氏は、戦前の特高警察の出身である。新聞経営者としての正力氏の力量を高く評価する声も多いが、わたしは新聞人が警察の出身という事実そのものが問題だと思う。
警察は権力の側であり、ジャーナリズムとは縁もゆかりもないからだ。思想を変革して新聞人になるのであれば、みずからの過去を自己批判するのが最初のステップだろう。
◇特高から新聞人へ
正力氏は、大正12年警視庁警部部長の時代に虎ノ門事件の責任を問われて免官になるが、翌大正13年には読売新聞社を買収して・・・

警察は何を基準に暴力を取り締まるのだろうか。こんな疑問を呈する事件が発生した。朝日新聞の販売管理部の社員が、10月31日に会社員の男性に頭突きを見舞って怪我をさせ、逮捕されたのだ。産経新聞は、この事件を次のように報じている。
(略)
同署(習志野署)の調べによると、持井容疑者は31日午前0時半ごろ、同県習志野市のJR津田沼駅前のタクシー乗り場で、船橋市の男性会社員(51)と「ひじが当たった」と口論になり、顔面に頭突きをするなどして、10日間の軽傷を負わせた。同署によると、持井容疑者は酒に酔っていたという。
◇田代さん暴行事件との比較
改めて言うまでもなく、習志野署は千葉県警の管轄である。同じ千葉県警が管轄する船橋市で2008年9月に、田代さん暴行事件が起きている。田代さんによると、加害者の読売新聞・セールス員は、逮捕されることもなく「微罪処分」になったという。一方、朝日社員は逮捕された。以下、両者のケースを比較してみよう。

Y防協とは、読売防犯協力会のことである。『Y防協だより』(2005年5月)は、事務局に警視庁OBを迎えたニュースを掲載している。
全国読売防犯協力会事務局は4月1日付で警視庁OBの渡邊貞治(さだじ)氏を、参与に迎えました。渡邊氏は、昭和38年に警視庁に入庁、以来刑事畑一筋で、平成12年刑事指導官を最後に定年退職しました。その後、暴力団追放運動推進都民センターに相談委員として5年間勤務。今年4月1日、読売新聞東京本社に販売企画調査部特約嘱託として入社し、全国読売防犯協力会事務局の専従となりました。
◇田代さん暴行事件
新聞社の内部に警察関係者が入っていれば、新聞拡販のときに発生しがちなトラブルの対処が厳格に行われてしかるべきだろう。しかし、実際は必ずしも、常道を逸した拡販活動の取り締まりが行われているとはいえないようだ。
たとえば2008年9月11日に千葉県船橋市で、読売新聞の拡販員が暴行事件を起こしている。

黒書でもなんどか取り上げた読売防犯協力会という組織をおぞんじだろうか。同協会のホームページによると、「設立の狙い」は次のようになっている。
■「防犯は販売店業務の一環」と明確に位置づけ、所長・従業員の意識を高める。
■警察・自治体など外部との窓口を一本化し、連携を強化する。
■販売店の足並みをそろえ、本格的な防犯活動を広範に展開する。
つまり警察と連携して防犯活動を展開する組織のようだ。
◇本部は読売の本社内に
読売防犯協力会の本部は、読売本社の内部にある。スタッフは警察のOBなど。HPで紹介されている面々は次の通りである。
遠藤秀夫事務局長:(神奈川県出身。事務局初の専従スタッフとして2004年9月から現職)
更江篤参与:(和歌山県出身。警視庁少年育成課員、原宿署副署長などを歴任し、2006年4月から現職)
佐藤福次郎参与:(岩手県生まれ。警視庁鑑識課員、野方署刑事組織犯罪対策課長などを歴任し、2007年4月から現職)
柏田榮文参与:(宮崎県生まれ。警視庁捜査第二課員、築地署生活安全課長などを歴任し、2008年4月から現職)
髙橋稔北海道支社参与:(北海道長万部町生まれ。北海道警察機動隊長、岩内署長などを歴任し、2008年4月から現職)
高橋みさ事務局員:(岩手県生まれ。2008年4月から現職)
◇警察網と新聞販売網
一方、これまでに覚書を交わした警察組織は次の通りである。

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