1. 滋賀医科大の事件、取材するメディアが急増するも、NHKは取材せず

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2019年05月21日 (火曜日)

滋賀医科大の事件、取材するメディアが急増するも、NHKは取材せず

昨日、大津地裁で、滋賀医科大学医学部附属病院の岡本圭生医師らが病院に対して起こしていた小線源治療の妨害禁止を求める仮処分の判決があった。判決は、岡本医師の主張を全面的に認めたものだった。

滋賀医大附属病院の特殊がん治療「小線源治療」継続認める決定(MBS)

この事件は、メディアの関心を集めていることもあって、判決後の記者会見には、これまで報道を続けてきた朝日新聞、大阪毎日放送、朝日放送などはいうまでもなく、関西テレビ、共同通信、京都新聞、産経新聞、読売新聞なども参加した。

ところが主要メディアの中で一社だけ取材しようとしないメディアがある。NHKである。この局は、事件の勃発当初はいうまでもなく、刑事告訴も絡んできてこの事件が深刻さを増してきた後も、まったく取材しない。

おなじ現象が、2009年に提訴された携帯電話基地局の撤去を求める裁判(宮崎県延岡市)でも起こった。主要メディアが取材を続ける中で、NHKだけが最初から最後まで取材しなかった。

朝鮮中央テレビと同じように、国策放送局だから、国のあり方を根本から問うような大問題には踏み込めないのだ。

滋賀医科大の事件は、背後に前近代的な日本の医学界の体質がある。そこでは、医師の力量よりも、学閥や人脈が優先され、威風になびかない医師は群れから排除される。

が、これが日本の医学界の実態なのだ。メディアがそれにメスを入れるのは、当然のことなのだが、HNKは報道しない。国策メディアになり切っているのである。

豊富な取材費をもち、多数のデスク(企業でいえば、部長さん)を配していながら、肝心な問題では何もできないのだ。同時代の問題に切り込むよりも、部屋に閉じこもって過去の資料を再検証することの方が得意なようだ。