1. 博報堂が防衛省へ送付していた「手作り」の請求書、請求書番号が欠落、振込み先銀行も秘密

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2017年04月07日 (金曜日)

博報堂が防衛省へ送付していた「手作り」の請求書、請求書番号が欠落、振込み先銀行も秘密

防衛省に対して博報堂が発行している請求書の中には、極めてずさんなものが見受けられる。

通常、博報堂ぐらいの大企業になると、社のロゴが入った請求書の書式を使うものだが、ワードで作成されたとしか思えない請求書があるのだ。不思議なことに肝心の請求書番号(インボイス・ナンバー)も刻印されていない。

従ってコンピューターを使った正規の会計システムから除外されたところで、経理処理されている可能性が高い。これが筆者のように「個人業者」が発行した請求書ならわかるが、大企業のレベルになると普通ではない。

念のために、防衛省に問い合わせてみたところ、一旦、回答が保留になった後、最終的に「お答えしません」という回答を得た。公的機関が国民からの問い合わせに対して、「お答えできない」というのだから、なにかやましい部分があるのではないだろうか。

筆者が不思議に思うのは、経理がこれだけIT化されている時代に、なぜあえて手作りに近い請求書を作成して金銭のやりとりをしているのかという点である。

先に紹介した請求書でも明らかなようにどこの銀行へお金を振り込んだのかも黒塗りで隠してある。口座番号を非公開にすることは、認められても、国会予算から支出されたお金の振込先を隠しているのは問題だ。