1.  海上自衛隊のホームページ、博報堂が7年間で4回も再構築、1回につき約1000万円を請求

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2016年09月26日 (月曜日)

 海上自衛隊のホームページ、博報堂が7年間で4回も再構築、1回につき約1000万円を請求

博報堂が海上自衛隊に対して「平成」22年7月15日から、「平成」28年6月10日までの期間に、発行した請求書を情報公開請求によって入手した。総額は4645万9650円だった。

筆者がはじめて防衛省に対して情報公開を請求した際、防衛省は請求書の量が膨大なので、開示までに2年ぐらいの日数を要すると説明していたが、予想外に早く開示してきた。総額はそれほど多くはない。

ただ、単価が異常に高額に設定されているものがある。

◇繰り返しHP作成費を請求

たとえば、「海上自衛隊ホームページ(含む動画ページ)及び携帯サイトの作成、更新及び保守整備」として、「平成」22年に約960万円を請求している。ちなみにメディア黒書の制作費は、約40万円である。防衛省のものとはいえ、100万円が限度だろう。

しかも、同じ項目の請求が、「平成」24年、26年、それに27年にも繰り返されている。計4回。額も1回につき約1000万円である。

海上自衛隊のホームページには、特に機密情報はなく、それほどセキュリティーに費用をかける必要はないはずだが。

その他、定期的にメディアトレーニングの費用を請求している。こちらは1回が30万円から50万円とまちまちだ。

メディアトレーニングとは、スポークマンにインタビューや記者会見など、メディア対応の方法を教えるプログラムを意味する。プロパガンダのノウハウのひとつである。メディアを騙す技術であり、官庁などの公共機関がメディアトレーニングを受けること自体にも大きな問題がある。

詳細は次の通りである。

■博報堂が海上自衛隊に送付した請求書の詳細(エクセル)

海上自衛隊のホームページ、博報堂が4年間で3回も再構築、1回についき約1000万円を請求