1. マイクロ波を使った秘密の人体実験が実施されてきた疑惑も、軍事産業とマイクロ波(2)

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2018年09月10日 (月曜日)

マイクロ波を使った秘密の人体実験が実施されてきた疑惑も、軍事産業とマイクロ波(2)

マイクロ波によって人間の精神を攪乱できるのだろうか?この問題を考える場合、統合失調症(旧精神分裂病)の発生メカニズムを理解すると分かりやすい。

脳の神経細胞は、微弱な電気と神経伝達物質によって結合したり離れたりする仕組みになっている。それによって意識として提示する情報を引き出しているのである。ところが統合失調症になると神経伝達物質のバランスが崩れ、神経細胞の結合が正常にできなくなるのだ。

その結果、思考が混乱したり、実際には存在しない音や会話が聞こえたりするのだ。人間の認識・思考・行動はすべて脳によってコントロールされているわけだから、情報の取捨選択機能がおかしくなると、引き出される情報の組み合わせもおかしくなる。

このような原理を悪用すれば、何らかのかたちで人工的に脳の神経細胞を刺激して、精神を混乱させることも可能だ。実際には音がしていないのに、音が聞こえたり、誰も話しかけていないのに会話が聞こえたりするのだ。脳神経の誤作動である。

 

◆ソ連マイクロ波兵器

脳を純粋なひとつの物質とみる視点。神など超越的なものに支配されていないとする視点。従って物質の人工的な操作も倫理に反しないとする視点。旧ソ連は社会主義体制ということもあり、こうした唯物論の視点に立った科学が繁栄した。その結果、科学の分野で著しい成果を上げたことも事実だが、人間の脳をマイクロ波によって攪乱させる武器の開発にまで及んでしまったのである。

驚くべきことにマイクロ波兵器は想像以上に早い時期に登場している。1977年2月に発行された『軍事研究』に興味深い記事が掲載されている。短いものなので、全文を引用してみよう。

 

ソ連マイクロ波兵器を開発

国防総省報告によると、ソ連は現在、人間の行動を混乱させたり、精神障害や心臓発作を起こさせるマイクロウエーブ(極超短波)兵器を開発中である。

 同報告はさらに、ソ連はすでにマイクロウエーブやその他の波長の電波による人体への科学的作用や脳機能の変化を実施しており、マイクロウエーブの照射によって、敵の外交官や軍部高官の思考を狂わすことを狙っているようだ。

 すでにソ連はさきにモスクワの米大使館にマイクロウエブ照射を行って情報収集電子機器を狂わせ、米国務省から抗議を受けている。

40年前も前からこうした武器の開発が始まっているわけだから、現在ではマイクロ波を利用したかなり高度な兵器が水面下で普及していると考えうる。各国がマイクロ波の規制値を、不必要に緩やかに設定しているゆえんではないか。既に前章(9月8日付けメディア黒書)で述べたように、スマホの通信には0.1μW/cm2で十分すぎるにもかかわらず、各国とも900μW/cm2から1000μW/cm2レベルの数値を設置しているのである。

1000μW/cm2は、危険なレベルである。そのレベルのマイクロ波を使うことを想定した上で、規制値を設けているのである。

改めて言うまでもなく、こうした武器の開発途上で、秘密裏に人体実験が行われている可能性が高い。

 

◆人体実験が疑われる沖縄のケース

筆者が携帯電話・基地局から放射されるマイクロ波による健康被害を取材しはじめたのは、2005年ぐらいの時期だが、当時からずっと疑問に思ってきたことがひとつある。それは同じ形状の基地局を複数の場所に設置しても、健康被害が出る地区と出ない地区があることだ。

それゆえに多くの人々が、「健康被害」は心理的なものであると考え、マイクロ波は安全と自分で判断してきた。いわゆるノセボ効果を健康被害の原因とする説である。基地局の撤去を求めるための裁判でも、住民が訴えていた健康被害をノセボ効果と認定して、訴えを退けた例がある。

特定の基地局周辺からだけ、数多くの健康被害の訴えが出ている事実をどう考えるべきなのだろうか。結論を先に言えば、マイクロ波の人体実験の「モルモット」にされている可能性である。大胆な推理になるが、兵器の開発に人体実験はつきものだ。旧日本軍による731部隊による生体解剖は典型的な例である。

マイクロ波の場合、目に見えないわけだから、人体実験をしてもそれに気づかない。人体実験が疑われる例を紹介しよう。

米軍基地のある沖縄の次の例である。みずからも被害を受け、健康被害の調査を行った医師が次のように被害の実態を報告している。普通の基地局では、絶対にあり得ない実態が報告されている。

平成20 年12 月17 日夫婦で携帯会社の担当 者に会い、現状報告と基地局撤退を強く申し出 ました。翌日12 日18 日マンションの理事会に 参加し私達家族に起こった健康被害を報告し住 民説明会の開催を申し出ました。

説明会の際、 多くの方々が身体症状を訴えてきたためアンケ ート及び聞き取り調査を行いました。頭痛、不 眠症、めまい、飛蚊症、極度の視力低下、眼 痛、鼻血、耳鳴り、嘔吐、強度の倦怠感、意識 消失、関節痛、精神錯乱が多数みられました。

また顔面神経麻痺、メニエル病、甲状腺腫瘍、バセドウ病、橋本病、味覚障害、狭心症、前立 腺肥大、腫瘍(舌癌の再発)もおりました。ペ ットの犬、小鳥、金魚、メダカが死んでしまっ た方もいました。更に家電設備(照明、冷蔵 庫、洗濯機、電子レンジ)の異常もありまし た。

ある住民は10 年前から絶滅危惧種である メダカを繁殖させて川に放流するというボラン ティア活動を行っていました。しかし今年生ま れた稚魚は背骨が曲がっており40 匹中、36 匹 が死んで4 匹のみ生き残ったそうです。これら のすべての症状は2 ギガのアンテナ設置後に起 こっています。■出典

なぜ、このマンションだけが複数の被害者を生み、しかも、症状が重症だったのだろうか?なぜ同じように基地局を設置しても、他のマンションの住民は症状を訴えなかったのだろうか。筆者は、一応、人体実験を疑ってみる必要があると考えている。

誰がやったのかは不明だ。

 

◆Twitterをはじめて人格が急変

周知のようにスマホの通信にはマイクロ波が使われている。WiFiもマイクロ波が使われている。

読者の回りにTwitterをはじめてから、人格が急変した人はいないだろうか。有線のパソコンから発信するのであればまだしも、スマホやWiFiを使うと、急激にマイクロ波が強くなり被曝する。

欧米の多くの国では、学校でのWiFi使用に規制を設けている。真剣にマイクロ波の用途と安全性について考えてみる必要があるのだ。

 

【参考記事】マイクロ波の規制基準がダブルスタンダードになっている本当の理由、水面下での新兵器開発、軍事産業とマイクロ波(1)

 

写真出典:Veterans Today