1. 裁判を起こしたA家3人に6万6000円の支払い命令、訴訟費用額確定処分が下る、横浜副流煙スラップ裁判

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2021年03月10日 (水曜日)

裁判を起こしたA家3人に6万6000円の支払い命令、訴訟費用額確定処分が下る、横浜副流煙スラップ裁判

横浜地裁は3月2日、横浜副流煙裁判で敗訴したA家の3人に対して訴訟費用額確定処分を下した。3人が支払いを命じられた額は、総計で約6万6000円である。3人の負担額は次の通り。

A夫:22,149円

A妻:22,149円

A娘:2,2148円

■裏付け資料

横浜地裁と東京高裁は、敗訴したA家3人に対して訴訟費用を全額負担するように命じた。この決定に応じて、藤井さんは裁判で負担した交通費や日当などを請求する手続きを踏んだ。(弁護士や調査会社に払った費用は請求できない。)

横浜地裁がA家の3人に対して下した訴訟費用額確定処分を受けて、藤井さんは請求書を送付した。

◆◆
この事件は、横浜市青葉区の団地で発生した煙草の副流煙をめぐ事件で、裁判にまでエスカレートした。同じマンションに住むA家3人(2階に在住)と藤井さん(1階に在住)が争ったもので、日本禁煙学会の作田学理事長らがAさん一家を支援し、地域住民が藤井さんを支援する構図となった。

横浜地裁は、2019年11月にA家3人の請求を棄却した。さらに作田理事長が作成したA娘の診断書が、無診察で交付されたことを認定した。(医師法20条違反)

この診断書については、審理の中でさまざまな疑惑が浮上した。今後に真相の解明という課題を残した。

藤井さんサイドは、この訴訟提起そのもがスラップに該当すると考えている。請求された額が約4500万円と高額だったことに加えて、訴訟の根拠に具体性が欠けたからだ。A夫にそもそも25年の喫煙歴があったことも、裁判の中で判明した。診断書の書式も、作田理事長が勤務していた日赤医療センターの書式ではなかった。

近々に、作田氏に対して「反訴」の損害賠償裁判が提起される予定になっている。

 

【参考記事】横浜副流煙事件の概要、黒薮が草の実アカデミーで報告、斉藤実警視総監(事件当時は、神奈川県警察本部長)の関与も重大視、ユーチューブ動画①を公開