1. 横浜副流煙・冤罪事件に関与した斉藤実・元神奈川県警本部長が、警視庁の新総監に就任

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2020年01月15日 (水曜日)

横浜副流煙・冤罪事件に関与した斉藤実・元神奈川県警本部長が、警視庁の新総監に就任

警視庁の新総監に、横浜副流煙事件に関与した斉藤実(元神奈川県警本部長)が就任したことが分かった。14日付けの各メディアが報道した。この冤罪事件に関与した人物が警視庁の最高幹部になったことで、物議を醸しそうだ。

周知のように、横浜副流煙事件は、昨年の11月28日に判決があり、被告として法廷に立たされていた藤井将登さんが完全勝訴した。原告が控訴しなかったので、判決も確定した。

この裁判が提訴される前の時期、被告の藤井将登さんと妻の敦子さんは、二度にわたり神奈川県警の取り調べを受けた。しかも、最初の取り調べでは、4人もの刑事ら警察関係者らが事前通知なしに、藤井家に押しかけたのである。部屋の写真撮影を行った。

2度目は二人。原告3人が当時、神奈川県警の本部長だった斎藤氏に対して手紙を書いた事実が明らかになっているうえに、原告の山田義雄弁護士も斎藤実氏と書面などで連絡を取っており、2回にわたる不当な取り調べの背景に斎藤氏の関与があった可能性が高い。

次に示すのが、山田義雄弁護士が斎藤本部長へ宛てた文書の一部である。

■お願い(要請書)

 

原告・藤井将登さんの妻・敦子さんは、その後、取り調べを担当した望月刑事をジャーナリズムの視点から追及した。その結果、県警が出動した背景に当時の上司が関与していた可能性も認めた。

横浜副流煙事件は冤罪事件であり、原告が裁判所へ化学物質過敏症などの証拠として提出していた作田学医師の診断書のうち1通は、診療しないまま作成していた事実も分かっている。これは医師法20条違反である。医師免許の取り消しが妥当という声もある。

普通、煙草のトラブルぐらいでは刑事は出動しない。ある意味では、横浜副流煙冤罪事件は特殊な事件である。その背景に何があるのか、メディア黒書は解明を進めている。

【写真出典:あなさんズ 】