1. 反ヘイトの旗をかかげた人権活動家・李信恵氏による侮辱的言論に対し、大阪地裁が名誉毀損の審判

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2019年02月25日 (月曜日)

反ヘイトの旗をかかげた人権活動家・李信恵氏による侮辱的言論に対し、大阪地裁が名誉毀損の審判

反ヘイトの旗をかかげた活動家による侮辱的言論に対し、大阪地裁が名誉毀損の審判を下した。2月13日、末永雅之裁判長は、カウンター運動の中心人物でライターの李信恵氏に対し、10万円の支払を命じる判決を下した。

しかし、マスコミはこの判決を黙殺している。これまで李氏を反ヘイト運動の旗手としてさんざん持ち上げてきたマスコミ報道が、いま問われている。

李氏に名誉を毀損されたとして裁判を起こしていたのは、『紙の爆弾』などを出している鹿砦社である。次に引用するのが、鹿砦社が争点とした李氏の言論である。いずれもツイッターのツィートだ。茶色文字で示した3・4・6・7・8について、裁判所は名誉毀損を認定した。

◆繰り返し「クソ鹿砦社」

1)おいらに取材するなら、根性入れてやれ。ちゃんとしてたら受けるけど、ちゃんとしてないから受けないだけ。で、周りに迷惑かけんな。友人のFacebookの写真とか使うなよクソが。まあこんなん相手にはしたくなかったけど、鹿砦社はクソですね。まとめサイトと同じなので、普通に文句は言います。

2)幼稚園や小学生の時からいじめってあったけど、「誰々ちゃんがあなたの悪口を云ってたよ」って告げ口する人が、悪口云ってた人より嫌い。悪口云われたら、まあムカつくけど人間が生きてたらそんなもんだろうなあと思う。自分だって云っちゃうしね。しかし鹿砦社ってほんまクソやなあって改めて思った。

3)鹿砦社の件で、まあ大丈夫かなあと思ったけどなんか傷ついていたのかな。土曜日から目が痛くて、イベントの最中からここに嫌がらせが来たらとか思ったら瞬きが出来なくなった。日曜も目薬刺しても痛くて、涙も出なかった。月曜の朝、「傷ついていないわけなでしょう」と電話があってから、ずっと泣いた。

4)    鹿砦社の人は何が面白いのか、お金目当てなのか、ネタなのかわかんないけど。ほんまに嫌がらせやめて下さい。私に関することだけならいいけど、私の周りに対してのやり方が異常だし酷すぎる。私が死んだらいいのかな。死にたくないし死なないけど。

5)おいらは自分の「女性」とか「在日」とか、いろんな属性を他人に利用されたくはないし。クソ鹿砦社の対立を煽る芸風には乗りたくないなあ。あんなクソに、真摯に対応する友人や友人でない人もいて、ほんとうに嬉しいなあと思う。取材って暴力でもあるし、その自覚がないメディアもどきはクソ。

6)鹿砦社からの嫌がらせのおかげで、講演会などの告知もSNSで出来なくなった。講演会をした時も、問い合わせや妨害が来ると聞いた。普通に威力業務妨害だし。警察に相談に行ったら、今後も被害が続くようであればその状況を残してと云われたのでツイッター上でもこうして書いている。

7)この1週間で4キロ瘠せた!鹿砦社の嫌がらせで、しんどくて食べても食べても吐いてたら、ダイエットになるみたい。せっかく太って来たのに。鹿砦社の内外の人たちの嫌がらせ、そろそろやめてほしいな。そう云えば、提訴前からおいらに関してデマを流した高島弁護士はもうTwitterにいないね。

8)鹿砦社って、ほんまよくわかんないけど。社長は元中核派?革マル派?どっち?そんなのも知らないおいら。在日の普通の女に、ネットや普通の暮らしの中で嫌がらしかできない奴が、革命なんか起こせないよね。爆笑。おいらは普通の自分の暮らしを守りたいし、クソの代理戦争する気もないし。

◆裁判所の判断

鹿砦社の主張は、これら8件のツィートは個々に切り離して評価するのではなく、一連一体の名誉毀損行為を構成するというものだった。

しかし、裁判所は鹿砦社の視点は受け入れず、個々のツィートについて検証した。その結果、1から8の全部に対して、「原告の社会的評価を低下させるもの」と認定した。

ただし、1・2・5については、李氏が自分の考えを表明した意見・評論であるから、違法性はないと判断したのである。3.4.6.7.8について、裁判所は李氏が根拠のない事実を摘示したと認定したのに対して、1・2・5は意見表明と認定したのである。意見表明の場合は、許容範囲とされる場合もある。

◆請求額の10万円

最近の高額訴訟・高額賠償の傾向からすれば、10万円という額は少額だ。これについての裁判所の見解は、李氏と鹿砦社の間では、以前から係争が続いており、両者の対立が深まっている状況の中で発せられた口汚いツィートであるから、李氏の言論は「言論活動の応酬の中の一部」と見なすことができる、というものだ。

ちなみにツィターによる名誉毀損は、賠償額が少額になる傾向がある。たとえば市民運動家の志岐武彦氏が、歌手で作家の八木啓代氏を訴えたツイッターをめぐる名誉毀損裁判では、志岐氏が勝訴したが、賠償額は10万円だった。

◆カウンター運動の手法は誤っている

大阪地裁の判決は妥当な判決だ。

しかし、不思議なことに李氏の敗訴を大手メディアは取り上げなかった。李氏が原告になった数々の裁判は常に報じ、李氏が人権運動家の旗手ような世論誘導を展開してきたが、李氏の暴言と敗訴は報じない。

それどころか、司法記者クラブは、鹿砦社が申し込んだ勝訴の記者会見を認めなかったのである。

鹿砦社はヘイトスピーチやネットウヨを支援しているわけではない。大学院生のリンチ事件を起こすなどしてきたカウンター運動の方針や、それを黙殺している文化人の姿勢が誤っていると主張しているだけのことである。