1. しばき隊(現C.R.A.C. )「男組」の組長が死亡、なぜ公表までにひと月半も要したのか?

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2018年05月28日 (月曜日)

しばき隊(現C.R.A.C. )「男組」の組長が死亡、なぜ公表までにひと月半も要したのか?

精神科医の香山リカ氏が、(元)しばき隊の「男組」組長の添田充啓氏の死を伝えている。カウンター運動の同志の死と、偲ぶ会を告知したものである。

【訃報】高橋直輝こと添田充啓さん、病気療養中のところ容態が急変し、4月に不帰の人となりました。享年45歳。葬儀は近親者のみで執り行いました。みなさまへのお知らせが遅れましたこと、おわび申し上げます。「偲ぶ会」は下記の通り行われますので、ご縁があった方にお集まりいただきたく存じます。 pic.twitter.com/4zmqrUlCXn

13:00 - 2018年5月26日  ■出典(注:入れ墨の写真が含まれています)

添田氏は、2016年8月25日に、沖縄の高江ヘリパッド建設工事現場で沖縄防衛局職員に暴行を加えて現行犯逮捕された。10月には傷害罪と公務執行妨害罪の容疑で起訴された。判決は、懲役1年6か月、執行猶予5年。

筆者がはじめて添田氏の名前を知ったのは、今年の2月、『反差別と暴力の正体』(鹿砦社)に収録された寺澤有氏のルポルタージュ「合田夏樹強迫事件-有田芳生参議院議員が沈黙する理由」を読んだ時だった。寺澤氏は「男組」と高橋氏について次のように述べている。

「男組」のホームページを訪れると、暴力団員風の入れ墨を誇示するメンバーらの姿が見られる。「組長」の「高橋直輝」こと添田充啓は、かつて暴力団組員だったことを隠していない。二〇一六年二月二十九日、韓国・MBCテレビで男組の関するドキュメンタリーが放映された。添田は、こう打ち明けている。
「暴力で、あいつら(デモ側)ぶっ飛ばしちゃえば、簡単にこんなの終わるだろうと思って、結成したのが男組です。見つけしだい、ぶっ飛ばしてましたね。裏で。警察に捕まってねえこともいっぱいやってます」
 二〇一三年九月と十一月、二〇一四年七月の三回、添田はデモ側に対する暴行容疑などで「男組」メンバーと一緒に逮捕された。

◇不可解なひと月半のブランク

添田氏の死を沖縄タイムスが報じている。それによると、

 添田充啓(そえだ・あつひろ)さんが病気のため東京都内の自宅で死去していたことが(黒薮注:5月)26日、分かった。

と、いう。ところが死亡が確認されたのは、ひと月半前なのだと言う。沖縄タイムスの記事は、次のように続ける。

4月13日に友人が自宅を訪ね、倒れている添田さんを発見。5月26日に葬儀を終え、友人らが公表した。■出典

筆者が不思議に思うのは、なぜ、添田氏の友人たちは、ひと月半も添田氏の死を公表しなかったのかという点である。遺体の発見が4月13日で、葬儀と公表が5月26日なのだ。

香山氏は、ツィッターの中で「みなさまへのお知らせが遅れましたこと、おわび申し上げます」と述べているが、この点を説明すべきだろう。

筆者は、入れ墨をしている人物が市民運動のリーダーをしていることに非常な違和感を感じている。添田氏は、沖縄へは行くべきではなかっただろう。確証はないが、添田氏を沖縄へ送り込んだのは、野党共闘を進めている側の国会議員だという説もある。それが事実であれば、相当、脇があまい議員たちだと言わなければならない。自民党以下かも知れない。